料理教室とは
料理教室と聞こえたが、僕にはなんの事かよくわからなかった。
リンに聞いてみようとしたが、ちょっと思い出す。
不老不死になったときに100もらえるサポートみたいな存在を。
と、言うことは、料理教室はエンちゃんがしてくれるという事になる。
これは、期待大である。
「リン、これから料理の事について、エンちゃんに聞いておこうと思うのだが、どうだ一緒に聞くか?」「聞くー」「そうか、その前に一風呂入ってこようかな」「リンも入る」「さっき入ったのでは?」「風呂は何回入っても気持ち良いの」そりゃそうだな。
僕達が入りにいくと、この時間は塩化系のお湯で少し塩味の効いたお湯が気持ちよかった。
木綿と麻を使った、ラフで着心地のいい部屋着に着替えると、何処かいい教室に成りそうな所はないかと探していく。
足を踏み入れてない所に行ってみると、会議室の様なところに出た。
その中でも、比較的小さめの、と言っても10人位で使用する所なのだけど、円卓であるテーブルが真ん中に置かれていて、白い壁が四面の部屋だ。
「ここで良くないか?」「良いんじゃない」という感じで、ここに決定する。
円卓のテーブルの上に、先程作った煎餅や団子、お餅等のお菓子を並べていき、緑茶や烏龍茶、紅茶にカモミールティを氷で冷やして置いておく。
お菓子やドリンクバーといったところか、教室というよりか、お習い事みたいな感じになってしまったがまーいいか。
では、準備も整ったことだし、先生をお呼びしましょう。
白い壁に向かい投影すると直ぐにエンちゃんが出てきてくれた。
「今日はどうしたの?」とエンちゃんが聞いてくる。
「うん。料理教室について聞きたくて」「いいよ。で、どんな料理について聞きたいの?と言ってもまだ大したこと出来ないよ」
「料理も気になるけど、料理スキルとか料理教室ってどのように使っていけばいいのかな。というところから聞かせてもらっても?」
「いいよ。まず、料理スキルからでいいかな」「はい」「うん」
「料理スキルの使い方は基本2種類ある。これは製作系すべてに言えることなのだけど」「基本2種類で、それ以外にもあるんだ。まー気になるけど、取り合えず基本を教えてください」
「そうね。まず1つは、アイテムのみを使用して作る方法。これは結果としてアイテムのみを消耗して料理アイテムを作るといったもの。これには時間がかからないという利点や、全ての食材が揃わなくてもいいという利点がある。簡単に言うとゲームの世界のような作り方だね」「もう1つは」
「もう1つは、現実的に作る場合よ。これには、材料をしっかり集めるのと、アイテムと道具、食材を使い、自分の体で作っていく。この場合、料理は料理アイテムを作るのではなく、料理その物を作る事になる。ただ、それは本人の意思とは関係なく出来ることなのだが、つまりスキル使用中なら無意識に体が動くので他人から見ると、普通に料理をしているように見えるのだ。料理スキルの使い方はこんな感じよ」
「基本じゃない場合は?」聞いてみるとエンちゃんが少し機嫌悪そうな顔をした。
「念のため」と聞くと、僕達を指差して「あなた達がしていることよ」という。
「Mpを大量に消費して、都合よくどちらの行動も織り込んで動くことよ。普通の人にはできない芸当よ」
「リン、誉められたね」「うん、誉められた」・・・「誉めてない」
「で、料理スキルの使い方はいいとして、料理教室とは?」
「文字道理、料理教室だから、料理を教えるためのものよ。あなたが、料理を四苦八苦して作った後で、料理スキルを取得したので、サポーターとして組み込んだのよ。活用してね」
「うん」「はーい」リンは返事がよくなった。
「そうそう」そういってエンちゃんが話を続ける。
「次のダンジョンは、このまま南の方に海岸線沿いに移動していくとあるわよ。しかも、料理スキルに欠かせないダンジョンだから、早めに攻略しといた方がいいかもね」
「地図って見れる?」「いいよ」地図が出てきた。
僕達がいる所が、点で表示されている。
そして、次に目指したいダンジョンを表示してもらった。
今度のダンジョンは岬の出っ歯ている部分が所々切れているような地形のところだ。方角的に南なのだが、海沿いに歩いていくと距離が直線に比べて倍以上かかりそうなので、山越え海越えての直線的に行こうと思う。
それにしても今回も中々の距離である。
いっそ、空でも飛べたら楽だろうと思うのだが、バリアだけで十分チートなので、考えないようにしよう。
もし、リンがそのような発想をして実行すれば、そのように移動することも視野に入れるようにして、今は徒歩で移動することにしよう。
「そうと決まれば次のダンジョンに向けて出掛けるか?」「いいよーいこー」僕達は、会議室を後にする。
外に出ると、真っ暗である。
時刻は寅二つ「4時ちょい前だね」風に揺れた葉っぱが擦れる音が聞こえる静けさの中で、リンの声が小さく響く。
リンは、時計を見て1日24時間制になったが、1時間が60分という概念まではなく、○時前、○時、○時後、○時半、○時半前、○時半後、という言い方をするようになった。
時間を殆ど見なくなった今、わかりやすい見方だと思う。
ただ、今ちょい前といったので、ちゃんと確認していないが午前3時50分過ぎくらいではないだろうか。
方角を定めて、真っ直ぐ進んでいく。
道などなく、木々をすり抜けるように進んでいくと、全体が明るくなり始めた。
軽めの朝食をとり、進んで聞くと、昼前のは海に出た。
海の中を進んでいこうと思ったのだが、海の上を行きたいと言うので、どうしようかちょっと悩む。
海の上では、地元の漁師ではと思う人が、海に網を入れているからだ。
そこへ、船もなくヒタヒタと海の上を歩いていれば、ビックリされてしまうだろうし、いい案がないかここはエンちゃんに聞こう。
久々に念話を使ってみる《海の上を渡りたいけど、何か他の人から見つからなくなる方法ある?》『透明になればいい』その手があった。
「透明化に出来るスキルある?」「とうめいか?とうめい??とうめ・・・あるよ。はい」えっと、僕が使うのか。まーいいか発動と。
僕とリンの姿が見えにくくなった。近くにいるのにボヤける感じである。
おそらくこれで、周りの人からは見えないのであろう。
リンも変な感じと思っているのだが、これといった問題もなくそのまま海を渡る。
海の上を通過中、目の前から飛び魚が飛び出してきた。
僕に近づいてきた飛び魚をキャッチすると、直後シイラが海中からジャンプしようとして僕のバリアに弾かれてしまう。
僕は飛び魚を紙飛行機を飛ばすように、飛ばしてみる。
かなりのスピードで飛んでいったので、飛び魚が軌道をキャッチしたのだろう。
そんなことしながら、お昼頃のは目的地についた。
目的地は、端から端が見れるほどの小さな岩島で両端にダンジョンが存在する。
岩島の上で昼食を取ると、早速ダンジョン開始である。
期待に満ちながら、美味しくご飯を頂きました。




