aqua blueNo.1目覚めのみかん
優しい声が頭に流れる。
――――あらあら…ふふ、ふたりともいつも仲良しなのねえ。
「だって――ちゃんとはずっと一緒に居るんだもん!ね?」
少しだけ茶色が混った髪の女の子が私に問いかけてきた。
それに対して私は返答を返そうとした。
なのに――!
――
頭が痛い。
バチバチと電流の音が響き、
場面が変わる。
――君は何処から来たのかね。
状況が分かっているのかな?
君はいったい――
何が起こったのかと相手を見ると、
既に男は倒れていた。
今日もなんて酷い夢だ。
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――目が覚めた。
天井が見える。
窓から陽の光が漏れているらしくすごく眩しい。
寝床から、起き上がって伸びをする。
まだ眠い。
なんだかじっとりすると思ったら、
身体がすごく汗をかいている。
めんどくさい。
シャワーを浴びるべきか悩んだけど、タオルで拭う事にした。
しかしまあ、毎日毎日めんどくさい。
この数年は隠れながら行動しているけど本当にめんどくさい。
昔の事なんてどうでもいいけど、
未だに捕まっている友達や知り合いもいるのかなと思うと、
少しだけやる気を灯らせなきゃいけない気がして。
だからこそ、
情報を集めたり怪しい組織への突撃だって、
やるようになったんだけどね。
もっともその行動全てが、
スキルがあって初めて出来ることで、
ソレがなければ左手の力が低下しただけの人間になるわけで。
そうこう考えているうちに、お腹がすいてきた。
冷蔵庫の中はみかんが三つ入っている。
もぐもぐ。
うまい。
皮を剥いてみかんを食べていると、
端末機のライトが光っていることに気付いた。
電子通知のようだ。
「今日の用件はなにかなー」なんとなく声を出す。
が、何か返事が返って来る訳も無い。
思い出したように端末機を操作して電子通知を確認してみる。
【先日の依頼料の件について】
【町に向かって来ている男のことだが】
【先日の騒ぎは君のおかげかな?】
通知文の相手はそれぞれ、
煙の会計士兼事務員からが一つと、
霧の非戦闘員の探索班員から一つ。
後は……虹からが一つかな。
通知文の内容に返答を返してから、
静かで無意味に考えを頭に浮かべる。
あの時から。
隠れて行動するようになってから、
情報を得るために、
何でも屋のような探偵のような事をやりはじめた。
それがきっかけで、今では結構重要な情報まで手に入れることが出来ている。
その全てが、世界が混乱する前の私にはきっと想像もつかないことだろう。
だらしない短パンを履き直して、
洗面台で顔を洗う。
【ハブラシの音だけがシャクシャクと聞こえる】
ふと。
【キィイイイイイン】と。
歪な音が室内を包む。
嫌な予感がした。
ため息をついて、
急ぎ気味にスキルを発動した直後――――
赤い光を伴った爆発がこの家一帯に広がる。
【To Be Continued】




