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武器と性能

 僕達は今屋敷のある空間の反対側にある竹藪に来ている。

 竹藪の中に、試し斬りができる場所がある。

 「ここだよ」リンの言う場所についた。

 そこは、直径10メートル程の円形した空間だ。

 地面は整地されていて、竹の葉がちらほらとある程度散らばっている。

 リンいわく、10段階で試し切りが出来るらしい。

 1段階目は、竹が筍から成長して1ヶ月位の竹と同じとのこと。

 それが、3ヶ月、半年、1年、2年、3年、5年、7年、9年、10年と言った感じだそうだ。

 竹は、年齢を重ねるごとに、固さと弾力性を強くする。

 刀で竹を斬ろうとしても、刃筋がしっかりしていないと、竹に弾かれてしまう。

 正確にいうと、竹に当たった刃が竹に入り込まずずれてしまうので、勢いついた刀の側面が竹の側面とぶつかり、跳ね返されてしまうのだ。

 逆をいうなら、刃筋さえ通って入れば、力はさほど要らないとされているのだ。

 限界はあるだろうがね。

 さて、そんなことより試し切りを始めようではないか。

 試したい武器を装備して、円の真ん中に行けばスタートするそうだ。

 さて、何から試そうかな?リンが選んできくれるの?何でもいいよって言いたいけど初っぱなこれなの?これからいくのね。

 僕は、槌をもった。金槌を大きくしたようなものだ。

 持たされても、困るのだが、持ってみると自然と振り方がわかった。

 振り方はそんなに多くない。上から叩き落とすか、横に振り抜くか、斜めに殴り通すかだ。

 シンプルに槌を真上から叩き落とす。

 槌は、竹へとめり込むものの、全てめり込んだわけではなく、頭の一部のみであった。

 本気でやったら多分、この10年竹の真ん中に穴が開いただろうが、それでも槌でめり込ますのはすごいだろう。

 ただ、ここでは終わらない。

 槌から出た土属性が動き出す。

 わずかに空いた隙間を縫うように土がスーと竹を縦に割ってしまったのだ。

 その後ミキサーの刃のように回転して竹を斬り、土と共に崩れた。

 斜めに振り抜けば、連続して斜めに斬れていく。

 横から殴り倒しても、竹が土によりバラバラになった。

 一通り終えて、槌をリンに渡すと、次に渡されたのは鎖鎌だ。

 自分で作っておきながら、使い方に困ると思ったが、持てば手に馴染む。

 鎌の方で竹を斬れば、サクッと斬れる。

 鎖を持ち、鎖の先に付いてる分銅を振り回し、竹を目掛けて打ち付ける。

 分銅は、まっすぐ飛んでいき、竹を貫通した。

 今度は鎌の方を竹に向けて打ち付ける。

 こちらは、刃がめり込むものの貫通はしなかった。

 貫通の付与があるのは、分銅を使用したときのみのようだが、それでも十分にいかせる武器である。

 鎖鎌を渡し、槍を受けとる。

 槍の形は、一見すると剣ではと思うほど大きいが、突きやすそうな形をしている。

 槍を構え、一突きする。

 見事に、竹を突き破ると、土属性同様、氷が四方に走るように内部から出てきて、凍った。

 横凪ぎに払うと、傷口は凍り白い湯気を出す。

 槍を渡すと、弓を渡された。

 リンの使ってる半球の弓ではなく、和弓のような弓だ。

 何故、鉄インゴットを素材で作れたのだろうと、今だ謎だが置いておこう。

 弓を構えると矢が出てくるのは、本当に便利である。むしろずるい。

 矢を放つ。

 まっすぐ飛んでいく矢が竹に当たる。

 甲高い音と共に竹に刺さった矢を中心に風が疾風の如く走ると、竹を切り裂いていった。

 リンが使っている弓と殆ど変わりはない。

 いや、リンの弓の方が多彩であるから、僕は、あまり弓は使わないと思う。

 弓と引き換えに渡されたものは手裏剣だ。

 弓も手裏剣も飛ばして当てるものだ。

 しかし、道具を使い飛ばす弓に対し、手裏剣は直接手で飛ばすもの。

 距離や威力は断然落ちるだろうが、その分小回りはきく。

 手裏剣は、一枚のみだから弓矢と同じで飛ばしたら次が手に現れるだろうと思いながら、狙いを定める。

 そうすると、当てたいなと思う場所がマークされた。

 マークは多分僕にしか見えないのだろうと思うが。

 手裏剣を投げ飛ばすと、マークされた所に一直線に飛んでいって刺さる。

 竹の側面右左と2つ付けてみた。

 出来たので、投げようとするとき掌に2枚の手裏剣が現れる。

 投げると、2つの手裏剣は1つの手裏剣のように飛んでいき、2つに割れたように綺麗に曲線を描き、竹に刺さった。

 マークを沢山つけたらと思ったが、どうやら5つが限度だった。

 竹の後ろにマークを付けても、綺麗に曲線を描き刺さっていた。

 手裏剣を置き、受け取ったのは十手。

 これはあれだ、時代劇によく出てくるやつだ。

 といっても、使い方やっぱりわからない。

 十手を手に竹を叩く。竹が軋む。以上と思ったが、竹に違和感程度の感覚を覚え、叩いた竹をよくみてみる。

 竹は震えていた。正確にいうと、麻痺していた。

 動かない植物を麻痺させる十手。お見事です。

 次は、棒ですか。

 これには稲妻が付いてましたねと。

 十手同様、竹が軋む音がしていると思ったが、麻痺より目に見えて竹が電気を走らせている。

 所々電球みたいな光を発している。

 エジソンが電球に竹の繊維を使ったと言うあれなのか?リンも不思議そうに見ていたが、そのうちプスプスいい始め燃えていた。

 なかなかの武器というより、付与凄い。

 次は、ってリンが渡してくれない。どうしたんだろう。

 グルルルルルーーーお腹が鳴っていた。

 「よし、ご飯にしようか」「うん」

 続きはダンジョンで魔物相手にやろう。

 キッチンに戻ってきた僕達は、ご飯を作ることになった。

 ご飯を炊く前に、五穀を供える。

 恩恵に預かってる印を示すのだ。

 そしたら稲を収穫、天日干しは出来ないけど、そこはそこ、白いお米に変え、炊き始める。

 農場は、既に海で捕まえてきたもの達は遅いものでも繁殖が終えて育ちきっている。

 天敵のいない病気もいないこの空間は、ものすごい量になっているのだが。

 そんなことはお構いなしと、溢れそうなら考えるとして、今日は刺身盛りを考えている。

 材料は、ツマとして使う大根と青紫蘇、乾燥岩のりを水で戻してと。

 魚は、黒鮪、真鯛、太刀魚、鮃、アオリイカ、タコ、ウニ、後は生シラスと桜エビでどうだろう。

 多いかな?まあいいか。

 アサリの味噌汁も作るよ。

 自分で試行錯誤してもいいけど、今日はここのキッチンに任せてみる。

 僕を媒体として、料理開始だ。

 大きな船盛りようのお舟を用意すると、大根を取り出すと、両端を切り落とし、桂剥きから細切りにし盛り合わせる。

 青紫蘇をポンポン叩いて敷いていくと蕾も添え、一旦保存庫へ納める。

 取り出した魚達を締める。

 血を抜いて、何か針金でつついてた。

 次にタコを取り出すと、大根を取り出し、大根でタコを滅多打ち付けると、湯に通していた。

 タコは、茹でるようだが、何故大根でかな?

 アオリイカは、透き通ってきらきらの烏賊素麺にし、ゲソはぶつ切り、タコもぶつ切りにしてたな。丁寧にだけどね。

 黒鮪、真鯛、太刀魚、鮃と順に捌く。

 鮪に関しては、3本の包丁を使い分けていたよ。

 腹の方から捌いたり、背中の方から捌いたり、魚によって変わるもんだなって感心してた。捌いたものから盛り付けていく。

 鮪に至っては、骨の間の剥き身や、頭にある頭肉もしっかり盛っていたな。

 真鯛や太刀魚、鮃に関しては厚みを変えて切ってるのにちょっと感動したっけ。

 魚の骨で出汁を取り出すと、アサリを入れて味噌入れて、アサリのお味噌汁もお完成。

 ウニウニしているウニを捌くと、ソッと盛り合わせ、最後に生シラスと桜エビドカッと盛り合わせる。

 最後にワサビをすり完成だ。

 ご飯とお味噌汁は自分でやれって事だよね。

 それでは、頂きます。

 


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