薬草まみれ2 鷹仁
「紗綾さんからいきますか?なんか、なんでもサポート出来そうなんですよ。スピードとか力とか、限界は3割り増しくらいでしょうかね。それと、HpとMpが1秒ごとにマックスになるみたいだね」そう僕が言うと、紗綾さんは、考え込みこう言った。
「全部まとめて3割り増しにして。サポートしてよね」
「いいですよ・・・はいできました」そういってステータス画面を操作して終了。
何も僕が近くで特に何かしなくてもいいが、離れすぎると効果がないらしい。
もう1つ何か出来そうだが今はいいかな。
しかし、このスキル最初から性能いいなと思うが使いようによっては怖いと思うが便利だからいい。
そんなこと思ってたら、後ろから物凄い声と共に暴れまわっている紗綾さんがいた。
Hp Mp保存戦闘が基本のダンジョン内で暴れるように戦える・・・一方的に攻撃できるのは素晴らしいものであると言いたそうな顔で。
小学生のお2人は引いてたけどね。
最後の盗人を気合いと共に散らすと、その回りには薬草が散らばっているので、僕が回収した。
報酬が目的ではないが、それくらいもらっても良いだろう。
すでに、紗綾さんの持ち物には(薬)薬草(下下)は一杯なのだから。
次は誰から行くのかなと思いながら、部屋を移動する。
何故か妹の彩琥の出番らしい。
龍一はというと、紗綾さんから木刀のと言うよりかは、接近戦の戦い方の方法を聞いていた。
ついでに、木刀をスムーズに振れる方法も伝授しているみたいだったので、そちらは紗綾さんに任せて、僕は彩琥を見守る。
彩琥は、部屋に入るとまずは深呼吸して、弓を構える。
次の瞬間、連発弓矢を射っていた。
恐らく、何も考えていないのだと思う。
彩琥のステータス画面を確認してみたら、いつの間にか弓術のスキルを取得している。
それにより、考えなくてもスキルが勝手に体を動かしているようだ。
飛び道具だから、敵に接近され過ぎなければ動く必要もないしね。
そんなこと思ってたら、いつの間にかすべての敵を倒し終わっていた。
僕は、薬草を回収すると次の部屋に向かう。
龍一の出番が来た。
龍一も、部屋に入ると深呼吸して木刀を構える。
構えがさまになっているのは、紗綾さんの教えがいいからなのだろうか。
木刀を両手で持ち構えると、少し上にあげたと思ったら、そのまま敵に接近して降り下ろす。
そこまでは、普通に見えたのだがここからが凄かった。
凄いと言うよりスムーズだったというべきかもしれない。
上からまっすぐ下ろした木刀でまずは、敵1つをチリにすると、そのまま右足を右に広げレの字のように右に切り上げた。
続けざまに、左足を前に出すと同時に頭の上で木刀を左上に運び一気に右下に切り下げる。
左足首をちょっと左に曲げ、右足を前に出すと同時に木刀を左上に切り上げると今度は木刀を少し下げ鳩尾の高さ(胸の高さ)で水平に左から右へ横一文字に凪ぎ払った。
「どんな教え方したらああなるんです?」僕は、聞かずにいられない。
「・・・知らないわよ。ちょっと木刀の振り方を教えただけよ。それに、あの動き方私の動きを観てたのでしょ。といっても凄いわね」
つまり、紗綾さんの真似と言うよりか、紗綾さんの動きを参考に自分のやりたいように動いてるみたいだった。
疲れを知らないとは、この事だろう。
すでに、敵20は倒しているのに息一つ上がっていない。
サポートされているお陰なんだろうけどね。
「お兄ちゃん。始めてかっこいいと感じた」
寝ぼけた妹のように呟いている彩琥であった。
のんびり見ていたが、最後まで敵を倒し終った龍一に拍手を送り、次の階へ進むことを提案するも、もう1度だけ、各部屋で1人ずつやってみたいとのことなので、僕は皆の薬草を回収するとポーションにして渡した。
こうすれば、倒した敵のアイテムは自動で持ち物にはいるようになるからだ。
1度広場に戻り、各1人ずつ別々に部屋にいき無双して帰ってくる事で解散する。
最初に戻ってきたのは僕であった。
次に戻ってきたのは、紗綾さんだった。
当然と言えば当然かもしれない。
「お帰りなさい」
「あーただいま、っていうのも変な気がする」
「まー良いじゃないですか。流石に早いですね」
「それはこっちの台詞よ」マッタクと小声で呟く。
「あの2人はまだなのね」
「えーとは言え順調みたいですよ」
「何故わかる?」
「サポートしているのは僕ですからね。Hp等の減り具合で何となく。心配して無茶して戻ってきたんです?」
「何の話?」
「サポートしているのは僕ですよ。Mpの減り方見ればわかりますよ」
「Mpあーうーんとそうね。うっぷん放しにちょっと技をねハハハハ・・・」
「・・・」
「もちろん心配もしていたわよ」
そう聞こえないから残念である。
しかし、ストレス解消はいいことである。
「何?悩み事?」
僕の顔色を見てそう聞いてきたのだろう。
伊達に年上ではないと思う。
「伊達に警察やってる訳じゃないのよ」そっちかいと突っ込みたかったけどやめた。
「いや何ですか、ここにダンジョンが有る事だし、リサイクルショップでも開けないかなと思いまして」
「また、何で」
「僕との愛称がいいのですよ。まずどんなものでも引き取れますよね。そりゃ法律的なものに引っ掛かるわけにはいきませんが。引き取った後、ダメだと思うものは、収納からの分解し、それでも使えない場合のゴミ箱がここにあるじゃないですか」
「確かにダンジョンをゴミ箱扱いに出来るけど・・・」
「2階は、会員制の溜まり場と言うか喫茶店ぽい感じ、兼ダンジョン使用可能にしようかと」
「えっ一般人には・・・」
「一般人じゃないですよ。会員制といったじゃないですか。会員とは最低限ダンジョンライセンスの所持者ですよ」
「ダンジョンの情報も集まりますし、ダンジョン産アイテムの取引も出来るようになればと思います」
「漠然としているが、やりたいことはわかったわ。もし起動に乗るようなら利用させてもらうわよ」
「それはいいんですけど、その前に何をどうすればいいかわかります?」
「専門じゃないんでね。でも、お奉行に土産持って伺ったら、案外スムーズに事が運ぶかもよ」
何か、いきなり最終手段をもってこられた印象だ。
そりゃそうだと思いながらも、手を煩わすのもなと思うのだ。
どうすればいいか判らなくなったら頼って見るのも一つの手かなと思うことにして、取り合えず出来ることをしてみよう。
そうこう言っている内に2人が戻って来たので、声を掛ける。
「2人共、お疲れ様。どう慣れそう?」
「えっと、何とか」
「そう、龍一君は?」
「うん。何とか」
「じゃ次の階へ行きましょうか。私の以前行ったことのあるダンジョンと一緒なら、出てくる魔物は鼠だよ。しかもでかい」
「でかい鼠?カビバラみたいな?」
「そーいう感じでなく、普通の鼠がでかくなったような感じ。そして、鮮やか」
言ってる意味がわからない。
鼠がでかくて、鮮やか。
虹色か、そうなのかと思いながら階段を下がり次の階へいく。
しばらくすると広場が見れるとこまで来た。
そーっと見てみると、そこには、黒い鼠と白い鼠が見えた。
確かにでかいが鮮やかとは言えない。
感性人それぞれと言うしと思ってたら鼠が移動した。
そして目に入ってきた赤い鼠と緑の鼠だ。
ちょっと前の光景を思い出した。
狐と狸でも赤と緑ではなかったと。
イヤイヤ、今は関係ない。
取り合えず次の敵は、あの色彩はなってる鼠どもである。
誰が先にいくかでじゃん拳して、そして負けた。
一番先に行くのは紗綾さんで、つぎに彩琥、龍一で僕である。
気合いいれていく姿に大人気なさを感じる僕であった。




