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逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
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もうひとつの宗教

 まっちゃんと一緒に、会社から歩いて数分の場所にある施設に行く。

 外観と同じように、内装も明るくて綺麗。井沢さんの教団と同じく、神様がいるからか土足禁止だった。

 靴を揃えて、玄関ホールの奥へと進む。


 白が基調とされた、広い講堂。


 井沢さんの教団とは違って明るい。

 人も雰囲気も、どうしてなのか全然違っていた。


 講堂には、数人の信者がいた。

 思い思いに話をしたり、祈りを捧げている人もいる。


 まっちゃんも例外ではなく、まずはお祈りをする。私も、井沢さんの教団で身につけた“きちんとお祈りをするフリ”をした。


 しばらくして、まっちゃんは、私をある男性信者に引き合わせた。

 なんでも、井沢さんの教団の問題を担当する人? とかナントカ。


 アッチは多くの問題を起こしているから、こちらとしても迷惑をしていて、脱会をサポートしている。……ということを話していた。


 もし、私が脱会したいのに出来なくて、嫌がらせを受けるようなことがあれば相談して欲しい。脱会方法も教えるし、手助けするから。


 そう言われると、なにやら心強く思えてしまった。


 それと同時に、


(脱会したら、こっちに入らないか?とか言ったりして)


 ……と、思わなかったと言えばウソになる。


 私は、「なるべくなら自分自身で解決したいけれど、参考までに聞くかもしれない」とだけ伝えた。


 まっちゃんは、この時もそれ以降も、私に一度も 「一緒に活動しない!?」 とは言わなかった。

 彼女なりに心配して、支部の人に相談をしていたみたい。

 この子は、本当に心配してくれていたんだろうな。


 素直に嬉しかった。

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