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お店を開く準備10 鷹仁

 話を聞くと、複雑になりそうなので、まとめてみました。

 全て、ヤミ金であり他はないとの事。

 ただ、自分個人のと死んだ人達の連帯保証人のも合わせてだということ、なので金額が把握出来ていないそうだ。

 凄い額になりそうだ。

 どうやら、ヤミ金までは国が管理しなかったということになる。

 僕はよく知らないが、ヤミ金というからにはしつこいであろうというのはわかる。

 お金で解決できるならしちゃおうと思うし、必要経費とは別だから借金が嵩むけど、それでヤミ金とはおさらばにできたらと思う。

 となると、素直に不動産屋に行けなくなる。

 一度適当なところに身をおいてもらって、そうだなとあの漫画喫茶などどうだろう。

 漫画あり、飲み物食べ物あり、簡易シャワーあり、言うこと無いじゃん。

 「僕が良いというまで、ここにいて。緊急時は、僕の携帯番号にかけてね。多分3日位で終わってくれたらいいけど。ヤミ金って横に繋がってるって情報あってればいいんだけど。じゃ店に入って」と、無事店に入り受付を済ましたのを確認する。

 すると、つけてきた人達の1人が電話をし始めたので、僕がもう1人のところに近付いた。

 「ちょっとお話しいいかな?」「ん?誰だてめぇーん?あれさっきまで向こうの方に」「目がいいね。100メートル位離れてたんだけど」「イヤだからさ、100メートルも離れてた奴が何で一瞬で此処に居るんだ」「一瞬じゃないよ1秒位かかったよ」「イヤだからさおかしいから」「まーそれはそれとして」

 「誰だそいつは?」電話を終えたもう1人の男が言う。「何か話があるらしいですぜ」「こっちは其どころじゃない。帰れ」そう言うと、街路樹の側に置いてあった拳程の石を掴むと、メリケンサックを取り出し石を殴り真っ二つにしていた。

 「僕は、ただ話が」「早く帰れと、忠告しているだけだが?」邪魔だと言いたそう。

 2つにした石を、記念にと渡された僕は、「ありがとう」と受けとる。

 掌に2つの石を掴むと、力を加えていき、石にヒビが入る。

 次の瞬間、変な音と共に石が僕の掌で粉砕した。

 「人の話を聞いてくれない人の忠告って、こうやるんでしたっけ?」と聞いてみる。

 返事がない?オーイ。顔の前で手をヒラヒラすると、漸く我に反ったようだ。

 「で、話聞きたいのだけど、いいかな」「何なりと」いきなり素直になられても調子狂うなと思った。

 「今、尾行していた対象は誰?僕じゃないよね。4人の内の誰か?それとも4人全員なの?」「4人全員だ」「借金ってことで良いのかな?他にあるのかな」

 「確かに借金だ。他は知らん」「さっきの電話は、この件?別件?」「この件だ。事務所につれてこいとの事だった」「で、誰か応援でも来るの?」「来ない。どうやってつれていこうか、今から考えるところだ」

 だったら僕を事務所につれてけと言うと、困惑されたが、僕が肩代わりすると言うと、よけい困惑されてしまった。

 「お金は僕が払う。それは決定事項だし、ここでこうしているだけ無駄だよ。何処でもいいから早く行こう」そう促して、尾行してきたおじさん達の車に乗り込む。

 車の中で、他のヤミ金からあの4人が借りている又は連帯保証人になっていないかを確認してもらうと、10ヶ所から借りているそうだ。

 移動すること15分、いかにもみたいな所に着いてしまった。

 10ヶ所も回るのは面倒だなと思っていると、取り立ての人を集める位は出来ると言うので、喜んで来てもらうことにした。

 事務所に入ると、何処かの組ですみたいな看板が掲げられている。

 外に飾ると、問題になるのだとか。

 そうなると、敵対している組だったりすると情報が無いのではと思ったのだが、同じ人が借りてる場合情報を共有するのだとか。

 そういうのは、裏の事情らしい。独占するより儲かるらしいが、よくわからないし、あまり聞く気もないので、話が早く済むなら何でも良いと思った。

 思ってたよりも、話が通じてくれて助かっていた。

 よくあるじゃん、話が通じず揉め事が争い事になり、組事務所1つ潰しましたみたいなやつ。

 最悪そうなるかと思ったがならなかっら事に、感謝してる。

 「お金は?持ってないようだが」「そう言えば現金用意してなかったかな。確か預金の方はしっかり入ってるが、全体の額ってどのくらいかわかります?明日の取引と考えた場合ですが」「ちょっと待ってろ計算してやる」本当にどこかわからないが組事務所という所なのでしょうか?話が通じてます。

 僕の中で、話の通じない所という概念が間違いだったようです。

 「11億いや多く見積もっても12億だな」「それって4人纏めてでしょうか?それとも個人1人ずつとか」「纏めて4人分だ。って持ってこれるのか?」「近くのそれなりに大きい銀行教えていただきます」「それだったらこーいってこーいけばある」「ありがとう。明日の10時位に来ますね」「絶体だぞ。来なかったらあの4人がどうなるか保証は出来ないからな」「もちろんわかってますよ。そっちもスムーズに取引できるよう書類揃えといてくださいね」と。

 こんな感じで、事務所を出ると銀行に向かう。

 信用できないのか後を着けてくる人達がいるけど今は無視だ。

 銀行に着き、受付に「12億卸したい」と言ったら、物凄い顔をされたので、ライセンスカードを見せると、「少々お待ちください」と奥に消えてしまった。

 暫くすると、カードを拝借され、また奥に消えてしまった。

 「これだけの額になるとご用意に時間を頂きませんと」と返ってきたので、「明日の朝イチに取りに来ます」と返した。

 「わかりました」と良い返事を頂いたので、僕は残像を残しながら帰宅した。

 翌日。

 母さんにお昼のお弁当を作ってもらい、家を出て直ぐに銀行に向かう。

 銀行に着くや、直ぐに個室の様なところに招き入れられた。

 そこには既に、12億円が、1億の束が12束あった。

 カードを渡して、12億を収納すると、銀行員が固まるので解凍して銀行を出る。

 直ぐに組事務所に行くと、組事務所は凄いことになっていた。

 外見からは一切わからなかったが、中はもうグチャグチャで、机や椅子は壊れ放題、書類はバラバラにされ武器らしきものが散らかっていた。

 昨日組事務所には5人ほどいたが、全員虫の息で横たわっていた。

 何があったか知らないが、死神がいないところを見ると、死人はでないだろう。

 かといって病院に運んでも全治1ヶ月とかかかりそう。

 あの1ヶ月とかいい加減だよね。3ヶ月かかっても全治したイメージ無いもんな。

 まーそんな彼らを放っておくのもなんなんで、回復薬を大量にぶっかけた。

 ぶっかけられた方はたまったもんじゃなかったろうな。

 虫の息で横たわっていたのに、ワケわからんもんぶっかけられちゃたまらないし、めっちゃ噎せる「ゲッホゲッゲッホッ・・・このやろー死ぬところだったじゃないか。何しやがった」と元気に訴えてきた。

 僕は無視して、メリケンサックのおじさんに「壊れているものちょっと預かっていいか」と聞いたところ頷いてくれたので、壊れてるもの全部回収し修理して元の位置と思われる場所に戻していく。

 今だ抗議を続けてるおじさんを、メリケンサックの人が必死に押さえていた。「会長、会長よしてください、落ち着いて下さい。会長」と。

 あらかた修理が終わると、最後に拳銃が一丁出てきた。

 「やっぱ、有るとこには有るんだね」と言いながら会長と呼ばれる人に渡した。

 途端に会長の顔が真っ青になって倒れてしまう。

 静かになって何よりだと思っていると、慌てたメリケンサックの人が、会長らしき人をいつも座ってるであろう椅子に座らせていた。そして語り始めた。

 僕が帰った後、各ヶ所へ連絡して周り、順調に連絡は廻ってたらしい。

 しかし、最期の組に連絡すると、話が通じず此処に来るという。

 暫くすると、10人位で乗り込んできて、代理人を出せなど、本当は隠したのではとか、金をそっちだけ受け取って俺らには払わないつもりとか言いながら荒らされたのだという。

 うん。意味がわからない。

 話を聞いていると、金を貸していたというヤミ金さん達が次から次へと現れるので、対処していきながら話の続きを聞いていた。

 お金を渡して、証文を受け取る。証文を確認して破棄するを繰り返すこと9回、殴り込んできた所を除いて払い終わった。

 やれやれと思っていると、乱暴な来客が現れた。

 「兄貴、ここですぜ。昨日ボコボコにして言うこと聞かしといたので、金の用意は出来てるはずで・・・」「何処がボコボコだ。手緩いんじゃないか?あー」

 何だかなと思ってしまう。小さい声で「こいつらなの?」と聞いてみると、小さく頷かれた。マジかよ。

 その後、証文を確認して現金払い、あっさりと終わり帰っていった。

 拍子抜けの僕に、メリケンサックの人が意外なことを依頼してきた。

 

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