お店を開く準備17 鷹仁
雨の音が静かに響いている。
眠りを妨げる音は、朝方から続いているようだ。
スマホを取り出すと、朝10時に店に来るようにと店の住所と共にメールをした。
朝食を食べた僕は、一足先に店へと向かった。
店に入ると、レジの所に書類と置き紙があるのを見つける。
置き紙には、書類への印鑑数ヵ所と最後に店の名前をつけ各機関に届けるようにとのことだった。
話は全て通っているので、書類だけ納めればいいとの事。
すぐに、書類を完成させ、各部署に直接届ける。
場所によっては受け付け前の時間のところもあったのだが、「上司から聞いておりますのでどうぞ」とすんなり渡せた。
店に戻り、看板を加工する。
【リサイクルショップなんでもかんでも屋】と【ライセンス店】にした。
10時少し前に、4人が到着する。
「「「「おはよーございます」」」」看板を加工後ボーッとしてたら皆が着いたようだ。
「おはようございます。早速だけど、ここが明日から働いてもらう場所だよ」「何もないね」「そうだね。最初は買い取りだけになるかな。まー上の階のお店と二手に別れて働いてもらうけど、一応4人とも両方できるように1から全て説明するね。いいかな」頷いてくれる。
「確認なんだけど、1階はリサイクルショップで、2階はライセンス専用食事処になっている」
「リサイクルショップは、お客さんから物を預かり、査定して買い取るか否か決めてもらう。買い取ったものをお客様の見やすいようにして、陳列する。陳列品を持ってきてもらいレジで清算して売ると。ここまではいい」
「まず、お客様から物を預かり、と言うところ。入り口を入ってすぐ右側のスペースに置いておく。駐車場は無いから、車は前につけ運び込んだら何処か置いてきてもらうしかないかな。一応監視カメラつき」ここまではいいようだ。
ちなみに、重いもの冷蔵庫等は、入り口前程度なら車から下ろしてあげるくらいのサービスとしようとすることになった。
出張買い取りや、配達サービスも無し。
「査定して、買い取るか否か決めてもらうというとこなんだけど、ここのスペースに置いたものを、ここの体重計のような形の物にのせてもらう。そして、この印刷機のような物の黒いボタンを押してもらう。例えば」銅、銀、金のインゴット1キログラムを出す。普通は驚いてくれると思うのだが、驚いてくれない。慣れたかな?
3つを台の上に乗せ、黒いボタンを押すと、3枚の紙が出てきた。
"銅。銅の塊。買い取り可能。3万円"
"銀。銀の塊。買い取り可能。5万円"
"金。金の塊。買い取り可能。470万円"
この他に、買い取り不可能とか色々出てくるようなのだが、基本的にこの紙に出てきた内容に沿って対応すればいいと説明する。
「出てくる紙は2枚の内1枚は店側、もう一枚がお客さん用で、ここに同意書がある。買い取り可能なら同意書を書いてもらう。買い取り不可能なら、物をお客さんに返せばいい。ただ」買い取り不可能の中には違法性のある物もあり、返品不可も存在するだろうから、紙に書いてあることを忠実に守ってほしいと念を推しといた。
「買い取ったら、こっちのレジからこの様にしてお金と買い取り表を渡す」
「そしたら、こっちのカラーのボタンを押す。すると展示用にしてくれる。誇りまみれや汚れを綺麗にしたり、お客様から見やすくしたり、不具合箇所を直したりと。で、出てきた紙はこの商品を何処にどう並べるかの指示や、品名、値段と説明の入ったラベルである。指示道理の場所に置いて、ラベルを貼る」
ラベルを貼る事で、改めて商品となる。
貼ったラベルの商品は、買う意思の無い人には剥がせないと言うもの。
逆に貼ることもここの従業員でないと貼り付けない。
また、位置がずれると、人が見てないときに勝手に直る。
盗もうとバックに入れても勝手に戻る。
ラベルの付いた商品を勝手に持ち出そうとすれば、故意でなければ入り口で警報がなる程度で返してもらえばいい。
故意だった場合は、どうなるのか想像にお任せする。僕の口からは言えない。
入り口で派手に転けたり、全身痺れたり、毒を喰らったかのように体調悪くなるみたいな事が起こるなんて。酷いこと・・・。
どうしてもラベルを剥がせない人は、従業員と合意のもと従業員が剥がすことができる。
その、ラベルを売り専用のレジに通して、お金を払ってもらえば終了である。
2階に移った。
「こっちはもっと簡単だよ。お客様がタッチパネルを開く。ステータス画面のように開くから、在庫のある商品を選ぶ。すると表示される」
キッチンに移動。
装置が光ってるので、ポチッとボタンを押すと商品と席番号が出てくる。
商品は、タッチパネルを押された順に1つずつしか出ないからそこだけは気を付けてと言った。
お金は、現金かライセンスカードからの引き落としで出来る用にしてある。
食べ終わったら、食器類をこっちの装置に突っ込めばいい。
ここで、皆の目線が部屋の隅にいくのがわかる。
「気になる?ダンジョン」なりますよね。
「武器、作ってください」「愛葉!」「だって」
意外だった。てっきり台智さんがいってくるものだと思ったから。
「いいよ。ただしさっきみたいな武器は流石に作れない」
微糖ココア、もとい美刀狐個合、ダンジョンの魔物を倒すとアイテム2倍出す刀。あれは、神刀だよって思う。
あと、銃の類いも無理かな。
「シンプルな武器がいい」台智さんがボソッと言う。
「あれ?台智さんも欲しいの?あとの2人は?」「出来れば」「うっほちぃ」
なぜか、顔を真っ赤にしてうつむくあかりさん。
皆、さっきの彩琥や龍一に影響されたかなと思う。
しかし、シンプルな武器って?少なくとも釣竿とかヨーヨーとか折鶴とかじゃなくていいんだね。
この後、皆で話し合った。過去に観たことのあるテレビやアニメ、漫画や小節など話し合いながら、自分がどんな武器が合いそうかと確認しながら。
スポーツを含め、実戦が無いので、回りのイメージで自分に会いそうなものを決めていく方針だ。
結果はこのようになった。
一番最初に決まったのは台智さんで使うのは剣。両手剣だ。ただし鋳物の剣ではなく、しっかりと鉄を鍛えた剣だ。
次に愛葉さんが、スマホの画面で出してきた武器を提示してきた。双剣だ。
両手剣より接近せんになるが大丈夫かと聞いたが覚悟はあるようだ。
片方ずつ持つ剣は、丁度両手剣を半分くらいにした剣で振りやすそうである。
接近戦はちょっとという色葉さんが、提示してくれたのが薙刀であった。
これならば、接近戦の中でも距離はとれる武器であるけど扱いは剣に比べたら大変そうであるが、使いこなせれば最強とも女性のたしなみとも言われてる武器だから、色葉さんにはもってこいな気もする。
あかりさんは最後まで悩んでいた。接近戦は出来るだけ避けたい。だけれども弓の類いはなんとなく彩琥に遠慮して使う気がないようだ。
銃の類いもない。魔法の類いのものは、Mpをうまく使えるようになるまで難しい。
僕の使ってる手裏剣では、接近戦がしづらいとなるとナイフなのだが。
白銀の光るコテコテの形をしたものはイメージつかないらしいのでシンプルな形のを選んでたが、包丁の様だといわれた。
折り畳んで使うタイプも、普段持ち歩かないし、畳む意味無くないと。それもそうだ。
「これは」と、指を指す先にあるのは、クナイであった。
忍者ゲームやアニメに欠かせない万能タイプの武器である。
こうして、皆の武器が決まった。




