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粟の次は大豆

 休憩も終わり、今は鳩を倒している。

 鳩を倒していて、気になることが出てきた。

 鳩の肉って美味しいらしい。

 えっと、その辺の公園にいる鳩がと思うかもしれないが、ちょっと違うらしい。

 公園にいる鳩は、多くはドバトと言われるもので、美味しい鳩はキジバトといわれる種類である。

 さっきから、らしいとか思うとか言っているが、僕が実際に食べたことがあるわけではないので、あくまで聞いた話なのである。

 そんな風な事を思い出しながら、そろそろ次の階にいこうと思う。

 「そろそろ次いこうか?」

 「いいよー」

 次の階は4階だ。

 進んでいくとそこに現れたのが烏であった。

 黒くてずる賢いと言われているあのカラスだ。

 よく見ると、全部で4種類いて、ごくごく普通の烏と、一回り大きいのと小さいのがそれぞれいる。

 そして、色違いの茶色いのがいるのだ。

 「先に鑑定してみる?それとも倒す」

 「鑑定してみて」

 「いいよー」

 「じゃしてみるよ」

 「私もやる」

 「えっと、鑑定出来たっけ?」

 「鑑定じゃないよ、本訳だよ。なんかジット見てると出来るみたい」

 「そうなんだ、じゃやってみようか」

 「うん」

 ・・・っじーーー・・・

 「わかってきたね。大豆だね」

 「それと、ソバだ」

 「んー大豆も蕎麦もわからない」

 「倒してアイテムゲットすればいいんじゃない?」

 「ゲット?って」

 「アイテムを手に入れるってことだよ」

 「よくわからないけど、いくよー」

 そのまま、烏に突っ込むリン。

 烏もリンに対抗するも、魔法と弓の前にアイテムと化していくだけであった。


小烏 (G) 普通の烏より一回り小さいが普通の烏とあまり変わらない。 / つつく / ー / 小粒大豆 / 納豆 / 24 / 24文 


中烏 (G) 普通の烏と何ら変わらない烏が嘴は細くも太くもない。 / つつく / ー / 中粒大豆 / 枝豆 / 24 / 24文 


大烏 (G) 普通の烏より一回り大きいと思うが普通の烏とあまり変わらない。 / つつく / ー / 大粒大豆 / 大豆油 24 / 24文


蕎麦烏

 (G) 全体が茶色じみた烏。闇夜の烏より闇に紛れやすいとか。 / つつく / ー / 蕎麦 / 蕎麦茶 /  24 / 24文


 今回はアイテム満載だなと感じた。

 まずは普通の大豆なのだろうが、大きさで3つに分かれている。

 色はたぶん肌色なのだろう、乾燥した実が想像できるが、大豆油はやっぱ竹に入ってるのかな?納豆ってどうなのよと思ってたら、アイテムを抱えながらリンが戻ってきた。

 ウンよく、全種類出たので1つ1つ見ていこう。

 3種類の大豆は想像通り、紙袋に入った乾燥された実であった。

 「大豆の大きさって気にしたことないけど、けっこう違うんだね」

 「えっこれって収穫したときの大きさの違いじゃないの」と僕が聞くと、「違うみたいだよ」とリンが答えてくれた。

 どうやら大豆の種類そのものが違うらしい。

 ちょっと半信半疑だったのだが、農作スキルを使えばハッキリするのではと思った僕は、手にそれぞれ一粒ずつのせてMpを流し始めた。

 その結果わかったのが、確かに違う種類の大豆である事がわかった。

 大豆油はやはり竹の入れ物に100ミリリットル入っている。

 枝豆は、房ごとどころか、枝ごとであった。

 根っこまでついてはいなかったが、根っこ付近から切られた感じである。

 残念ながら、塩ゆでされたものではなかった。

 「これって食べれるの?」

 「これはねこうやって房の根本から切り離し、これを塩ゆでにして、中の実を取り出しながら食べるんだよ。生では食べないかな」

 「そうなんだ、後で作ってみよう」

 「うん。美味しいよ」

 「これは?ソバって言うんだね。こっちがソバチャ?」

 蕎麦の実が乾燥されている物が紙袋に入っているのが1つ。

 もう1つは、蕎麦の実を焙煎して作られたといわれる蕎麦茶であった。

 「そうだね、こっちの蕎麦は粉にしてよく練って細切りにして麺にしたりして茹でて食べるんだよ。と言っても僕も詳しくはないのだけどね」

 「私もよくわからない。家に帰ったらゆっくりやろうよ」

 「そうだね、エンちゃんの講義でも受けながらやりますか」

 「それいい、賛成。で、これは?」

 「こっちは?蕎麦茶だね。蕎麦茶は麦茶と同じ方法でよかったと思うけど、麦茶とはまた違う風味で美味しいよ」

 「ふーん、で、これは?」

 「これは・・・」納豆である。

 ただ、小さい箱形の発泡スチロールに入ってるわけでもなく、藁の両端を結んでその中に納豆が入っているのだろう。

 藁に入っている納豆を僕は見た事がない、ましてや、納豆を知らない人に説明したこともない。

 どうしようかと思いつつ「この中に納豆というものが入っているのだが、実はかなりきつい臭いがするんだ。僕は好きだから良いけど、最初はきついかもしれない。さらに言うと、粘っていて糸もひくから直接さわらない方がいいかも」

 「鷹兄の言ってることわかんない」

 うん。僕自信うまい説明ではないと思っている。

 リンが徐に藁を割ると、中から納豆が糸を引きながらゆっくりと落ち始め、同時に匂いもしてきた。

 残念なことに、タレは備え付けられてなかった。カラシもであるが。

 「こ・これは・・・食べれるの?」

 ごくごく普通の反応である。

 発酵という名の腐った豆である。

 好きな人から見れば、良い匂いだが、始めての人の殆どが良くない臭いだろうし、糸まで引いてる状態だ。

 ありえない食べ物なのだろう。

 「美味しいよ、そのまま食べると味気無いが、タレや醤油は今無いから、塩辛い物と混ぜて、ご飯とかで食べると美味しいぞ」

 「嘘だ」

 これは、テンプレか?マズソー食えるものではないと言っている人が、食べてみたら美味しいと言ってはまるパターンではと。

 「まー後で食べてみよう。食べず嫌いは駄目だぞ。体が受け付けないものならいざ知らず、食べないうちから嫌いと言ってたら、モッタエナイぞ」

 「じゃ、後で」

 「そうだ、じゃこのまま大量に集めるぞ」

 「おっオー」気の無い返事である。

 いつも通り、全ての敵、今回は烏を倒していき、大量のアイテムをせしめる。

 獲物を倒してアイテムを持ち物スキルに入れ、入った物を特上にして収納スキルに納めていく。

 この一連の動作は、ほとんど意識せずに出来るようになっていた。

 まー作業と言っても良いかもしれない。

 数時間と言っても、ダンジョン内の話で、実際数分で大量に集められる。

 いや、今の僕たちにはあまり関係ない話であったか。

 それにしても、烏は雀や四十雀なんかに比べると楽である。

 まず大きさが違いすぎる。

 その分、飛びながら向かってこられると、それなりの恐怖はあるのだが、いざ対峙すると恐怖もどこ吹く風といった感じで、刀でばっさばっさと斬っていくだけである。

 リンは、最初のうちは弓矢で仕留めていたが、最近では魔法を駆使して一気に殲滅しているようだ。

 僕も、魔法使って見たくなってきているが、地道に刀で斬っていくのも悪くはないと感じているので、魔法は後の楽しみにとっておくことにした。

 順調にこの階も進めることが出来たので、次の階に進むことにした。

 さて、次の階は烏より大きな鳥と思って良いのかな?

 だって、雀から鳩で烏と来てるんだよ。

 トンビ位きてもおかしくないよね。

 サー次はなんだろう。

 「メジロだね」

 「えっトンビじゃないの?」

 「違うね」

 「マジか」

 「マジ?そうマジ」

 「そうなのか」

 「うん。そうっぽい」

 「今回は、1種類かな」

 「違う・・・みたいだよ」

 「そうなのか、僕には1種類に見えるけど」

 本訳イメージスキルを使っているリンの目から見ると4種類いるようだ。

 僕には、緑の小鳥がいるくらいにしか見えないのだが。

 「メジロって何でメジロって呼ばれてるか知ってる?」

 「えっっとーそういえば知らないな」

 「私も今知ったんだけど、目の周りが白いからメジロというらしいよ」

 「そーなんだ。確かに目の周りが白いね。それとーそれ以外もいるね」

 「名前だけで言うと、メジロ、メダイ、メチュウ、メショウといるね。今回は何を出してくれるかなー」

 僕のとなりで、リンの弓がキリキリと音をたてていた。

 

 

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