ヒイロ 帝国へ殴り込みに行くのを誘われる
島へ帰り、ミレディアとマデラのことはレディに任せて、屋敷へ帰った
「おかえりなさい、ヒイロさん その子たちは?」
「ドランたちだよ、大きくなったから人化してもらっているんだ」
「アリアママ、ただいま」
「ヒイロさん、ドランちゃんたちはうちの子です。」
ママと呼ばれて母性に目覚めた感じかな
「主君、ガムの働きはどうでした?」
「十分な仕事をしていたよ、認めてあげてもいいんじゃないか」
「お祖父様と相談せねばなりませんね」
最後にクリスがやって来た、ララとルルは夕食の準備をしているようだ
「ヒイロ様、早かったですのね」
「向こうで聖女ミレディアをスカウトしたからアンデッド戦は楽だったよ」
「クリスママ」
「あら可愛い子」
「ヒイロ様」
「ドランたちドラゴンが成長しすぎて屋敷の中に入れないから人化しているんだよ」
「そういうことですか、ヒイロ様にべったりなのはホワイトちゃんですね」
「ヒイロパパ大好き」
「あらあら」
夕食は豪盛だった、問題なのはドランたちがよく食べることだ 動物たちが増えすぎたことだな 屋敷を2度目の改築をしたのだがな
サーベルキャットのトラとスコ、バトルパンダのバンバンとブンブン、エンジェルベアーのテディとポー、モフモフペンペンのペンタ、ドラゴンのドラン、レッド、ブルー、ホワイト 動物だけで11匹いる
「お前たち自分の部屋で寝ろよ、寝ぼけて元の姿に戻るなよ」
「大丈夫」
「迷惑はかけない」
「ヒイロパパに怒られたくないもん」
「頑張る」
レディの2度目の改築で温泉は人用と動物用が作られた、また寝床も部屋の中を自然に近いような感じで作られており、ストレスはないようにしている
俺は書斎でレディと話す
「帝国の勇者が生きていたとは」
「右腕は欠損、身体中に斬られた痕だらけ生きているのが不思議です。」
「治療を断ったラセプト王国はどうなる?」
「帝国との全面戦争が起きそうですが帝国は人員が急激に減っていますし、切り札の勇者があの状態。ラセプト王国の方はスタンピードで犠牲者はいませんでした、勝機は確実にラセプト王国だとただし犠牲者は多いでしょう」
「教会だな」
「はい、治療に法外な額を請求します。ラセプト王国では国王よりも教会の方が発言力は強いですから」
「しばらくは静観だな」
「それがよろしいかと」
「問題はドランたちの食事量なんだが」
「食欲旺盛な時期ですから」
「獲物がいそうな場所に転移させて狩りをさせればいいかと考えてな」
「名案ですね、リストを作って置きます。」
俺は寝室へ行き、夜の営みをする。
翌朝、レディのリストをもとに2つの転移門を作り、転移先へ繋げた
「ドランたち、この先に行って狩りの練習 向こうでならドラゴンに戻っていいぞ」
「ヒイロ、行ってくる」
「土産を捕ってくる」
「パパ行ってきます」
「パパ」
「どうしたホワイト、みんな行ったぞ」
「ママたちみたいに抱きしめて」
軽くホワイトを抱きしめる
「パパ、行ってきます。」
ドランたち4匹は行った。レッドのお土産は期待しないでおこう
今日は何をしようかな
「ララ、ノアさんは?」
「ノアさんなら昨日聖女様が来たと聞いて慌てて荷物をまとめて出ていきましたよ」
「そうなんだ」
「それで旦那様、あの子たちはどこに?」
「あの子?」
「昨日いた、子供たちですよ」
「あれはドランたちドラゴンだぞ、大きくなりすぎたから人化しているだけだ、賢い動物だからね」
「そうでしたか」
今日は暇だし、島の中でも見て回るか
「ヒイロ、帝国に行くわよ」
「マリン、もう一回言ってみろ」
「帝国に殴り込みに行くの」
「マスター、殴り込みに行くのはありですよ」
「メンバーは?」
「ヒイロと私とミレディアは確定ね」
「お前、勇者(笑)に嫌がらせしに行くんだろ」
「そうよ、だからミレディア用のマスク用意して」
「マスター、すでに出来ています。」
レディは相変わらず仕事が早い
「ヒイロ、行くわよ」
マリンに連れられ、ミレディアが住むことになった集合住宅へ、ちょうどミレディアが出てきた所に出くわした。
「勇者(笑)を見に行きましょう」
「そのことで相談したかったのですよ」
「相談って」
「私の魔法に今まで受けた痛みを相手にも味あわせる魔法がありまして」
「それって転生前も含めて」
「はい」
「なら話が早いわ、荒事はヒイロと私に任せなさい、ヒイロあれを出して」
「はいはい」
ミレディア用のマスクと外套を渡した。
「認識阻害のマスクだから外套の方は使い勝手がいいから」
「ありがとうございます。」
俺は着替えて最後に仮面を付けた
「ヒイロさんもしかしてその姿は」
「知ってるの?」
「アニメは見てましたから」
「もしかしてミレディアは腐?」
「腐ですよ」
「帝都に転移するぞ」
俺とマリン、ミレディアは帝都へ転移 そして城を目指して歩く




