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お店を開く準備2 鷹仁

 ・・・本日はどの様な事で」

 少々時間はかかったが、やっと本題にはいれそうだ。

 「僕は近々喫茶店を開こうと思います。そこで、色々仕入れをしたいのですが、高校生の僕に仕入れをさせてもらえるか心配で、仕入れ全般をそのーおじ・・・」

 「おじさんで良いですよ。好きなように」

 「おじさんとおばさんにお願いしたくて来ました」

 「仕入れを任すということで良いんですね」

 「はい」

 「アナタ」「おぅ」

 「駄目ですかね」

 「いっいや、駄目ってことはない。ただ、具体的にどうすれば良いのか・・・」

 「そうですね。僕も詳しく話そうとしても伝えられないかもなので、もし良ければ店全体と言うか、現場で説明受けながら考えてみてくれません?」

 「どうする?」

 「そうね、今日明日どのみち店休みだし、良いんじゃない」

 ということで店にいくことになった。

 店の前で、2人はちょっと躊躇したが、すぐに入って2階に上がる。

 「「うぉー凄いね」」まずは、凄いという感想をいただいた。

 「ねーこの机とか椅子、高くなかった?一枚板で出来てるの?」

 おーなかなか鋭い。

 高い処か、自作なのでなんとも言えないんですけど。

 「自作ですよ」

 「「えっ」」

 「まーロダンな感じでいいな」

 「カウンターはそっちか」カウンターに移動して首をかしげられた。

 「水道は?」

 「無いですね」

 「洗い物とかは?」

 「基本そっちのボックスにいれてしまいます。きれいになって戻ってくる仕組みです」

 「電子レンジやガスは?冷蔵庫も無いようだけど」

 「飲み物や料理は全てそっちのボックスに入れてしまいます。時間経過無効なので」

 「ちょっと待って。理解が」

 「うん、私も」

 「最初から説明もらっても良い?」

 「良いですよ。僕も即興で作ったので、説明わからなかったら聞き直してください」

 「うん。一度頭の中空っぽにして、お願いします」

 「ではいきますね。まず、料理や飲み物、あっお酒も含むね、

を作りこのボックスに入れます。次に、お客さんがボタンを押しメニュー表から欲しいものを選択します。そうですね。ここにおにぎりがあります」

 そういって、おにぎりを出すと、ギョッとされたが直ぐにもとに戻った。

 おにぎりをボックスにしまい、テーブル席のボタンを押してもらうと、メニュー表が現れ、アイテムおにぎり特上と表示され、しっかりと値段まで指定されているのを選択して、注文するを押してもらう。

 おにぎりはボックスの取り出し口から出てきたが、お皿に乗ってなかったため残念ながら机の上に直に置かれてしまった。

 アイテムと言えど、お皿等無い場合は気を付けよう。

 そして、それを指定された席に運んでいく。

 「今はお皿が無くて落ちてしまいましたが、こうやって運んできて、食事を終えた物をこちらの回収ボックスに入れると、器などがきれいになって戻ってくるという仕組みです。楽でしょ」

 「楽というか、凄いですね」

 「そこで、このボックスに入れるものを、仕入れてほしいんですよ」

 「仕組みはわかりました。つまり、此方のボックスに納め此方の回収ボックスからお皿など回収すれば良いんですよね。何を何時に納め、何時に出品したかは、勝手に記憶に残るということも理解しました。今先程おにぎりを入れたときのメニューは赤で表示されているとこを見ると、過去のメニューで今はない物を一目で見れるというのも良いですね。ただー」

 「ん?」

 「此処では調理できないですね。他で作って持ってこないとですね」

 「ちょっと確認したいが、さっきのアイテムにお皿をつけて出したら、メニューが増えるか見たいのだけど、お皿が変わった場合メニューが自動で更新されるか増えるかの確認なんだけど」

 考えてもみなかった。結構このおじさん、頭柔らかいのかもと思う。

 速攻で木のお皿を作り、おにぎりをのせ、ボックスにいれる。

 メニューを開くと、おにぎりの文字は黒くなっていた。

 増えるのではなく、上書きであった。

 「良いですね。この依頼受けましょう。ただいくつかわがまま聞いてもらえないでしょうか」

 「あ、アナタ」慌てるおばさん。

 「わがままって何です?」

 慌てているおばさんを他所に話を進める。

 「居酒屋では、まず置かない喫茶店用の器具、たとえばコーヒーを入れる物やその他の器具など揃えなければならないので、その費用前払いでお願いできますか?」

 「良いですよ」

 「後、このボックスと回収ボックスを私の店に設置してもらえないかな?」

 「良いですよ」

 「このボックスと同じ効果の、持ち運びに便利なものを・・・って無理ですよね」

 「良いですよ」

 「そうですよね、やっぱ無理っえっ」

 「だから良いと言ってるじゃないですか。極力ここが赤にならないようにお願いしますね。ここの店の合鍵です。じゃ、居酒屋の方に戻って細かい話とボックス等の設置、収納袋を作りますか」

 「「えっえっ」」「行きますよ」

 そんなこんなで、居酒屋までの移動中、収納袋を2つ作りながら戻ってきた。

 龍一達は居なく、遊びにいったようだ。

 厨房に入ると、何処に設置して良いか聞く。

 料理の作る邪魔にならず、直ぐに作った料理がしまえる場所、そして、客から視角になる場所を作りボックスを設置した。

 回収ボックスも、洗い場の処で客から視角になる処に設置した。

 そして、収納袋を2人に渡し、アイテムや物を散乱させる。

 散乱した物を、収納させたり出したり、収納袋からボックスに直接入れたりして慣れてもらった。

 時間は夕刻になっていたので、僕は帰らなくてはならない。

 準備等の揃えたものは、全て上げるので、良いものを豊富に揃えてくださいねと言い、初期費用として500万を出すと、「あとはよろしく」と全てなげて、脱兎のごとく家に帰った。

 

 「帰っちゃったな」

 「帰っちゃったわね」

 「どうする?」

 「どうするも何も、私よくわかってないわよ」

 「そうか、簡単に言うとだな、ここで向こうの店に出すものを作る。それを向こうのボックスに納める。向こうの回収ボックスからお皿など回収してくる。という流れだ」

 「そうなの、意外と楽な仕事だったりする?」

 「そうとも言えないかも、さっきわかったのだが、このボックスといい、収納袋といい、優秀すぎるんだ」

 「どういうこと?」

 「うん、出し入れした袋のメニュー表見てみな」

 「んーあっ、この3つのお酒は、味が遜色無いから、特に区別することなく熱燗として出してるお酒だよね」

 「あーうちではそうしてるのだが、しっかり3つのわかれてるな。しかも品名までしっかりと」

 「これは、難しいね。下手すると同じものでも違う表示されてしまうとか」

 「あり得るかも」

 「これは色々試すべきだな」

 色々試してみた。

 お酒を混ぜて収納させてみたり、野菜を千切りにして盛ってみたり、量を変えて盛ってみたりと、してみた。

 結果、けっこうシビヤだと判断した。

 キャベツの千切り盛りなんて、g(グラム)単位で表示されてしまう。

 表示の仕方も時として不便なこともある。

 サラダを作って収納すると、野菜盛り。

 その野菜盛りというやつにドレッシングをかけると、ドレッシング入りサラダと、表示が出るので、どうしようかと悩んでしまう。

 「「ただいまー」」

 「お帰り、遅かったね。何処までいってたの?」

 「うんとね、隣の隣の小学校の近くだよ」

 「そんな遠くまで、あんまり無茶しないでね」

 「してないよ、お兄ちゃんと一緒だし」

 「そう」

 「何してるの」

 「えっっとーメニュー開発とか」

 「ふーん。あっ、そのポーチ、鷹にぃにもらったの?」

 「ポーチって」

 「それだよそれ、収納袋。私も持ってる。鷹にぃにもらったんだ」

 「「えっ」」

 「便利だよねー、それスッゴい量はいるし」

 「すごい量」

 「すごい量って?」

 「えっっとねー」

 「1000リューベだよ。水に換算して1000トンだって」

 「はい?」

 「だってー」

 「彩琥、わかってないだろ」

 「ヘヘヘ」

 「今日の依頼で、いくつかもらってきたんだけどいる物ある?」

 「な、何をしてきて、何をもらってきたんだい?龍一」

 「えっと、かいぼりだよ」

 「かいぼりって池の水を全部抜くってあれかい」

 「そうだよ」

 「そうだよってまー。で、何をもらってきたんだ」

 「土や石やヘドロでしょ。後はほとんど外来種だよ。一分数調整っていって在来種もらってきたけど」

 「寄生虫は、どっかの大学の先生がもって帰ったけどね」

 「寄生虫じゃなくて、希少種な」

 「そーそれ」

 「っで、帰りに、いくつかは熱帯魚屋さんに売ってきたけど」

 「売ってきたんだ」

 「うん」

 「その収納袋から直接出したのか?」

 「まさか、車の中で出して、売ってきてもらった」

 「誰に」

 「コーアンって人だよ」

 「コーアン?外国人か」

 「公安ね」

 「「えっ」」

 「何か、最近依頼行くっていうと、競って運転手しに来てくれるんだよ」

 「暇なのか」

 「さー」

 「で、何をもらってきたんだ?」

 「アメリカザリガニでしょ、ブラックバスとブルーギル、タイリクバラタナゴ、ウシガエル、ミシシッピアカミミガメ、後、ドジョウとコイとスッポンとスジエビだよ。欲しいのあったら、泥とか悪いものをぬいて渡すけど」

 「泥とか悪いものをぬいてって、そんなこと出来るの?」

 「お兄ちゃんなら出来るよ」

 「うんスキルすごい」

 「スキルってどうしたの」

 「んっ神様にもらった」

 「「神様」」「駄目だついていけん」「私も」

 「そもそもこの収納袋、便利だが使い勝手が難しいし」

 「そうかな。どっか置いてきちゃっても、勝手に自分のとこ戻ってくるし、たくさん入れれるし、表示が気に入らなかったら変えられるし、物が多くなったらホルダー分け出来るし、スッゴい便利だよね」

 「「出来るんだ」」

 「自分のだけだけどね」

 その後、家族団らんだったそうな。


 後日・・・

 僕は、この日夕飯が遅くなったと文句を言われた。

 僕のせい?ですか・・・。

 

 

 

 

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