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会合
名ばかりの入信をして、どれくらい経ったのか。
あの即日入信から割と早い段階で、女性だけで構成される、グループのひとつに入れられていた。
最初は井沢さんが引き合わせてくれたけど、それ以降はノータッチ。
私が所属することになったグループの、トップだという女性が、私の前に現れた。
彼女の名は、成田さんといった。
井沢さんよりも何歳か年上のよう。成田さんは普段、美容師の仕事をしていると言っていた。
みんな、普通の日常生活を送っているんだなーって、当たり前のことを思い浮かべてしまう。
教会に来てしまうと全てが異世界だから、個々が普通の人間で、普通の生活を営んでいるなんて、想像すらつかない。
だから、変かもしれないけれど、当たり前のことにも感心してしまう自分がいた。
「椎名さん。今度の日曜の会合、絶対に来てね」
また日曜日の誘い。
毎週、ずっとこればっかり。
井沢さんの姿が見れるわけでもないし……偶然に会えたとしても、会社でのように馴れ馴れしくは出来ない。
初めは渋々だったし、気のりもしなかった。
でも、休みにも彼に会えると思ったから、近づけると思ったから。そんなささやかな想いがあったから、入信したのに。
私の心の底には、小さな不満が溜まっていった。




