表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第二章
PR
24/108

偏見

 井沢さんに関する「宗教」の噂話を聞いてしまってからは、悩みに悩み抜いた。

 それまでの私の人生に、宗教という文字はひとつもなかったから、何を悩んでよいのかさえ解らない。


 そんな悩みも含めて、19歳になっていた私は考えていた。

 多くの人が抱くはずの、偏見。


 噂を聞いた私が、無意識に怖さを感じたのも、ひとつの偏見なんだろうと思う。

 どういうものなのかも解らないうちに怖いって、なんだろう。

 考えれば考えるほど、井沢さんを見る目が変わりそうで嫌だった。


 職場の人たちが、井沢さんを無視をしたりとか、意地悪や嫌味を言うとか、そういうことは全然ない。


 仕事は仕事と、割り切って働いているからだろうけど。

 私もそう思えたら、どんなに楽だったかな。


 私が知っている、会社での顔が「表」なら、「裏」の顔はどんなだろう。



 井沢さんは、本社内の人を、男女関係なく勧誘しているらしかった。

 営業本部にも、誘われた人が多くいて、その多さと名前を聞いて驚いた。


 志野先輩も、川本さんも。


 たくさん挙がる名前に呆然としながら、私はそう遠くはないだろう“その時”を予感した。


 私の名前を呼ぶ彼に、笑顔で返しながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ