表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
PR
38/108

抵抗

「あまり関わるな」


 唐突な井沢さんの言葉に、頷けるはずがない。


 彼としても、“仕事中も無視しろ”という無理な要求をしているのではなくて、“あまり親しくするな”という意味だったらしい。


 どっちにしても、私には無理な話。

 あれは命令だったのか知らないが、私は彼の言葉を無視した。

 ずっと、言われるままにしてきた私が、初めて彼にNOと意思表示をしたのだ。


「そんなのヤダよ。無理に決まってるじゃん」


 私なら、素直に頷くと思っていたのか、井沢さんは少し黙って私を見ていた。


 気持ちを読めない、無表情な顔。

 教団内で見せる、彼の表情と似ている。

 瞳の奥まで凍るような、冷たい眼差し。


“目は口ほどにものを言う” という言葉があるけど、あの時、彼はきっと怒っていた。


 程度は判らなくても、少なからずは、彼の反感を買ったようだった。


 それでも、私にだって出来ることと出来ないことがある。好きな人に嫌われたくはないけど、友達だって切り捨てたくない。


 井沢さんは、短く「あ、そう」呟くようにして、目を逸らせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ