小学生に集るもの 鷹仁
「あっ先日はどうも、あれもう変金にいらして頂いたのですか?」
担当の者が、妙な日本語になって近づいてくる。
「こちらの・・・」
そうなるよね。
僕でさえ、若いのに、幼いとまではいかないものの、小学生が2人もいれば、ビックリするよね。
「弟さんと妹さんですか?」
そっちかい。
「違います。親戚でもありません」
「となると?」
「ダンジョンライセンスを持ってますよ。見せたげて」
自慢げに、取り出す白いカード。
担当者は、ビックリだったが直ぐに立ち直った。
「いやー流石にこの歳で、凄いですね」
「あのー此処ってどういうとこなんです?」
「簡単に言いますと、この国のお金を作っている所なんですよ。そして、ダンジョンライセンスを持ってる皆さんの、ダンジョンで会得したお金をこの国でも使えるようにしに変金している場所でもあるんですよ」
「「何故?」」
「あれ?説明は受けませんでしたか」
「受けたけど」
「よくわからなかったと言ったとこですか」
「「はい」」
「そうですね、ダンジョンでとれるお金は、偽金です。なので、此処で偽金を皆様が使えるお金に変えてるんですよ。もっと詳しく聞きたいですか?」
首を横に降る2人。
気にはなるものの興味は薄いようだ。
今日は局長は居ないようだが、もう1人見かけない者がいた。
「此方は?どちらさんで」僕はつい聞いてしまった。
名刺を差し出され、読んでみる。
国税局 国の税金を司る人達だと僕は思った。
実際、何してるかわからないが、査察部がどーこーしている番組があったような記憶がある。
いや、今査察部はどうでもいいとして、この人がさっき紗綾さんが言ってた人だと思う。
「いやー挨拶が遅れました。私は、国税局の木戸辺と言います。今日は是非皆様から税を支払ってもらいたく、来ております。どうぞ、100円でも1000円でもいいの・・・」
行きなり担当者が、税務官を物陰に。
「一万枚でも、十万枚でもいいので、お支払いただけるかと」
いきなり、単位が代わり量も増えた。
担当者さんは何を吹き込んだのか、疑問だ。
「いや、小学生相手に」
「問題ありませんよ」
「先程、100円とか」
「いってませんよ」
「しかし、小学生に集るような?」
「仕事ですので」
「・・・」
「ちなみに、先程までここにいた女性は、50万枚で1000万ほどありましたので、900万ほど納めていただきました。皆さんも、彼女ほどではなくとも、持ち合わせているのではと思いましてね」
そんなに持ってかれてたのかと思う。
「では、こうしません?何割払うか、何枚払うか、此処で今決めると言うのはどうでしょう。いい条件だと思いますが」
「面白い、木戸辺さんやってみてはどうでしょう」
「いや、しかし枚数決めて払えなかったたどうする?」
「その時は、今後のダンジョンで得たお金を優先的に払います」
「わかった」
ーーー~ーーー
木戸辺思考。
先程の女性と一緒に入っていたとしても、先程の女性程ではあるまい。
以前、ダンジョンライセンスを持ってる小学生が、1000枚儲けたと言ってたから、700枚ほど絞ってやったは。
それでも、喜んでたっけ。
まー今はその話どうでもいい。
こいつら、威勢がいいが、どうせダンジョンで女性のケツにくっついて行動していたに違いない。
高校生の方で10分の1位か?
小学生は、さらに低いだろうから、高校生の半分といったところか。
この高校生は5万ほど、小学生は2.5万とみた。
しかし、そのままと言うのもどうかと思うし、どうせなら吹っ掛けてやろう。
倍で言って、無理にダンジョンで果てられてもばつ悪いし、高校生は6万で小学生は3万で手をうってやるか。
おっと、おだても忘れずに。
ーーー~ーーー
「皆さん強そうですからね。どうでしょう今日のところは、高校生の僕は6万で小学生は3万で手をうちませんか?払えます?」
少ないよ、やっちまったなと思う顔をする担当者なのだが、木戸辺さんから見ると、木戸辺の奴、吹っ掛けたなー困るだろうなこの子達という顔に見えるのだろうな。
僕は、少なっ、やっぱりバカにされてるかも、いいけどと思うのだが、木戸辺さんから見ると、足りなくてどうしようと方にくれてる顔に見えるのだろうな。
小学生達は、話についてくる気がないけど、木戸辺さんから見ると、足りなくてどうしようと方にくれてる顔に見えるのだろうな。
担当者が、3000枚ほどはいる入れ物を40個用意してくれて、これに満帆に入るまでいれてくれればいいとのこと。
速攻入れたよ、溢れさすほどにね。
驚愕する木戸辺さんが聞いてきたよ。
「あとどれくらい持ってるの?」
「今回は、ノーコメントですと言っても、後で聞くんでしょ?」
「今回は、教える気はありませんよ」と、担当者が言う。
続けて、「後で、この分の金額の提示と、振り込みをしときますので、今回はこれでお引き取りを」
と言われ、すごすご帰る木戸辺さんでした。
「残りはどうします?」
「んー3人分をまとめて数えて、3等分してくれればいいよ」
「ではそのように、カードの提示をお願いします」
後日、僕らの口座には1000万が振り込まれていて、紗綾さんに泣き付かれたのは、言うまでもない。
なので、新しいダンジョンを教えてくれるよう頼んどいた。
そうそう、言うことも無いと思ったんだけど、一応伝えとくね。
携帯ショップの受付の人、小学生相手に神対応でしたよ。
僕や、龍一達はお金に困っていない。
高校生や小学生に大金は正直要らないのだ。
むしろ、小学生の頃から大金を使いなれてしまう方が問題である。
紗綾さんも、さほど困ってるわけではないのだが、やはりお金はあって邪魔にならないというか、欲しいものは欲しい。
という訳で、Gクラスダンジョンでもお金に特化したダンジョンにみんなで行くことになった。
鉱石がとれるダンジョンである。
最初に入ったのが基本ダンジョンと言う感じになるとすると、次に薬ダンジョン。
両親が居酒屋をしている龍一達からしてみれば、食材系のダンジョンの方がいいに決まっている。
でも、僕がいなければ、加工スキルによるアイテムの品質向上は望めない。
そこで、僕は思ったんだけど、この手のスキルはどちらかというと、お稲荷さんの得意分野のスキルなのではと思うので、今度聞いてみようかなと思う。
土曜日になり、今日は午前中のみ授業がある日だった。
帰り道、ブラブラと遠回りしていた。
借りている市民農園に寄るためだ。
畑に植えた大豆の芽は順調に育っているが、土の表面はヒビが入るほど乾燥している。
しかし、土の中はしっとりとしている。
土の保水力のすごさがわかるというものだ。
昼頃なので、人もいないから、いつものように水撒きをしていると、ふと視線が飛んでくる。
見ると、お稲荷さんが向こうの方を指差していた。
指を指した場所、木にか困れた空間のあるような場所。
後で聞いた話だが、木にか困れた一軒の家が建ってたが、家だけ取り壊されて、売り地になっているところなのだそうだ。
そんな場所だから、不法放棄が度々あるらしい。
そんな場所に、2つの陰がある。
龍一と彩琥である。
となれば依頼を受けたものと推測できる。
それを覗く陰が1つ。
いかにもってぇわかるくらいの、スピーカーおばさんが、携帯で誰かと喋りながら様子を伺っていた。
しばらくすると、パトカー登場でテンションマックスおばさん
パトカーを降り空き地に向かう2人の制服警官。
20代と50代といったところか。
僕も、空き地近くに着いて、様子を伺っていた。
「君たちは、何処の子かな。ここで何をしているのかな」
次回に続けさせてください。




