可愛い女の子たちは俺のアレについて興味深々だ。
「……二宮先輩!! 私の隣に座って下さい」
「あっ、ありがとう二人とも、本当にお邪魔じゃなかった?」
「全然平気ですよ、大歓迎です。 だよね未祐ちゃん!!」
親友の森田千穂ちゃんが大袈裟な動きで横に移動した。 私に同意を求める瞳が好奇心でキラキラと輝いているぅ!!
普段の千穂ちゃんはハムスターみたいな小動物に似て可愛いと言ったが、今の彼女は小説のネタに飢えたハイエナさながらだ、このハンバーガーショップも千穂ちゃんの脳内では一人の男を取り合って一触即発の修羅場、お互いの髪の毛をつかみ合ってキャットファイトする場面に変換されているに違いない!!
「真奈美ちゃ、いいえ、二宮先輩、身体の具合でも悪かったんですか? 半月も外出していないなんて……」
「未祐ちゃん、学校では私が一学年上だけど、昔の呼び方で大丈夫だよ、真奈美って呼んでくれるかな」
「あっ、うん、じゃあ真奈美ちゃんにするね」
「……ありがとう、えっとこちらのお友達は?」
「森田千穂です!! いちおう未祐ちゃんの親友をやってます。同じクラスで部活も一緒で、私の趣味は小説を書くことです。これは名刺代わりの代表作です、ぜひご一読ください!!」
「あわあああ、うひゃあ!? ち、千穂ちゃん、ちょっとは自重してぇ!!」
私が必死に止めなければもう少しで真奈美ちゃんに先孕の同人誌を贈呈する所だった、それも小説投稿サイトに載せている修正版ではなく同人誌の即売会向け、ディレクターズカットの凶悪な無修正版の代物をだ。
今回は特別に一部だけ試し読みね!!
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「瀬戸際着床くん、俺は男である前に教師で君の担任だ、今すぐその手を離してくれ!!」
「逝毛保岳孕増先生っ!! 着床は手なんか使ってないよ、だからオールOKだね♡」
「ええっ!? この包まれる感触は一体何なんだぁ!?」
「ふふっ、着床が先生にやってあげているのは、酢豚じゃなくて素ま……」
「うわああああっ!? それ以上は口にするなぁ!! PTAが! 教育委員会が!! 県条例が!!! 何よりも聖職の碑を汚すことは絶対に駄目なんだぁ……」
「……先生のイケボ、子宮にビンビン響いちゃう♡ 赤ちゃんを孕んだら胎教には絶対に最高だと思うな、よっしゃあ!! 気合いの一本逝ってみる?」
「お、俺は女子高生の小娘なんかには絶対に負かされないぞ!! 絶対にだ!!」
「せんせっ、無理しちゃって、大事な聖職の碑がカッチカチになってるよ、聖職じゃなくって性職の碑で生殖しよ♡ なんちゃって!!」
「おふうううっ!! 天は我を見放したぁ!! 発酵多産になっちゃうよ……」
「ふうっ♡ 凄っ、思ったとおりイケボだけじゃない……。もっと来てぇ、ぜんぶ着床が受け止めてあげるからぁ……」
「ああああっ、ヤバいっ!! 校長先生が入学式の挨拶を終えてこっちに来る、瀬戸際ぁ、これじゃあ壇上で新任の挨拶をする前に懲戒解雇だぁ!!」
「こ、このまま全校生徒の前に出て選手宣誓しても私は構わない、先取先生! 私、瀬戸際着床は卒業までに絶対に逝毛保岳先生の赤ちゃんを孕みますっ!!」
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ああっ!! 冒頭を思い返すだけでも未祐は耳まで真っ赤になっちゃうよ。
私以上に真奈美ちゃんは箱入り娘で親御さんの愛情を一身に受けて育てられてきたんだ、千穂ちゃんの書くキワどい小説を読ませたら、もっと具合が悪くなっちゃうよぉ……。
「森田千穂ちゃんね、よろしく!! 私は……」
「えへへっ、聞かなくても良く知ってますよ、二宮真奈美先輩のことは、わが校でも指折りな才女で美人、その上性格もイイ、下級生みんなの憧れの的ですから!!」
「えっ、そんなに褒められても恥ずかしいな、みんな買いかぶり過ぎだと思う、実際の私はそんなに優秀じゃないし、現に今でも学校に通えない状況だし……」
真奈美ちゃんは確かに私たち下級生の憧れの存在だ、その整った容姿だけではなく、お淑やかで誰にでも優しく女子校でも真奈美ちゃんを悪く言う人は誰もいない、
私が男の子だったら絶対に彼女にしたい筆頭だろう、拓也お兄ちゃんじゃなくても惹かれてしまうはずだ……。
「……でも以外だな、千穂ちゃんのゴシップガールな情報網にも真奈美ちゃんが、学校を休んでいることが入ってなかったなんて」
「ううっ、千穂一生の不覚、二宮先輩の情報をキャッチ出来ていないなんて……」
千穂ちゃんががっくりと肩を落とす、彼女は女子校で影のスポークスマンなんだ。
小説のネタ探しと言いつつ、ゴシップガールな彼女の知らないことは少ない。
「表向きは、ただの体調不良で休んでいたから二人が知らなくても当然よ、森田さんもそんなにがっかりしないて……」
表向き!? 確かに真奈美ちゃんはそう言ったよね。
「やっぱり二宮先輩は私のマリア様だぁ!! 処女懐妊で受胎告知してもらってもいいですか?」
「きゃっ、も、森田さん、くすぐったいよ!!」
「千穂ちゃん、ふざけた振りしても駄目!! 今すぐ真奈美ちゃんを離して」
どさくさに紛れて真奈美ちゃんに抱きついてご満悦の千穂ちゃん、
彼女は百合小説も大好物だから、真奈美ちゃんを毒牙から守らなければいけない。
「ふあ~い、ちぇっ、未祐ちゃんのけちんぼ……」
「真奈美ちゃん、学校を休んでいた本当の理由を良かったら聞かせてくれない?」
気を取り直して本題に入る、乱れた髪を整えながら真奈美ちゃんが口を開いた。
「……未祐ちゃんは拓也君の妹さんだもんね、もっと早く話しておくべきだった」
えっ、拓也お兄ちゃんが何で真奈美ちゃんの話と関係あるの!?
未祐、まったく意味が分からないよ……。
「これから《《しっぽ》》の件について全部話すわ……」
次回に続く!!




