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逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
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のらりくらり

 困ったことに、まっちゃんにも宗教に誘われるようになってしまっていた。


 彼女も、井沢さんのように、私だけではなくて他の人にも声を掛けている。

 もちろん、ふたつ返事で付いていく人なんていないけど。


 井沢さんと、まっちゃんが信仰している宗教が、敵対関係だと既に書いているけれど、それは今現在でも変わらないだようだ。

 根深い問題のようだから、これから先も軟化されることはなさそう。


 それはともかく。


 まっちゃんの団体の施設(支部)が、会社のすぐ近くにある。

 駅から会社までの道のりから脇に少し入ったところにあって、外観的にも明るい雰囲気がした。

 でも、警備が厳重で、門や柵が重厚。

 それを見ると、“いかにも何かある”という印象を受けた。


「ねーねー、椎名ちゃん。井沢さんの所なんかより良いからさ! 一度見るだけでも行こうよ!」


 よせばいいのに、弱い私は考えてしまった。


(好きな人にはついて行って、友達は断るって、どうなの?)


 それに、ふたつの団体が敵対していることも気になるし。

 少し悶々としていた私は、頷いていた。



 まっちゃんは、入信を無理強いするような子ではない。

 友達なんだから、信じよう。


 もちろん、井沢さんには秘密でね。

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