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リンと薬ダンジョン2~3階

大変遅くなりましたが、ブックマークしていただきありがとうございます。

また、評価を付けていただいて感謝いたします。

ゆっくり投稿する予定ですので、宜しくお願いします。

 1階目のダンジョンは、盗人Aであった。

 リンにとっては、取るに足らない相手になっていた。

 恐らく、今このダンジョンの敵全てがリンに叶わないだろうと思う。

 ダンジョン攻略だけなら最短で行ってボスに挑んでも何ら問題ないように感じるが、アイテムは出来るだけ沢山欲しい。

 何故なら、売るほど持ってると安心するからであると、鷹之助は思っているからである。

 と言うわけで、どんな敵でも片っ端から何度でも倒していく方針を取っ手いるのだ。

 とは言え、1階は十分に倒し尽くした上、アイテム(薬)薬草(下下)は(薬)回復薬(特上)に変えて多く保管した。

 次の階が楽しみである。

 「リン、そろそろ次の階に進もうか。何が出るかな?」

 「うん。そろそろ次いこう」

 そう言いながら、アイテムを回収すると次へ向かうのだった。

 1階の一番奥の階段を下りていき2階へと出る。

 しばらく道を進むと広場の見えるところまで来た。

 広場に居る魔物を確認する。

 「あれは・・・」

 「ネズミだね」

 「なんかでかいネズミだね」

 「確かにでかいな。しかし、色がちょっと変」

 「うん。黒と白と赤と草っぽい色」

 「緑だね」

 「緑って?」

 「えっと、色だけど?」

 首をかしげるリンに、僕は理解できず《エンちゃん、緑って知らないのかな?》

 『私も詳しくは知らないけど、緑は平安時代の頃生まれた言葉だから、リンが知らなくても無理はないかと思うよ』

 まーエンちゃんでも詳しくは知らないらしい。

 色論議は、多く時間をとってしいまいそうなので、このくらいにして鑑定をする。

 結果はこうであった。


黒鼠 (G) 黒い色をした鼠。尻尾をいれると1m程。 噛みつく。 黒胡椒(下下) 8文 8

 

白鼠 (G) 白い色をした鼠。尻尾をいれると1m程。 噛みつく。 白胡椒 (下下) 8文 8


赤鼠 (G) 赤い色をした鼠。尻尾をいれると1m程。 噛みつく。 赤胡椒 (下下) 8文 8


緑鼠 (G) 緑の色をした鼠。尻尾をいれると1m程。 噛みつく。 青胡椒

(下下) 8文 8


 胡椒か。

 料理が出来るなら、味のバリエーションが増えるが、今の僕では使えない気がするとは言え、この時代では胡椒はどのように扱ってるのだろう。

 いやーそれよりも黒と白と赤と緑もとい青の違いって何だろうな。

 困ったときはエンちゃんだより、と言うわけで聞こうとしたそのとき、リンが説明を始めるのであった。

 「胡椒って、胡椒って言う木の実なんだって」

 「うん」

 「その実をとって、すぐに乾燥させたのが青胡椒で、じっくり黒くなるまで乾燥させたのが黒胡椒なんだって」

 「赤と白は?」

 「赤は実が完熟と言うのをしてから乾燥させたもので、赤い殻を水でふやかして、殻を取り除いた白色の中身が白胡椒らしいよ」

 「なるほど。わかりやすかった」

 胡椒を見たことも聞いたことも触った事もない女の子が、ここまで理解できるのもちょっと怖い気もするが、スキルの力は素晴らしいものである。

 豆知識を披露し終えたリンは、風の纏った矢を射ると、鼠達は旋風とも鎌鼬とも言えるような攻撃をくらいチリとなって消えていく。

 残された胡椒は、リンに収まるのであった。

 こうなると、鼠も盗人もリンには勝負にならない相手になってしまったが、胡椒は沢山欲しいから、無双してもらうことになった。

 もちろん僕も無双する。

 別々に効率よくと行きたいところであるが、そこは言っても5歳の女の子であるから一緒の行動することとしよう。

 部屋の入り口から弓矢を放つと、大抵の鼠はチリとなる最初の内は胡椒も自動的にリンの中に吸収されるように収納されていくが、数が揃うと吸収されなくなる。

 持ち物がいっぱいです、と言うフレーズが聞こえてくるように思える。

 そうなれば僕の出番で、散らばっている胡椒を集め、加工で品質を上げていく。

 部屋でリンが無双、僕が胡椒を集め加工して品質を上げていく、少し休憩を幾度となく繰り返し、僕が飽きるまで続けた。

 「もーあきた。次の階に進もうよー」と言うリンの声を50回ほど聞いただろうか。

 さすがの僕も飽きてしまったので、次の階に進もうとしたのだが、ふと頭の中に疑問が浮かんだ。

 胡椒って粉に挽けないのかなと加工のレシピを見てみると、4種類ほど出てきた。

 粒の大きさにより名前が変わるのだとか。

 胡椒があるならいつでも出来るため、今はいらない。

 薬として使われていた時代もあったと聞いたことがあるような無いようなとも思ったのでダメ元で、製薬スキルのレシピを見てみると、1つ追加されていた。

 胡椒はどれでもいいので、30個使って作れるようだ。

 「えーと、食欲増進薬が作れるとかいてある。いる?かな」

 「・・・・・・」

 「・・・」

 「・・・いらない」

 「うん、次いこう」

 次の階へいく階段を降りて3階へと来る。

 3階の通路を通り次の敵を発見した。

 「ウサギだな。可愛いな、でかくなきゃ」

 身長が1m程か、耳をいれると僕の背丈と変わらないと言うことは足を伸ばせば2m近くなるように感じると言うかあるなこりゃ。


白兎 (G) 白色をしたそこそこでかいウサギ。2mと、高く跳ぶ。 飛び膝蹴り セージ(下下) 11文 11


黒兎 (G) 黒色をしたそこそこでかいウサギ。2mと、高く跳ぶ。 飛び蹴り

 カモミール(下下) 11文 11


んーこんな兎に飛び蹴りなんて喰らったら、僕は構わないけどリンは普通に厳しいだろう。

 流石に大きいなと、リンが静かだから怯えているのかなと思い振り返るとそこには、弓を構えて早速兎を狙っていた。 

 リンが静に弓を射ると、6匹いた兎の内3匹が同時に弓矢の犠牲となってチリになっていく。

 続けざまに、解き放った弓矢はキレイに飛んで行き残りの兎を纏めて当たると思った瞬間白い影が上へと跳んだ。

 1匹仕留め損ねたのである。

 白い影は、地面につくなりチリになりかけている黒兎をこちらに蹴り飛ばしてきた。

 チリになりかけてる黒兎が、当たったところでダメージにはならないはずだが・・・。

 そのまま走ってリンに近付こうとする白兎に、リンが慌てて次の矢を射ち込むがそれをしゃがんで避ける白兎。

 白兎はしゃがんだ状態からリンに飛び付きながら膝蹴りを入れた。

 慌てて伏せるリンの上を膝蹴りの格好のまま跳んでいく白兎は天井までいき、反転して、天井を蹴り威力の増した膝蹴りでリンに向かっていった。

 

 〈なー黒いの。今日辺りなにかありそうな気がしてるのだが〉

 〈何を言ってるだ?ここまで来れないって〉

 〈そっかなー。ってホーラなんか飛んできた〉

 〈何が飛んできたって・・・なんか隣の3匹チリになりました・・・ということはグフッ〉

 〈っと、アブね。取り合えずジャンプして避けたがどうしよう〉

 〈あのちっこい方が何か飛ばしてきたんだな。隣の奴は木の棒を持ってるな。取り合えず黒いのを蹴飛ばしてと〉

 〈そのまま走って、また飛んできた。しゃがんで避けてそのまま飛び膝蹴りー避けられた〉

 〈まだまだ、天井からの飛び膝蹴りー〉

 〈って・・・邪魔するなー。まーいいその木の棒ごと叩きのめしてやる〉

 〈えっ・・・どこに隠してたんだ・・・その鉄の刃・・・は〉


 僕は、リンと白兎の間に入ると刀の柄に手を添える。

 近付いてくる白兎が間合いの中に入った瞬間、抜刀した。

 白兎の膝ごと真っ二つになった白兎は、チリになりながらリンに降り注ぎ消えていった。

 伏せているリンの背中にセージの葉が添えられるように残った。

 そのセージの葉は、静に僕の持ち物へと消えていくのを見定めてた。

 僕は音を立てることもなく納刀をしたのだった。

 


エンちゃんの出番が、少なくなりそうです。


兎を数える方法として、1羽2羽とありますが、匹で書かせていただいてます。

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