リサイクルショップ開店 鷹仁
8月1日、お店を開店した。朝は10時。
夜9時まで営業。定休日はまだ無い。売るものも無い。お客もいない。
だって何も宣伝してないし、誰にも言ってないもん。
店の前にはオープンとだけ紙が貼ってあるのみ。
普通にヤル気ゼロのお店です。
たまに、近所の人が顔をだし、何も無いと言っていくので、何かありましたら買わせていただきますよと言っておいた。
ライセンス店はさらに宣伝してないので、偶然に偶然見つけた人が利用できる店だ。
当然暇で、僕はその店内からのんびり下の店の様子をうかがいながら、お茶していた。
しばらくすると、店の前に軽トラックが横付けされる。
何もない店だと驚きながら、売りたいものがと言いながら、おじいさんが来店した。
台智さんが、軽トラックの荷台から降ろしてきたのは洗濯機であった。
「これは?」「洗濯機じゃ。かなり古いがの。処分しようとしたら、なんだ金がかかるというでねいか。で、売ろうとしたら動かないからと断られての」
どうやら、リサイクルナンチャラに引っ掛かって処分を断念した上で動かないという理由で売れなかったものを持ち込んだらしい。
なかなかのおじいさんである。
「駐車場は無いかの」「あいにく」「家が近くだからの、車置いてくる。その間に見といてくれ」「あの値段つかなかったらどうします?」「引き取ってくれは、無理だっけか。勉強してくれ」
なかなかのおじいさんである。2度目。
すぐに来ると言い残し、おじいさんは帰っていった。
台智さんは洗濯機を除き混むと一言「何で2つも穴があるんだ」と。
呟き、洗濯機を目利き君に乗せて、ボタンを押す。
すぐに紙が出てきた。
二層式洗濯機 買い取り可能
約40年前に購入されし洗濯機。
洗う場所と水切り場所が別々に起動するもの。
部品の破損により動かないが、修理すれば動く。
買い取り価格100円也
台智さんは、洗濯機の蓋をパタパタと交互に開けては興味深く洗濯機を見ていた。
そこへ先程のおじいさんが戻ってくる。
「おーい、どうだ?」慌てて戻ってくる台智さんはおじいさんに紙を渡す。
おじいさんは、確認しながら値段にブツブツ言ってるようだったが、金を払って処分されるのと、お金をもらって売るのと比較したようで、サインをし100円を受けとると帰っていった。
帰っていったおじいさんを見送った台智さんは、早速カラーのボタンを押す。
修理して売り出すためにだ。
ただここで問題が起きたのか、出てきた紙を見て、店番をあかりさんに任せると僕のいる上へと上がってきた。
僕も何事かと思っていると、紙を提示される。
修理にあたり
材料が不足してます。
鉄材、スチール材、アルミ材、銅材
自分で作っときながら、知らなかった。
笑われるかもだけど、知らなかった。
僕と台智さんとで、目利き君の所に行くと、目利きの台の下に何か箱状のものが出ている。
「ここに材料を入れるのかな?」と僕が聞くと「知らない知らない。第一主君が作ったものでしょ」そりゃそうなんだが。
材料事態は持ってたので、入れた。
アルミやスチールは、その辺に落ちてる空き缶などを貯めてあったのですぐに出せた。残りはダンジョン産を使用。
箱上の物に、材料を入れしまう。
もう一度台智さんが、スイッチを押すと、洗濯機が淡く光、紙が出てきた。
材料を見てみると、アルミとスチールが半分くらい無くなっていた。鉄と銅はちょびっとといった感じ。
二層式洗濯機
修理品の為、保証無し
1000円
洗濯機を指定された場所に持っていき、ラベルを貼る。
位置が少しズレてたのだろう、勝手に位置調整している洗濯機がいた。
何かに気付いたであろう台智さんが、こんなことをいう。
「ラベル貼れば、勝手に位置に着くのでは」と。
その発想僕にはありませんでした。
しかし、修理用の材料が必要だとは。
今回はたまたま持っていたからよかったものの、もし無かったらー後で材料を補充すればいいのか。
そもそも材料を手に入れるのにどうしたものかと思う。
ダンジョン産は特定のアイテムしか出てこない。
いや、お金は違うか。いろんな金属や合金で出てくる。
これを使わない手はない。それに奴隷達にもダンジョン攻略は進めてほしい。
何故なら、ここで仕事しているだけじゃ借金は一生かかっても返せない額であるから。僕だって一生面倒見る気は毛頭無い。
善は急げ?いや善なのか?そんなことはどうでもいい。
せっかくダンジョンのあるテナントで仕事しているのだから、ここからダンジョン攻略してもらおう。武器も作ったし。
「今からダンジョン行くけど、どっちか片方ついてきてもらっていい?レベリングと武器を慣れてもらうのが目的なんだけど。もちろん交代でいくからどっちが先でもいいんだけどね」「そういうことなら俺から行きたい」
「じゃじゃあ私はお留守番しているわ」うん決まり。
2階に上がる。
「唐突だけど、今からダンジョン攻略します。どっちか着いてきて」
「「えっ急ね」」流石双子の反応。
「どっちかねーそれだったら、私が下の店番するから、あかりさんと行ってくれば。それがいい。私呼んでくるね」と色葉さんが、下がっていった。
すぐに、あかりさんが上がってきて「よっよろしくお願いします」と顔を少し赤くしていう。
こういう気遣いは僕にはできないなと苦笑する。
ダンジョンに入ってすぐステータスを確認、2人共に武器スキルはない。
なので、武器を構えてもらい武器を使うイメージをしてもらう。
と同時に僕がMpを流し込む。暫くするとスキルが付いた。
台智さんは剣スキル。まんまである。
あかりさんは、クナイスキルではなく、手裏剣スキルでもない。忍術スキルでもない。ナイフスキルが付いていた。
何故だろうと思いながら「どんなイメージしてたの?」「えっとこのナイフを振り回したり飛ばしたりするイメージ」「間違ってないけどそれ忍具だよね?ナイフではないような」「?ニングって」「忍者が使う武器や道具」「へー忍者もナイフ使うんだ」「そーいやそうじゃないんだが?うんそれでいい」あきらめた。
しかし、イメージでスキル変わっちゃうんだ。勉強になりました。
最初の広場には人形の魔物がいる。
これを倒せれば他のどんな魔物も倒せるのが通りになるわけだが、「ひっ人」「人形ね。魔物だよ。倒せそう?ここを突破できないなら今日はレベリングだけにするけど。最初の関門だよ。どうする?」煽ってるつもりはないよ。でもこれが倒せないと次進ませるわけにはいかない。
「私がこれで、ここから投げて数を減らす。出来ると思う。その後台智の剣でやっつけて」「おっおう」「いくよ。えいぃ」気合いと共に2つのクナイが別々の敵に飛んでいき見事に2つの魔物はチリになっていった。
武器は僕が丹精込めて作ったとはいえ、まさか1発で敵がチリになるとは思っていなかった。
こちらに気付いた敵が向かってくると、今度は台智さんが、剣を構え直した。
近づいてくる敵は4つ。1つ上から下に真っ二つ。2つ左から右へ3つ右から左へ、最後は突きをおみまいし、敵はチリへとなっていった。
僕の出番無しだった。嬉しい誤算だ。
この後部屋に行くと相変わらず暑苦しい部屋だった。
部屋にオジサン型魔物が100も居ればそうなる。
「残り10体になったら2人に交代だよ」そう言い僕は部屋に入ると、3体から4体ずつ10秒置きに倒していき10体残ったところで即脱出。
代わりに飛び込んだ2人が魔物を倒すとこっちを向いた。
「まだだよ」と指差す方を2人が確認。
この後、10秒置きに魔物が3から4体現れるループにハマりながら必死に倒している2人を見ながら、いい方法を思い付いたと勉強していく僕であった。
半年間、溜め込んだ鷹仁編を連日投稿させて頂きましたが、ここで一旦連日投稿を終わります。
気長に投稿させていただきますので、よろしくお願いします。




