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逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
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後輩

 1993年――春

 つい少し前まで新人だった私にも、後輩ができた。

 私とは正反対の性格の、とても明るい子。

 たった一年の差だけど、新卒の子って、こんなに賑やかなんだ~と思った。


 そういえば、以前食堂で……「うるせーよ」 と、ちょっと怖そうな女性に呟かれたことがあったから、私達も同じだったんだろうな。


 後輩の名は、由真ちゃん。


 性格的には、まっちゃんみたいだけど、もっと明るいというか。

 賑やかというか。


 そんな由真ちゃんだから、仲良くなる先輩も似たような雰囲気の人で、川本さんや木内さんという、社内でも目立つ人たちだった。



 入社早々、周囲での呼び方を真似て、「~ちゃん」と呼びだしたのには驚いた。彼女から、「椎名ちゃーん」と呼ばれた時は、軽く衝撃を受けたし。


 気付いた人も多いと思うけれど、私の職場では、「~ちゃん」という呼び方が浸透していた。


 全員をそう呼んでいるのではなくて、人を選んでのこと。

 名字+ちゃん付けが多かったな。


 この由真ちゃん……配属早々に、井沢さんを 「いっちゃーん!」と、呼んでいた。


 私でも呼んだことないのに?!

 活発な子って、いいなぁ。


(弱気じゃダメなのかな…)


 かといって強気にもなれず、自分の弱さに凹む時期でもあった。

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