↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/134

お店を開く準備5 鷹仁

 「お昼はどうするの」とお母さん。

 朝食を食べた後すぐお昼の話題とかと思う。

 買い食いとか許されるはずもなく、仮に「友達の家で」何て言った日には、何処何処と聞かれそうだ。

 だったら、お弁当はと聞く。

 すぐに用意できるはずもなくと思うと、おにぎりむすんでラップとアルミはくで包んだのを持たせてくれた。

 ビニール袋に入れてすぐ家を出る。

 暫く歩き、おにぎりを収納すると居酒屋に着いた。

 店の前にはすでに2人がいたのでそのままダンジョンへ行くことになった。

 お昼はと聞いたところ、親が喫茶店に出す料理の試食として用意してくれたとのこと。

 デザートもあるからといってくれた。

 収納袋を使いこなしているに違いない。

 鉱石ダンジョンは、金を目的としていくか、最初から攻略して最終的に金を集めるかどっちにすると聞くと、今回はダンジョン攻略をサクッと要点だけするとのことだった。

 ダンジョンにつくと、1人の男が待避していた。

 先程、僕に依頼書を提示した男だ。

 男は、僕たちがここにくることを見越して待っていたようだ。

 話があるようで、時間を欲しいとの事。

 龍一達には関係ないとの事で、聞いていてもいいけど詰まらないだろうと言ったが、時間を潰す場所もないのでいっしょに聞くとの事だった。

 話は、先程助けた4人の事。

 正確にはあの2グループの事だ。

 まず、死んでいったものの4人の話からしよう。

 リーダー格の男2人は、どちらも似たような環境に育ったらしく、普通の家庭だが1人息子で、ワガママに育ったそうだ。

 気付いた時には、時すでに遅く日常の暴力や軽犯罪し放題だったらしい。

 家族のものは、世間体程度に捜索願いを出しているが、実際は帰ってきてほしくないとの事。

 なので、期限がくるまで放置することに決めたそうだ。

 付き人の2人も結論から言うと、放置することに決めたのだそうだ。

 この2人も似たような境遇で育ったらしく、子供の頃から育児放棄に近い状態にあり、親が自分の事で一杯で、子供の面倒など出来なく、小学校もろくにいかせないような環境にあったらしい。

 子供も子供で、そのまま成長したらしく、家族親戚一堂関わりたくないとの事。

 他人からみれば、可哀想な境遇なのかもしれないが、それを受け止めず頑張らない人はやはり受け入れられないのが現実である。

 なので、帰ってきても困るらしいとのことで。そんな環境があるのかと、虚しくなった。

 では、現在入院中の4人はというと、普通の家庭で、家族が心配して捜索願いを出したそうだ。

 どんな形であれ戻ってきて欲しいとの事。

 しかし、本人達の意思を聞いてから判断するとの事だった。

 今回の入院費は僕に請求するとして、ってちょっと待って、僕出すの?えっと僕がお願いしたからそうなったって。うんうんウーンウーン。

 あの4人は借金の多債務者だそうだ。

 1人辺り、1億2000万もあるそうだ。

 おまけに、今回の入院費は多く見積もると500万だそう。マジか。

 それで、借金は全て国が払ったのだそうだ。

 その借金分、せめて5億は国が責任もって僕に請求するとの事。

 何でそうなった?と聞いたところ全部任されたからしたといっていた。

 まー今回の報酬から引いてもらえばいいが、5億を高校生に請求するってどうなのよって思うところもあるかな。

 わかってないようだと言われ、言葉を続けた。

 「君は国を通じて、1人頭の1億2500万円分を買ったんだよ。簡単に言うと奴隷を買ったことになるのかな。4人の意思は尊重されるが、それ以上に君の意思が尊重されるということだ。期限はこの夏が終わるまで。良いね。君なら出来るうん」

 「「奴隷すごーい」」パチパチパチパチパチ。「誉めんでいい」「誉めてない」「うん」「じゃよろしく。そうそう4人に会うのはお金納めてからね」

 何がどうなったのかよくわからないが、僕がダンジョンで5億稼ぎ、金を5トン集めればいいんだよね。

 「何か聞きたいことあるか」と聞くので「たまにダンジョンの報酬でお金がもらえる中に金貨が入っている。それを混ぜてもいいか?金鉱石はこっちで加工なりして金インゴットとして納めてもいいか」と聞いたところ「Ok」とのことなのでそうすることにした。

 「そうだ」と男は、何かごそごそして、とあるものを取り出した。

 「多分役に立つから」といってくれたのは、量りだった。デジタルで1gから1Kgまで計れるやつ。

 ヨロシクと帰っていく男を見送りダンジョンに入る。

 今回はあくまで、サクッと倒して、必要なものを手に入れ、検討していくというもの。

 なので、龍一と彩琥には1階から3階の安全地帯まで、僕は5階から安全地帯に向けて倒してアイテムを持ちより、検証するという方向で決まった。

 ちなみに、さっきボスは倒してアイテムを手に入れてるからとりあえず無視で進める。

 と言うことで、僕は5階に移動し部屋内を一掃し4階、3階へと移動し安全地帯に入る。

 暫くして、ものすごい勢いで入ってくる2人。

 勝負していたわけではないが、先につくつもりでいたそうだ。

 僕の顔を見てがっかりしていた。

 機嫌を直してもらい、持ち寄ったアイテムを出しあう。

 結果的に、1階で取れる鉄鉱石、2階で取れる亜鉛鉱石、3階で取れる鉛鉱石、4階で取れる銅鉱石、5階で取れる銀鉱石、ボス部屋で取れる金鉱石となる。

 これらは全て、アイテムの下下になる。

 「何個ずつ取ってきた?」「300個だよ、普段はこんな取れないけどね。鷹にぃは?」「300個はあるな」

 普通は部屋に入らない。僕の支援がなければ無理な話である。

 いや、僕だってと、今はこの話はいいか。

 結論から言うと、300ずつでは足りなかった。

 頭に来た僕達は、各部屋を再度周り戻ってくる。

 何をしてったかと言うと、まず、各鉱石の品質を揃えた。

 下下を材料に下、中、上、特上と作っていき彩琥が並べていく。

 次にアイテムとしてのインゴットを作っていった。

 このインゴットを作るとき、鉱石が足りなくなってしまった。

 インゴットは、品質の同じ各鉱石を10個使うと出来る。

 下下の鉱石から特上のインゴットを作るのに160個もの数を使うとは思ってもみなかった。

 ここまでがアイテムとして作った場合の話である。

 次に、アイテムである鉱石を、自分達で加工や錬金術を使いばらして、鉱石の中にある金属の含有物だけを取り出して、インゴットを作ってみた。

 何故、そうしようかと思ったかと言うと、鉱石を仕分けているとき、彩琥が金鉱石の下下と、鉄鉱石の特上の違いがわからないと言ったからだ。

 確かによくみても分かりにくい。

 鑑定を使わない限り見分けられなかったのだ。

 なので、金鉱石の下下には鉄が含まれてるのでは、という事になった。

 ただ、アイテムとして金インゴットを作ったときは、鉄インゴットが同時に作られたのではなかったので、ばらしてアイテムから物に変換して抽出してみようとなったのだ。

 そして、その結果が下の通りである。


アイテム各鉱石  品質  重さ  含有金属名と含有量  アイテムインゴットと品質と重さ


鉄鉱石 下下 1000g 鉄100g  鉄インゴット下下200g

鉄鉱石 下  1000g 鉄300g  鉄インゴット下400g

鉄鉱石 中  1000g 鉄500g  鉄インゴット中600g

鉄鉱石 上  1000g 鉄600g亜鉛100g  鉄インゴット上800g

鉄鉱石 特上 1000g 鉄700g亜鉛200g  鉄インゴット特上1000g


亜鉛鉱石 下下 1000g 鉄300g亜鉛100g  亜鉛インゴット下下200g

亜鉛鉱石 下  1000g 鉄300g亜鉛300g  亜鉛インゴット下400g

亜鉛鉱石 中  1000g 鉄200g亜鉛500g  亜鉛インゴット中600g

亜鉛鉱石 上  1000g 鉄200g亜鉛700g  亜鉛インゴット上800g

亜鉛鉱石 特上 1000g 鉄100g亜鉛900g  亜鉛インゴット特上1000g


鉛鉱石 下下 1000g 鉄300g鉛150g   鉛インゴット下下200g

鉛鉱石 下  1000g 鉄400g鉛300g   鉛インゴット下400g

鉛鉱石 中  1000g 亜鉛150g鉛450g  鉛インゴット中600g

鉛鉱石 上  1000g 亜鉛200g鉛600g  鉛インゴット上800g

鉛鉱石 特上 1000g 亜鉛250g鉛750g  鉛インゴット特上1000g


銅鉱石 下下 1000g 亜鉛100g銅300g  銅インゴット下下200g

銅鉱石 下  1000g 亜鉛150g銅400g  銅インゴット下400g

銅鉱石 中  1000g 亜鉛200g銅500g  銅インゴット中600g

銅鉱石 上  1000g 亜鉛250g銅600g  銅インゴット上800g

銅鉱石 特上 1000g 亜鉛300g銅700g  銅インゴット特上1000g


銀鉱石 下下 1000g 鉄400g銀150g  銀インゴット下下200g

銀鉱石 下  1000g 鉄400g銀300g  銀インゴット400g

銀鉱石 中  1000g 銅300g銀450g  銀インゴット中600g

銀鉱石 上  1000g 銅300g銀600g  銀インゴット上800g

銀鉱石 特上 1000g 銅250g銀750g  銀インゴット特上1000g


金鉱石 下下 1000g 鉄700g銅70g金30g   金インゴット下下200g

金鉱石 下  1000g 鉄600g銅130g金70g   金インゴット下400g

金鉱石 中  1000g 鉄500g銀150g金150g  金インゴット中600g

金鉱石 上  1000g 銅300g銀270g金330g  金インゴット上800g

金鉱石 特上 1000g 銅100g銀250g金650g  金インゴット特上1000g

 

 となった。

 まず、全てのインゴットに言えるのだが、品質は同じ。

 大きさが違うだけだ。

 鉱石の中に含まれてる量に比べると大分少ないし、インゴット下下を16個使って200gがインゴット特上で1000gとかあり得ないと思うしメリット無い気がする。

 鉱石10個を使いインゴットにする事の無駄、いや意味が無く、本当にあり得ないと僕は思った。

 しかし、龍一いわく、普通のダンジョンライセンスを持ってる人達だと、Mpの問題でアイテムからアイテムへの変更、ここで言うと鉱石からインゴットにするのが精一杯だそうだ。

 仮に加工や錬金術を持ってる人がいたとして、金鉱石の特上を例にあげたとき、金鉱石をインゴットに変えるのに10回くらいで限界が来るそうだ。

 金鉱石を、銅、銀、金に変える作業など1回出来るか出来ないか位で、普段の龍一でも10回出来るかどうかと言われてしまった。

 だから、回数関係なく出来るのは、鷹兄といるとき位か、鷹兄だけだとも言われた。

 僕ってチートだよねって改めて思う。

 気を取り直し、改めてどの鉱石を扱えば効率よく金属を集められるのだろう。

 鉄を集めるなら、金鉱石の下下。

 亜鉛を集めるなら、亜鉛鉱石の下。

 鉛を集めるなら、鉛鉱石の下下。

 銅を集めるなら、銅鉱石の下下。

 銀を集めるなら、銀鉱石の下下。

 金を集めるなら、金鉱石の上。

 これらが一番効率よく集められるのだろう。

 うん。鉄鉱石の存在が無いな。

 今回はあくまで金を集めるのが目的。

 なら、ボス部屋につめて金鉱石を上にしながら集めないといけないなという事になった。

 金鉱石をいくつ集めるという話になり、計算する。

 10トンなので、グラム計算で10000000g一千万だ。

 金鉱石(上)が330g取れるので割ると、30303個に1足すとして30304個必要だ。

 金鉱石(下下)に換算すると、24万2432個だ。

 先程10万個取ったが、インゴットなど作るために消費したといっても、1000も減ってない。

 でも、多めに取ることにしたので、全部合わせて25万個集めることにした。

 アイテム金鉱石(下下)25万個、それを上にすることで、3万1250個になる。

 これを、銅と銀と金に加工する。

 銅が9トン以上で、銀が8トン以上、そして金が確実に10トン以上とれる。

 「さってと張り切って駆逐するか」「それはいいけど、ボスって何?」「き・・・聞きたい?」「うっうん。いやしかし、でっかい虫だと思うけど、念のため」

 「まー一応当たってるかな。全長1メートル程の」「うん」「ゴキブリだ」

 龍一と彩琥の顔が最大限に歪んだ。

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。