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リンとダンジョン

 まず、リンとチームにならなければならないと思うので、ステータス画面を確認する。

 僕のステータス画面では、チームになる事ができそうになかったと言うより、わからないといった感じか見当たらない。

 リンのステータス画面でも見当たらない。

 《どうすればチームになれる?》

 『手を繋ぐと、ステータス画面にチームになるか確認の画面が出るよ』

 僕は、リンの手を繋ぐと、確かにステータス画面が表れたので、Yes ボタンでチームになった。

 リンも同様にしていた。

 チームはダンジョンの外でもできる。

 ちなみに、僕のステータスは化物並の数値である。

 取り合えず、無事チームは組めたので良しとし、リンの前に3種類の武器を出した。

 木刀と丸弓と石つぶてを出した。

 リンは最初頭をかしげていたが、木刀を持つとしばらく動かなかったが、急に木刀を正しい持ち方にすると、素振りを始めたが直ぐに止めて木刀を手放した。

 次に石つぶてを手にしたが、直ぐに手放した。

 自分には合わないと、リン自信が判断したようだ。

 最後に残るは弓である。

 弓とアイテム名はなっているが、半弓とも丸弓とも言えるような普通の弓に比べると小さい弓である。

 かといって、5歳児に扱えるものでもなくと思っていたが、なんかリンは気に入ったようだった。

 しばらく、弓を見たり触ったりしていたが、「この弓ってまだあるの?」と聞いてくる。

 数は数えてないけど、持ち物がマックスの99個と収納にかなりの数があるので適当に弓を出したので、リンの周りが弓で埋め尽くされた。

 リンは弓の山から、自分の気に入ったのをいくつか手元に寄せ、さらに選別し1つを選ぶ。

 「これを元にくっつけて」と提案してきたリンだが、僕にはチョット意味がわからなかった。

 《くっつけるって何だろう?》

 『加工することでしょ』

 《あーなるほど》

 『加工する前に確認して。品質を上げて加工するかそのまま加工して強さだけ上げるかをね』

 《うっうん。聞いてみる》

 「えっと」「あー品質って言うのかな?最高にしちゃって」

 質問の前に答えられてしまった。

 全部を加工するのに3分かかったが、無事に(武器)弓+50(特上)という武器が出来上がる。

 リンに渡すと、嬉しそうに受け取り、そして構えた。

 狙いは目測で30mはある先にある幹が30cm程ある木のようだ。

 リンのMpと引き換えに矢が現れ、弓を引く。

 子供の力でと気になるようだが、そこはダンジョン産で心配ないようだ。

 放たれた矢は真っ直ぐ木に向かっていき、木に刺さった。

 次の瞬間、プスンと音がしたかと思うと、続いてメキメキ、メキメキと聞こえてきた。

 そして、木は倒れた。

 僕はビックリするより、弓の凄さに呆れてしまい呆けるようにリンを見ると、両耳をふさいでしゃがみこみ目を閉じてるリンの姿があった。

 どんなに物分かりの解るスキルを持っていようと、5歳児の女の子である。可愛いのである。

 「これ、頂戴」おもちゃをねだるように言ってくるりん。

 「いいよ。でも、人には向けちゃいけないからね」と言うと、素直に首を縦にふるリンであった。

 準備も整ったことだし、ダンジョンに向けて出発と言ってもすぐそこにダンジョンの入口があるから、ダンジョン攻略しようと思う。

 「ダンジョン行くよ」と言うと、「うん」と元気のいい声が帰ってくる。

 ダンジョンの入口に近づき、入口からYes を選択してダンジョンに入る。

 1つ目のダンジョン同様に違和感のある薄暗い洞窟に入っていく感じであった道を進んでいくと、6人の人影が見えた。

 「あれは、盗人Aだなぁ」と呟くと、隣からかわいい声で「あれ、倒していい?」と聞いてくる。

 「良いけど、大丈夫?」

 「大丈夫、大丈夫」

 こう言うときに、大丈夫を連発する人ほど大丈夫ではないと思うのだが、まあ任せてみた。

 「魔法について、色々調べてみたんだよ」

 「そうなんだどうだった?」

 「Mpってのを使って魔法使えるんだって」

 「そうなんだ。僕もリンもMpには困らない体質みたいだからね」

 「たいし・・・うん。Mpたーくさん有るからね。でね、魔法なんだけど6個と1つに別れるみたいなの」

 多分、6種類と1種類に別れると言いたいのだろうと思う。

 「これが火だね。こうやって火玉できた」と、火を手のひらに出すと丸めるようなイメージで、火をビー玉より一回り大きくした位にして、空中に浮かしている。

 「次は、水でやってみよう」と言うと、水を器用に丸め水玉を作る。

 この調子で、土玉、風玉、光玉、闇玉と作ったのだった。

 フッっと口で息を吹き掛けるような仕草をすると、魔法の玉は盗人Aの方角へと静かに進んでいった。

 1体に1玉づつ当たり、経験値とアイテムを手にするリンであった。

 リンはこの時、初めて魔物を倒したことになる。

 初めてにしては鮮やかであるのは、本訳イメージというスキルのお陰だろう。

 いや、スキルというより正確には無属性魔法のようだが、スキルの方が僕にとっては分かりやすい。

 そして、初めて魔物を倒したことにより、アイテムが仕舞える持ち物スキルというものをてに入れたようだ。

 魔物を倒したときに出るアイテムは、自動で持ち物スキルに回収されるのだ。

 持ち物スキルの容量が一杯でだがね。

 これで、リンの戦うための基礎は出来たのである。

 小さくガッツポーズをしているリンに「怖くないの?」と聞いてみたところ、平気な顔して「怖くないよ。大丈夫」という返事だった。

 その後は、リンの無双状態である。

 いやーなかなか爽快である。はずもない。

 どう考えてもというか、他から見ていると少女VSおじさん軍団である。

 少女がまだ女子高生辺りなら、どこぞのアニメでも見たことはあるかもしれないが、5歳児の女の子無双をリアルで見れることは無いからと思う僕である。

 もっとも、おじさん軍団の死体が山澄になら無いのは有りがたい

 それこそダンジョンの醍醐味である。

 リンの無双の後は、薬草が散らばっているので、僕は回収しながら次々と回復液を作っていった。

 数が99個になったのでリンに渡すと、最初は不思議そうな顔をしたが次の瞬間すごく喜んでいた。

 「そう言えば、リンはこの回復液のお陰で助かったんだよ」

 「うーっうん。何となくだけど助かった事だけは覚えてるよ。頭が痛くなって動けなくなって、その後は覚えてないけど、気付いたら神社のなかにいたんだよね。そのあと村長さんに追い出されたような。よくわからないけど村には戻れないんだよね私」

 「そ、そうだな。村に戻りたい?」

 「ううん。絶対いや」っと首を思いっきり横に降っていた。

 「そうか」と一言言うと話が途切れる。

 その沈黙を遮るかのように小さな腹の虫が鳴くのが聞こえた。

 お腹を押さえて微笑むリンに続いて僕のお腹の虫も鳴く。

 「どうする?御飯食べる?」と聞くと、顔を少し赤くしたリンが「小腹はすいたけどまだ大丈夫」というので、僕もお腹と相談したがまだいけそうだった。

 「そうだ、弓矢何だけど魔法と組み合わすなんて事できるのかな?」

 「組み合わす?魔法とかー」

 「そうそう、火で出来た弓矢とか定番じゃん」

 「ていばん?が解らないけどやってみる」

 リンは器用なだけあって火の弓矢を作ると、弓矢を打つ。

 火の弓矢は、真っ直ぐ飛んでいきダンジョンの壁にぶつかり刺さった。

 今まで、ダンジョンの壁を傷つけた事無いから驚いていると、次の矢を出しているリンがいた。

 今度は水玉を弓矢に変えていた。

 水の弓矢に変えて打つ。

 水の弓矢も、すごいスピードで飛んでいき、火の弓矢と重なって壁に刺さる。

 魔法の弓矢をすごいなと思っていた瞬間爆発音が響いた。

 リンを見ると、ショックで動いていないところを見ると偶然そうしてしまったのだろう。

 爆発の跡地を見ると、壁は壊れていないところを見るとリンの弓矢がどれ程凄いのか解るというもの。

 爆発の正体は、水蒸気爆発だと思われる。

 魔素で固めた火矢の中に、魔素で固めた水矢を突っ込ませたため、水が火の熱で水蒸気になり膨張する。

 魔素で固められているから最初は耐えれるものの、次第に耐えれなくなり外に漏れたときに勢い余って爆発となってしまったのだ。

 この爆破で壊れない壁に呆れつつ、その壁に傷をつけるリンの弓矢に驚きつつの僕であった。 

 

 

次回は鷹仁編です。

今回は交互に投稿する予定です。

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