第13話
第31章
多くの場合、まず門のこちら側から弓で援護し、ご主人様が直接攻めに行く形で始まった。状況が十分に制御できていると判断されれば、剣を持って戦いに加わることも許された。日を追うごとに大きく成長していると感じていたし、技術が磨かれ、動きが鮮明で正確になっていることも自覚していた。
しかし時間が経っても、自分でもわかっていた。何かが足りない。実戦経験は積み、恐怖はなくなった。それでも越えられない壁があった。それは自分自身の内側にあった。
魔獣が来たとき内側から湧き上がるあの熱を、どうやって制御すればいいかわからなかった。それに塞がれないようにはなった。意識と体の支配を、外からの刺激で目を覚ます制御できない力から切り離すことも覚えた。しかし足りなかった。ご主人様もそれをわかっていた。
夏のある朝、組み打ちの稽古を終えて水を飲む休憩を取ったとき、父との戦いのことをご主人様に尋ねた。
「父はとてつもなく強く見えました」とザッシュは言った。「わたしは的に当てることはできます。でも父はそれを破壊していました。あの矢は山が落ちてくるようでした。魔族だからですか?」
「自分の力を流せるからだ。攻撃に集中させ、威力を何倍にも増幅する。お前もそれができるようになる」
驚いて彼を見た。
「いつですか、ご主人様?そのためにこれ以上何ができるのか、わかりません。何が足りないんですか?」
答えは即座だった。
「自分の中の魔族を寄生虫扱いするのをやめろ」
長い時間がかかった。さらに何日もの激しい訓練が続いた。しかし今求めているのは正確な一撃や鮮明な動きではなかった。自分の内側にあるものを探していた。今の目標は、近くに魔族がいて本能が目を覚ましたとき、それを押し込めて冷静に戦いに集中することではなかった。自分の意志で呼び出し、その力を理解して、敵に立ち向かうもう一つの武器として使うことだった。
しかしどれだけ内側を探しても見つからなかった。それは独自の意志を持っているかのようで、自分とは別の存在として、好きなときに出てきて好きなことをした。頭の中の声たちも、情報の洪水も、熱も、力も、自分のものではなかった。やがてご主人様は狩りへの参加をやめさせたが、門の外に留まって魔獣たちの影響下に置く方針は変わらなかった。ご主人様が仕留め、ザッシュは自分の内側の感覚に浸った。
時間が経っても大して進まなかった。内側にいる見知らぬ何かに慣れてきて、その異なる現れ方を別々に識別できるようにはなったが、それだけだった。自分の意志で呼び覚ますことも、ましてその力を流すことも、できなかった。狩りから外されることで、ご主人様が一人で戦ってより多くの傷を負っているとわかっていた。集中などできなかった。
あの夜までは。
「武器を整えろ」
その言葉を聞いてザッシュはまた一緒に戦うのだと思ったが、装備を整え終えると、ご主人様はそうしていなかった。防護服すら着ていなかった。
「行くぞ」
手に、割れると爆発する、あの紐で束ねられた小瓶を一対持っているのに気づいた。それだけで何をするつもりなのか想像もつかなかったが、聞いても意味がないとよくわかっていたし、すぐにわかるだろうと思った。ご主人様の後に続いて通路へ入り、門を開けて渡った。近くに魔獣の気配はなかった。
小さな丘が一つある以外は、見渡す限り広がる平野に出た。ご主人様が丘を登り始め、ザッシュも後に続いた。
頂上に出て辺りを見渡すと、どこを向いても同じだった。死んだ大地だけがあった。
「剣を抜いて、わたしを殺せ」
ザッシュは驚いて瞬きをした。ここで稽古をするのか。でも何も聞かなかった。
刀を抜いてご主人様を真っ直ぐ見た。彼の冷たくて無表情な目がこちらを静かに見返していた。深く息を吸って、攻撃した。
剣先がご主人様の喉元をかすりそうになったところで止めた。彼は動かなかった。そのまま続けていたら、今ごろ死んでいた。少女は迷った。
何をしているのか。本当に殺せていた。あの人は死ぬつもりだったのか?ザッシュは混乱した。
「命令だ」
そうだ、命令だった。殺せと言われた……でも、なぜ?どうやって……
一歩下がった。本気だ。殺せと本気で言っている。ご主人様の力は信じられないほど強い。それでもこの瞬間、彼は絶対に防がないと確信した。殺されるつもりだ。
彼は何も言わなかった。ザッシュはどうしていいかわからなかった。いや、わかっていた。でもできなかった。でも他にどうしようもなかった。命令だった。
攻撃しなければならない。殺さなければならない。他に選択肢はない。体が震えた。深く息を吸い、必死に自分を抑え、歯を食いしばって、再び踏み込んだ。
刃がご主人様の首の側面に浅く切り込み、止まった。血がにじみ出た。彼は動かなかった。ザッシュが止めなければ、首を落とされていた。
できなかった。この命令だけは……。ザッシュの目に涙が溢れ、体が激しく震えた。
「できません……できないんです、ご主人様。なぜこんな命令を。殺せない……なぜ……」顔を片手で覆った。
彼は何も言わなかった。ただかがんで地面から石を拾った。もう一度彼女を見て、それからあの紐で結ばれた小さな瓶を力いっぱい空へ向けて投げた。すぐに石をそれに向けて投じた。次の瞬間、頭上に巨大な火の玉が現れ、体を下へ後ろへと押しつける凄まじい爆発が轟いた。ザッシュは地面に座り込んでいた。
目も口も限界まで開けたまま、呆然として彼を見つめた。ゆっくりとご主人様の計画が理解できてきた。気が狂っている。
弾かれたように立ち上がった。
「ご主人様、やめてください」
彼は微動だにしなかった。ザッシュは辺りを見回した。
「いやです。お願いです、ご主人様。一人ではできません」
「ならばわたしは死ぬ」とただそれだけ言った。
「でも……使命が……復讐が……」
「お前が今ここで失敗すれば、すべてが終わる」
狂っているとは思っていたが、それよりもひどかった。狂信者だった。考えを変えない。意見を変えない。止まらない。何があっても。死を前にしても。失敗すればすべてが終わる。自分は一生、その罪悪感を抱えて生きることになる。
焦りと怒りが内側で膨らみ、この瞬間この場でご主人様を、この手で殴り殺してやりたいとさえ思った。ご主人様はただあの死んだような目でこちらを見ていた。ザッシュの中で、その怒りはさらに大きくなっていった。感じた……
二体いる。岩の向こうに隠れていた。まだ姿は見えないが、そこにいた。飢えている。血に渇いている。本能が目を覚ますのを感じた。一瞬、その渇きを自分も感じたような気がした。
背後にもう一体。こちらはもっと遠かったが、動きが速かった。そこから、殺したくてたまらないという焦りが感じ取れた。それだけではなかった。ご主人様の背後に、空中から近づいてくる点が見えた。まだ遠すぎて感じ取れなかったが、何が来るかははっきりとわかっていた。
「いいでしょう」すでに赤く光り始めた目でご主人様を見た。「自分が何をしているのか、わかっているといい」
第32章
最初に来るのは魔鳥だ。高所にいても有利にはならない。別の何かが必要だった。
刀を収め、辺りを見ると使えそうな岩があった。大きいが、動かせないほどではない。ちょうどいい。数歩進んでそれを持ち上げた。全力を要した。時間も少なく、機会も一度しかない。
ご主人様のそばの地面に下ろした。彼は変わらず静かにこちらを見ていた。背後で魔鳥が急速に近づいてくる。とても速い。
ご主人様は魔鳥と岩の間の直線上に立っていて、岩を部分的に隠していた。ザッシュは少し離れたところに移り、刀を抜いて来るまで飛び出せる態勢で地面に伏せた。最後の瞬間まで見えない。それが必要な優位だった。魔鳥には気配を感じ取られていても、見えているのは一つの獲物だけだ。そうである限り、機会はある。他の二体も速く迫っている。これが失敗すれば立て直す時間はない。成功させなければならない。
しばらくして現れた。地面に伏せた目線から、数歩先でも、曇り空のくすんだ灰色を背景に立つご主人様の影は、死神そのものだった。そのとき突然時が止まったように感じた。背後の魔鳥が着地しようと翼を広げた瞬間、まるでご主人様自身に巨大な翼が生えたように見えた。今だ。
立ち上がり、全力で走り出した。一歩ごとに体の熱を感じた。心臓の鼓動を感じた。血管を流れる血を感じた。力を感じた。今しかない、今使わなければならない。
岩を踏み台に全力で跳び上がり、叫び声を上げながら剣を構えて突進した。ご主人様の顔は目に入らなかった。目標だけを見据え、ただ殺すことだけを考えていた。血管の中で炎が燃え上がる感覚とともに、ついに翼の怪物と真正面から対峙した。魔鳥は爪を伸ばして獲物を捕らえようとしていたが、待ち伏せていた捕食者の姿を見て一瞬、動きが止まった。
ザッシュは腹の底からさらに声を振り絞り、全身でその力を感じながら魔鳥の胸に刀を突き刺した。鋭い刃が皮膚を断ち、臓器を切り裂いて深く突き刺さるのを感じた。本能が獲物のそれと繋がり、相手が死ぬのを自分が死ぬように感じた。
二人で転がりながら斜面を落ちた。刀を引き抜いて素早く地面を掴んで止まり、魔鳥はそのまま下へ転落した。そのとき、単独で来ていた足の速い魔獣が丘の麓に到着したとわかった。気配を感じ取られていたが、あれの目標はてっぺんに見えている人影だった。焦りと飢えがあふれていた。殺意がにじみ出ていた。ご主人様へ向かっている。
考えた。真っ直ぐ上へ走れば到着したとき二人の間にご主人様が入ってしまう。横に回り込めば先を越される。斜めに走り出した。脚の力だけでは間に合わないとわかっていた。一緒に持っているあの力が何かの役に立つとすれば、今がその瞬間だった。もっと速く。もっと速く!今、行け!
内側から外へと押し出されるような感覚がした。もうご主人様は目の前にいた。数歩先で飛びかかってくる巨体を前に、彼はこちらを見て動かなかった。これまでに経験したことのない力で跳んだ。弾かれたように加速し、動かない影をかすめながら怪物へと激突し、同時に刀を胴に突き通した。空中で衝突したままでも、もう死んでいるとわかっていた。
しかし巨体が上から倒れてきた。その体は巨大で、一瞬で押しつぶされた。動けなかった。そのとき、残りの魔獣二体がもうすぐそこに迫っているとわかった。
唸り声が聞こえた。息の悪臭が嗅えた。血の匂いで二体は狂暴になっていた。ここから出なければならないが、無理だった。完全に閉じ込められていた。全力を出して腕を一本、次にもう一本引き出した。支えになる体勢を作れたら、もしかしたら……
魔獣が登り始めた。時間がない。到着前には出られない。ご主人様は動かず、氷のような目でこちらを見ていた。どうする。かろうじて動けるだけで、それでも何かしなければならない。考えなければ。
出ることは解決策ではなかった。片方の肘で支点を作り少しずつ体を捻りながら、もう片方の腕を曲げて弓をどうにか引き出した。放して再び空いた腕を限界まで回すと痛かったが、矢の一本にかろうじて指先が触れた。
もうすぐそこだった。息もほぼできなかった。指が滑った。窒息の瀬戸際で渾身の力を込めて背中を曲げ、矢の根元を掴んだ。引いた。腕を引き戻した瞬間、巨体が再び覆い被さり、残っていた僅かな空気が搾り出された。目が回り始めたとき、ご主人様の両脇に二つの影が現れた。
やらなければならない。守らなければならない。たとえそれが最後になっても。ほぼ無意識に、残った最後の息で弓を掴んだ。自然に両手が動いて弦を限界まで引き絞った。今だ。息さえできれば痛みと怒りで叫んでいた。矢を放った。一瞬だけ並んだ二つの首を、選んだ軌道が貫くと決めた瞬間に、二体はもう死んでいた。矢が飛び立ったその瞬間、意識が途切れた。
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この激しいエピソードを最後まで読んでくださり、ありがとうございます。ここで語れることはたくさんありますが、今の私にとってこの小説の最も重要な瞬間だと思うことに絞らせてください。それはこの一行です。
「いいでしょう」すでに赤く光り始めた目でご主人様を見た。「……ご判断はお任せします」
ここまで読み進めてくださった皆さんなら、きっと同意していただけると思います。ザッシュはそんなことを以前には決して言えなかったはずです。彼女の周囲では多くのことが起きているだけでなく、彼女の内側でも、たくさんのことが動いています。




