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逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
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水面下の宗教戦争

 これまで触れなかったけれど、この頃、私の身近には、もうひとつの神様がいた。


 井沢さんの噂よりも、ずっと前から身近にあった。

 親友のまっちゃんが、ある宗教を信仰していて、二世信者なのだそう。

「二世」というだけあり、生まれながらその道に進む運命にあったということ。彼女は、生まれついての信者だし、それが絶対。正しいとか、間違いとかではなくて、信仰が生活の一部だった。


 驚いたことに、まっちゃんと同じ神様を信仰している人が、営業本部の中に、彼女を含めて三人も。


 志野先輩と、私が担当している営業の一人。



 もしかしたら、学生時代にも、宗教を信仰している子が近くにいたのかもしれない。たまたまそういう話を聞かなかっただけで。


 それにしたって、多すぎる。



 まっちゃんは普段、みんなとの会話の中では宗教の色を出さない子だった。

 時折、そんな雰囲気を出すことはあっても、普通に仲良く出来る、大切な友達。


 ある日、井沢さんが突然、こんなことを言いだした。


「あいつらと、あまり関わるなよ」


 え?

 大切な友達と関わるなって?


 志野先輩とは、あまり親しくないからいいケド、営業とは仕事しないといけないし。

 井沢さんにとって、一番の目障りは、まっちゃんのようだった。

 事情も解らないままで頷けるはずもなく、理由を尋ねる。


 細かい話は難しいから置いておき、簡単に言ってしまえば< 敵対している仲の悪い宗教団体同士 >ということだった。


 くだらない理由だな、と思う私は正常なのかな?

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