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リンと薬ダンジョン5階

短いです。

 弓がキリキリなっている。

 放たれた矢が、オバサンを貫いていた。

 チリになったオバサンと引き換えにマジック草を手にいれると、リンは直ぐに使用する。

 「どう?」

 仕様心地を聞いてみると、「うん。Mp10増えた」と返事をもらう。

 因みにどんな感じか聞いてみる。

 「何か、フアーって感じだよ」

 よくわからなかった。

 しかし、おそらく一番低いであろうMp回復材の中のマジック草がMp10なら、他のはどんなか気になるところである。

 「早速別行動する?」

 リンに聞いたところ、Okが出たので直ぐに部屋に行き一暴れする。

 もう、最初ほど抵抗がなかった。

 それが、人型だろうが女だろうが血が飛び出すわけでもなく、まして恨み言も呻き声もない。

 敵の攻撃もビンタと言う何とも無抵抗の人間にしか効きそうにない攻撃である。

 と思ってたのだが、やはり、オバサンの群れはちょっと怖かった。

 何はともあれ、ここにマジック草5種類が揃う。

 さらに、Mポーションなるものも作れることがわかった。

 やはり、薬草と一緒で30個という数で作らなくてはなので手間である。

 とはいえ、気になり始めたので、作ってみた。

 オバサン達をなぎ倒して作ったらMポーションを、リンのところに持っていくと、リンも相当数の量のマジック草を所持していたのでもらい受け、1つ1つ検証してみた。

 

 (薬)マジック草(下下)   10

 (薬)マジック草(下)    30

 (薬)マジック草(並)    50

 (薬)マジック草(上)    70

 (薬)マジック草(特上)   100

 (薬)Mポーション(下下)  200

 (薬)Mポーション(下)   500

 (薬)Mポーション(並)   1000

 (薬)Mポーション(上)   5000

 (薬)Mポーション(特上)  10000


 検証の結果がこれだ。

 思ってたよりいい結果だと思う。

 この手の話は、品質が上がれば上がるほど上昇率が低くなると思っていた。

 リンは多ければ多いほどいい体質になっているので、助かるというものだ。

 大量に作って、リンに使用し大量にMp数字としてストックしておき、必要分を持ち物にストックしておけばいい。

 いや、今はリンが欲しいスキルをとれるだけでも十分だ。

 確認しよう、リンが欲しいスキルとその必要数字を。

 収納と錬金術の2つ。

 どちらも1000000つまり、百万だ。

 合わせて200万である。

 200個ものMポーションを使わせるのはこころもたないが、今後のためと思うことにしよう。

 そうして、女盗人を、斬りまくった。

 どんどんと集められるMポーションは、数を50個ほど集めたときリンが近づいてきた。

 「疲れたから寝たい」とのことなので、一端止めて3階は安全地帯に移動する。

 いつもの、おにぎりと魚の干物、そしてお茶リンにはウーロン茶をだし、食事を済ますとふかふか布団で直ぐに就寝とはいかない。

 「リンね、リンね、・・・・・・」

 リンが甘えてくる。

 5歳児なのだ、普通である。

 両親がいた頃の楽しかったことの話を何回もしているうちに寝てしまった。

 僕は寝ているリンを見ながら、リンからもらったマジック草と自分が所持してるマジック草とを加工してMポーションを作ったら。

 全部で30個ほど作れたので、80個ほどだ。

 ポーションは、自分で使ってもらってもいいがこっちが使ってあげることもできるので、使ってみた。

 青色に輝くどろどろとした液体が、リンの体に吸い込まれていく。

 引き換えにリンのMpが+1万になった。

 残りのポーションも全て使うと、100万には届かないものの、かなりの数字を稼げたと思う。

 100万稼いでもらったら、先にとって貰うのは錬金術かなと思いながら、僕も寝るのだった。


 どのくらい寝たのだろう、夢を見ていたような気がする。

 両親と生きていた時代から過去の時代に走馬灯のようにグルグル回りながら落ちていくような夢だ。

 目が覚めたときには、涙が目の上に溜まっているようで視界がぼやけていた。

 もう一度目を瞑ると、そっと目元を拭いてくれる感覚がある。

 ゆっくり目を開けると、寂しそうな、心配そうな顔で覗いてくる少女の顔が見えた。

 「おはよーリン」声を掛けてみるが、反応がない。

 しばらくして、「泣いてた、鷹兄、泣いてた」と寂しそうな声で言ってきた。

 正直、何らかの目的があって飛ばされたのであるならば、目的を果たせば戻してもらえると思うが、手違いで送られてしまったし、魂だけ飛ばされ、いや、流されこの時代で定着してしまった。

 不老不死ならいずれ会えるであろう両親だが、肉体が違うのなら会う必要もない。

 そんなことを思ったが、今の僕にはリンがいる。

 そう思い直し、リンに向け「大丈夫だよ」と言ってリンの頭をヨシヨシする。

 起き上がり、着替えを出す。

 おにぎりをほうばって、気合いを入れる。

 「さーもう少しでMp100万いくぞ。そしたら錬金術を取得するんだ」

 「ん?うん、わかった」

 5階に戻り、Mポーションを集めること20個揃い、リンに使ってやると、直ぐに錬金術を覚えた。

 覚えたら作ってみたくなるのも無理はない。

 マジック草を集め、Mポーションを作ってもらう。

 おっと、変な風になってる。

 

(薬)Mポーション(特上-)


 何か、品質が特上なんだけど棒が横についた。

 取り合えず使ってみると、1万増えるところ、8535増えた。

 つまり、棒はマイナスを指していたことになる。

 逆を言うなら、+プラスにいも出来るということになる。

 リンの頑張りようで出来るようになるのか、ランダムなのか、あるいは経験値なのか、わからないけどね。

 何はともあれ、リンの錬金術によりリン個人で物作りが可能になったのは大きい一歩である。

 この後、僕はマジック草を集め、リンはオバサンを倒しては錬金術を使い、Mポーションを作っていた。

 リンの錬金術によるMポーション作りが、+になり始めた頃にはすでにリンが収納を取得した後だったのである。

 そして、このダンジョンの最終ボスに挑むのであった。

 ボスの出す報酬がMポーションだということを知らずに。

 


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