鉱石ダンジョンの続き
再び鉱石ダンジョンに着いた。
今回は、新しい武器の性能も兼ねての攻略となる。
9つある武器の中で7つまで確認をしているので、残りは2つ。
炎の刀と、破壊の鉄拳。おー何か格好いい。
見た目はごくごく普通何だけどね。
最初だから良いでしょ。機能はやらかしてる感があるけど。
どちらにしようか悩んでると、リンは「2階に行くとき教えてね」と言い行ってしまった。
今まで使っていた武器と似たような武器が一番しっくり来るので、最初に使うのは刀としよう。
3階まではこれでいこう。
4階からは、破壊の鉄拳でいこう。
刀を装備して、ちょっと素振りをしてみる。
刀の柄に手を添えると同時に腰を安定するために膝を少し曲げる。
右足を出すと同時に刀を鞘走りさせ、切り出すと空気を斬る音と共に刀が弧を描く。
振り具合は丁度良い。この時点で炎らしいものはでなかった。
一度刀を納め、少し歩くと目の前にカナブンが現れる。
カナブンを見るや、柄に手を添えながら走りだし、真横に一刀のもと斬り捨てた。
カナブンの頭部から入った刃は、一瞬ジュという音とを発し上下に割れて、割れ目が熱で揺らめいた。
熱を帯びた割れ目は、回りの空気に触れ炎へと姿を変える。
燃えだしたカナブンは、チリチリと音を出しながら塵になり消えていく。
燃えながら灰になるのは見たことあるが、燃えながら塵となり消えていくのは、ダンジョンさながらである。
アイテムである、鉄鉱石は普通に出たのでこのままカナブンを倒し、鉄鉱石は特上に、そして鉄インゴットに変えていった。
どのくらい没頭していたのだろう、気付けばかなりの量の鉄インゴットが貯まっている。
リンを呼ぶと、「やっとー」みたいな感じの返事が。悪いことしたかな?
次の階へと進むと、そこにいたのはツートンカラーの虫がいた。
黒と赤、いや光の加減によって青と朱色んーオレンジを濃くしたような色かな、そんな風に見える。
そういえば、この虫何処かで見たような、ここに来る前に学校の何かの、理科だよな生物の先生が見せてくれたやつだ。
名前が出てこない。ちょっと長かった気がするが。
確か、青い羽を持っているのに羽が無いみたいな感じの何かだと思案していた。
「アオバアリガタハネカクシ。長いね名前」リンがボソッという。
アレっと思う。僕ちょっと勘違いしていた。
アオバネアリガタハネカクシだと思い出したと同時にネが余分と訂正する。
にしても、名前をよく知ってたなー。
まー鑑定したんだろうけど。
ハネカクシ (G) / アオバアリガタハネカクシを模した魔物。毒虫であるが、この魔物に毒はない。 / かみつく / ー / 亜鉛鉱石 (下下) / ー / 20文 / 20
確かに書いてあった。
そういえば、生物の先生は身近な毒のある生物として、見せてくれたような。
こいつに毒がないことは幸いだ。
そして、こいつの出すアイテムは、亜鉛鉱石とのこと。
亜鉛鉱石?使い道がわからない。わからなければ、集めるだけ集めれば良い。
僕は、ハネカクシに近付くと、刀で瞬殺する。
ハネカクシは、真っ二つになり燃えながら塵になりアイテムを残していく。
リンが、拍手を送ってくれた。テレる。
亜鉛鉱石を持ち、リンに聞いてみる。
リンはスキルを使い亜鉛鉱石を見ているが、次第に顔が崩れていく。
情報として入ってくる亜鉛の使い方は膨大過ぎるのだろう。
僕も、合金位なら使えるだろうと思っている。
そういうのを含めて、複雑なんだろうなという事だけわかる。
「リン。僕が悪かった。使えるようになるか、欲しい人がいたとき売れば良いと思う。だから今は沢山集めよう」「うん」切り替えが早くて良い。
2人は、別々に行動する。
このアオバアリガタハネカクシは、アリガタとあるが、蟻よりは平べったい気がする。
正面に立つと、頭が丸い形をしているためか蟻っぽいが、横から見ると蟻っぽくはない。
どちらでも僕は構わないので問題ないが。
でも、ちょっと気になることがあり、エンちゃんにこんなことを聞いてみた。
「羽無いじゃん」って。
授業受けたんじゃないの?みたいな冷たい目しないで教えてよ。
エンちゃん曰く何だけど。
ハネカクシとは、翅を隠している様に収納している虫を指す。例外等は除いて基本的にね。
なので、飛ぶときは翅を出し、延ばしてから飛ぶそうだ。
だから、力ずくで翅を出そうとすれば出るよ。飛ばないけどねこの魔物は。だそうだ。
結構な数を貯めたので、ここはサクッと次の会へいこうと思う。
リンを呼ぶと直ぐに来た。
「どう?たまった?」「結構ね」「うんじゃ次の階へと行くか?」「良いよー」
次の階は、どんな鉱石もそうなんだけど、魔物はどんなのがいるのだろう。
広場に出た僕達の前に現れたのは、背中が綺麗な光沢を放つ虫であった。
足は細長く鋭い刺がついている。
頭は全体に見ると小さいものの、顎は発達しており肉食を表している。
でも残念なことに、名前が出てこない。聞いたら、この虫がそうなんだと思うかもしれない。
こういう時に便利なのが、鑑定だ。早速使おう。
ハンミョウ (G) / ナミハンミョウを模した魔物。顎が発達しており凶器である。 / 噛み砕く / ー / 鉛鉱石 (下下) / ー / 35文 / 35
ハンミョウか。聞いたことがある程度だ。見たこと無いと思う。
しかし、噛み砕くとは物騒だな。
「綺麗な虫だね」率直な意見である。
見る角度により、多彩な色に加えて輝きをだしている。
見ていて飽きなそうだが、何時までも見ているわけにもいかない。
リンが弓を引くと風を纏わせ矢を飛ばす。
1匹のハンミョウを貫くと同時に、多数の風の刃が周りのハンミョウを切り刻み、ハンミョウは塵となりアイテムを残す。
アイテムは鉛鉱石、つまりは鉛だ。
鉛も僕の知識では、オモリ位しか使い道が浮かんでこない。
もうちょっと時代が進めば、あるいは鉄砲の弾に出来るのだろうか。
鉛弾って言うくらいだから。
でも、まあなんだ。使い道がわからなくても大量に集めるのが僕達の今のやり方だ。
2人は別れて鉛の回収へといく。
僕は、つい疑問に思ってしまった。あの顎ってどのくらい強いのかと。
小さい時に、カミキリムシに紙を切らせて遊んだ事的な延長にようなものか。
何かないかなー?固いもの固いもの、鰹は持った得ないから、何かないかなー、これで良いか。
出したのは、武器アイテムの木刀だ。
下下の木刀を差し出すと、カミカミとして、何回かで噛みきった。
下にして差し出すと、少々苦戦しながらも噛みきった。
中にすると、傷は付けるものの噛みきれず、上では噛めないという感じだ。
協力してくれたハンミョウは、お礼を込めて木刀とも真っ二つにしてあげた。
こうして、鉛も多く集まったので、安全地帯へ行ってみると、既にリンがいた。
布団に入りお休み中だ。リンも自由になってきたものだ。
寝顔を見ようと近付くと、リンは直ぐに起き出してしまった。残念。
遅いと文句を言われてしまったので、料理をつくってご機嫌取りだ。
まずは、桶を作り、水を入れ、槍で突き氷を作って砕き、水を入れ氷水の出来上がり。
次に、先程出し惜しみした鰹を出し、炎の刀でカット。直ぐに氷水で鰹の身を締める。
まな板に出すと、鰹のタタキの出来上がり。
これを丼に入れたアツアツご飯の上に岩のりを砕いて入れ、青紫蘇と自然薯を千切りにして並べていく。
その上に、スライスした鰹のタタキを並べ、わさび少な目のわさび醤油をかける。
本当は、生姜かポン酢といきたいが、生姜も柑橘類もてに入れてないので仕方がない。
それでは美味しく頂きます。




