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料理に欠かせないダンジョンとは

 両端が見渡せるほどの小さな岩島の真ん中で昼食を食べる僕達の両端には、ダンジョンがある。

 今までダンジョンの入り口といえば、崖や大きな木等に張り付くように存在したが、ここでは足元の岩に張り付いているように存在する。

 岩島の南側と北側、どちらが料理に欠かせないのかまではわからないが、来た道順から北側に入ろうとするが、リンが何となく南側というのだ。

 正直大差は無い。

 「南側が多分正解な気がするけど、あっちから来たし、あっちに入ろう」

 僕は頷いて、武器を選ぶ。

 どれでもいいのだけれど、何となくリーチのきく槍を選んだ。

 斬り付けた相手を凍らせるあの槍だ。

 何となく海を斬り付けてみたら、海がピキピキって凍り始めたから、あわてて槍を引いたけどね。

 範囲100メートル位だから、夏だし直ぐに解けて無くなるでしょう。多分。

 そんなわけで、無視してダンジョン攻略いきましょう。

 いつも通り、入ると何時ものなぜか明るい洞窟である。

 進むこと少し、最初の魔物が姿を現した。

 「(かめ)だね、(すっぽん)もいる」「でかいけどね」

 カメツキガメとかワニガメみたいな厳ついようなイメージの亀ではない。

 鼈も同様、そこまで凶暴性っぽくは無いものの、鼈の方がどうしても亀に比べると凶暴っぽく見えるのは仕方ないとしよう。

 そういえば「そういえば、私が捕まえてきた鼈ってどうなったの」どうしたっけ。

 あの農場に放してそのままだったような。

 鼈ってどう料理したら?「今度、エンちゃんに聞いて料理してみるけど、鍋位しか思い付かないしちょっと季節早いかな」「よくわからないけど、そーなんだ。今度楽しみにしてる」

 食べた事無いから美味しいかわからないけど、作ってみますか?でも、高級鍋だよね。出来るかな?

 と考えていると、リンがすでに弓矢を放っていた。

 1メートルはあるであろう亀と鼈は、すでにアイテムと変わっていた。

 「胡瓜と青葱だね。確かに料理には欠かせないかな。でもどっちがどっち」「亀が胡瓜(きゅうり)で、鼈が青葱(あおねぎ)だよ」「鍋なら白ネギ太いの欲しいかも」「そうなんだ」「あっでも青葱でも十分」「じゃどんどん倒していこう」「そうだな。いつもどおり別れるか」「うん」リンが駆け出していったので、僕も負けじと部屋へと走り込む。

 槍を一降りすると、槍に触れた亀や鼈は、凍りつきそのままチリとなり消えていく。

 残った胡瓜や青葱が僕に吸収されるのだが、ちらほらと太いのが確認できた。

 よく見ると、胡瓜はズッキーニに、青葱は、白葱にだった。

 そうだと思い出す。またまた鑑定してないよと。


亀 (G) / 石亀を大きくした様な魔物。一見おとなしい。 / 噛みつく / ー / 胡瓜 (下下) / ズッキーニ (下下) / 30文 / 30


鼈 (G) / 鼈を大きくした様な魔物。首がよく延びる。 / 噛みつく / ー / 青葱 (下下) / 白葱 (下下) / 35文 / 35


 忘れちゃうけど鑑定大事だよね。

 胡瓜、青葱、白葱に関しては良いが、わからないのがズッキーニかな。

 僕の食卓には出てこなかったような気がする。

 使い方は、後でエンちゃんに聞いてもいいけど。そういえば、どこぞのハンバーガーに入っているピクルスってズッキーニだっけ?違うかもしれないが、そろそろパンも食べてみたくなったなと思いながら、倒していく。

 アイテムが食材とわかれば、あまり多く取っていく必要もないかと思う。

 なぜなら、育て増やすことが可能だからだ。

 いつもに比べたら大分早いけど、今後はアイテムが食材や植物なら、農場で育てられるものだったら、必要以上は無視しますか。

 その棟をリンに告げると、もういいの?みたいな顔をしながら、次の階に行くことになった。

 目の前に現れたのが、蜥蜴(とかげ)だ。

 「相変わらずデカイヨネ」これまた大きい蜥蜴である。

 おそらく、頭から胴体までが1メートルで、尻尾は胴体の長さと同じくらいある。

 それはいいのだけれど、なんか個体差があるのか「2種類いない?」個体差が有るのでなく、種類が違うのか?そーかもしれない。

 ここは鑑定しましょう。僕はすぐ忘れるから、忘れないうちに。


蜥蜴 (G) / 日本蜥蜴を大きくした魔物。尻尾は切れてもすぐ生える / くわえる / ー / トマト (下下) / ナス (下下) / 45文 / 45 


カナヘビ (G) / 日本カナヘビを大きくした魔物。 / くわえる / ー / 玉葱 (下下) / 韮 (下下) / 45文 / 45


蜥蜴だけかと思ったが、カナヘビだったとは思わなかった。

 そういえば、尻尾が見比べると短い方がいて、皮膚というか鱗が光沢をもっているものがいるし、側面にフト筋が入っているから、そちらが蜥蜴であった。

 一方、カナヘビは、尻尾が長く、鱗に光沢がない地味さを感じる。

 どちらも焦げ茶色という感じの色だから気にしたことがないかもと思う。

 そして、今回手に入るのが、トマト、ナス、玉葱(たまねぎ)(にら)となっている。

 料理の使用頻度から言うと、玉葱、トマト、ナス、韮と言ったところだろう。

 韮と言えば、レバニラかな。後は鍋位しか思い付かない。豚のレバーは無いから、猪で代用できるか?な。

 ナスは、なんだろう?素焼き、田楽、漬け物かなー。

 トマトはそのままでもサラダでもいいよね。トマトソースとか出来たらバリエーション上がるかも。

 玉葱は、何でも使えると思ったけど、はっきりとわからない。エンちゃんに講義してもらわなければ。

 さて、色々考えてるうちに、リンがどんどんと倒しにいっちゃってるから、僕も負けじと頑張りますか。

 僕は、槍を構えると目の前の蜥蜴に向かって一突きする。すると、蜥蜴は胴体と尻尾を切り離して、僕の攻撃をスルーした。

 切り離された尻尾を掴んでみると、チリになって消えるのかと思いきや、ただ、ウネウネと動いているだけである。

 そこへ、カナヘビが大きな口をあけ、僕をくわえようとするので、切れた尻尾を渡す。

 そういえば、攻撃がくわえるってなっていたのだけれども、どういう事だろうなと思う。

 殆どが噛みつくに対して、くわえるとは?

 カナヘビを観察してみた。

 蜥蜴の尻尾をくわえたカナヘビが、何回かくわえるという攻撃をしていたのだが、くわえ直しているようにしか見えなかったのだが、そのうちパクっと尻尾を呑み込んだのだ。

 つまり、くわえるとは丸呑みするという事なのだと知った。

 僕は、丸呑みはされたくないから、攻撃部分を胴体から上を狙うように攻撃しよう。

 そして、必要なだけの野菜を手にしたら次へ進むことにした。

 次の野菜は、いやいや魔物はどんなのがいるのか楽しみである。


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