閑話 リン
私はリン。
お父さんとお母さんが付けてくれたんだよ。
お父さんは、朝早く家を出ていくから、私は起きれないよ。
でも、お母さんが家にいてくれるから、寂しくないよ。
毎日、美味しいお魚が食べれるよ。
たまに、お母さんも一緒に漁に行くこともあるんだけどね。
ある日、目が覚めたとき、お母さんがいなかったから、2人で漁にいったのかなって思ったの。
だから、お婆さんの所に遊びにいったんだよ。
どのくらいたったかな?そろそろ帰ってくると思ってるのだけれど、いっこうに帰ってこないんだ。
おかしいなと思ってたら、村中が騒がしくなったの。
暫くして、村長が私のところに来たわ。
「よく聞け、お前のお父さんとお母さんが死んだ。船だけが戻ってきた」
両親の死体が上がっていたが、私に気を使ってくれた村長が嘘をいったのね。
両親の死体を私に見せないようにしようと。
しかし、当時の私には、村長のいってる意味がわからない。
わかりたくもない。
家で泣き崩れたわ。
次の日、いつの間にか寝ちゃっていた私を、空腹が襲ってきた。
最初は、お母さんの見よう見まねで、なんか作ってみたが、美味しくない。
食べれただけでも良かったよ。
でも、すぐ底をついたよ。
最初は、村中が可哀想と言って、ご飯をくれたけど、その内煙たがられたわ。
近所にすむお兄ちゃんは、何故か私を殴るのよ。
私悪いことしてないのに。
悲しすぎるときは神社にいったわ。
もし、私に気づいてくれるなら、助けてくださいとね。
その日も、神社にいったのよ。
そしたら、見慣れない服装の男の人がいたわ。
しかも、寝てる。
つい、声をかけちゃった。
起き出したその人は、なんか、太い竹を取り出して、何か飲んでる。
聞いてみたら、水だって言うじゃない。
私も、水飲みたい、浴びるように。
だって、水は貴重だよ。
海の水は辛くて飲めないし、飲める水もなんか泥臭いし。
聞けば、向こうに見える大きなところの水って言うじゃない。
飲んでみたいと思ってたら、くれた。
しかし、この竹からどうやって出したんだろう。
つーか、重い。
持てないこともないが、地面においちゃったよ。
おかげで、変な物があったよ。
ここをこうすれば(栓ををはずせば)飲める。
水ってこんなにおいしいの?ビックリしたよ。
後ろから嫌な感じがと思い振り向くと、いつも威張り散らしてるお兄ちゃん達がいる。
渡したよ。
水うまいって、わかるんだなー。
男の人が移動したから、着いてった。
いつもは前を歩くお兄ちゃん達が後ろについて来る。
暫く行くと、海岸に青草っぽい何かがあった。
のり・・・よくわからないが食べれるらしい。
食べてみた。
いくらなんでも砂は食べないよ、払ってパクり。
美味しい。
お兄ちゃん達は、砂食ってペッぺしてたけど、ね。
その後大人達が来てなんやかんややってたけど、のりだっけ、いける。
と思ってたら村まで戻された。
大人達が、ワンやカンやと騒がしいなか、お兄ちゃん達が知らない人についてくなと怒られてたっけ。
私はのりを堪能したし、ゆっくり眠れると思っていたのだが・・・。
しこたま、殴られた。
水を全部飲まれたとか(あげたじゃん)
砂を食ったとか(食ってたね。って行きなり頬張ったからだよ)
怒られたとか(私どれも関係なくね)
挙げ句のはて、お兄ちゃん達の父親にあの大きな竹の水筒を投げられる。
大の大人が5歳児の頭に顔の大きさ程の乾いた固い竹に筒をだよ。
信じられない。
村長もお婆さんもそっぽ向くんだよ。
ここにいては、私は殺される。
ズキズキする頭と、重い体、力のは入らない足を何とか引きずるように神社に向かった。
神社の社にまだ男の人はいた。
声をかける余裕もない。
私に気づいた男の人は、かけよって「しっかりしろ」と言ってくれるだけで十分だった。
なのに、意外な言葉が出てきた。
「村長」その言葉に反応する。
動けないと思う体を振り絞り、後ろを向く。
そして、恨みの表情をする。
もういいと言わんばかりに力が抜ける。
抱えられた私は社に寝かされた。
柔らかい真っ白なものに包まれて、心地いいと思った瞬間、頭痛が急に激しくなった。
その後の記憶が一切無い。
気が付いたら夜だった。
月夜による。
昼の月が、白くぼんやり見えるのはしっていたが、夜の月は格別だ。
そもそも、夜空など見たこともない。
綺麗にキラキラ光ってる物が沢山あった。
社を出ると、村長がいたので挨拶するも、村を出てあの男の人に付いてくようにと言われる。
もちろんそうしたい気持ちで一杯だったので嬉しい。
夜の海岸を歩いている。
社で寝ててもいいが、何となく出たくなった。
男の人も居なかったし。
海岸を歩いていると、女の子がいた。
同じくらいの女の子、初めて見た。
近づいていくと、向こうも気づいたみたいで、おいでおいでしてくる。
隣にしゃがりこんだ。
その女の子は、自分の事を人魚といった。
変な名だなと思う。
お母さんと旅をしているそうだ。
そして今、お母さんは襲われてるんだって?。
大変だと思ったが、男の人に助けを求めたから平気だって。
私も、あの人なら大丈夫と思った。
何か、楽しい。
でもお腹は減るようで、お腹の虫を聞かれてしまう。
すると、何処からともなく、お肉の塊を出してきた。
スッゴク美味しそうに見えた。
もらってもいいとの事なので、一口食べる。
口の名かに広がる、旨味と油だろうか、甘味が広がる。
噛まずに、喉を通りすぎると、二口、三口と食べた。
いくら、私が小さい女の子だからと言っても、三口でお腹が満たされるわけではないが、十分だった。
急激に溢れ出す生気と言うのだろう。
元気になった所で、男の人に助けられた女の人はスッゴい美人だった。
なので、元気よく報告したら、元気よく怒られた。アレッッて感じ。
あとの事は知ってるよね。
海渡って、ダンジョンしてる。
最終ボス倒したら家建てるんだって。
この、亜空間というもの使おう。
ボスなんていってみても、この弓矢で瞬殺だよ。
どんな家が建つかな。
楽しみだ。
ちなみに、不老不死とか不老とか、言葉はわかるけど実感無い。
元気ならそれでいいよね。




