yellowish greenNo.1うたた寝からの飛び入り
――――はるちゃんは大きくなったら何になりたいの?
あらあら…ごめんなさいはるちゃん。
もうすぐお昼寝の時間だったわねえ……
……ん?このお花?このお花はねえ、――――っていうのよ~。
「おやすみなさいね、はるちゃん」
――――どうやら、仕事中にうたた寝をしてしまったらしい。
眼を開けた頃にはもう、既に彼は仲間に助けられていたようだ。
それにしても、
あの女の子が来るなんてね。
――暗視スコープで彼らの様子を探っていると、
助けに来ているであろう女の子が、男の子をおぶっているのが見えた。
どうやら、男の子は歩行する事も出来ないくらいに疲労しているようだ。
ふと、空気が淀んだのを感じて、
スコープの向きを変えると。
其処にはどす黒い化け物のような、ヘドロのような人型のモノがどういう訳か、
下からゆるりと出現していた。
アレは確か……
彼を見ていた時にも現れて居た記憶がある。
まあ今の私には関係ないので、スコープの向きを彼らに戻して様子を見ようと思う。
彼らの歩く先には、小さくて細いが、通路のようなものが見える。
――どうやら、彼らはあの細い場所からこの地下を離脱するらしい。
そろそろ、着いていく準備をしないといけないなーと思っていた時、
どす黒い化け物のようなモノが彼らに向かってゆっくりと近づいて来た。
彼が行動を起こすのか、
彼女が行動を起こすのか。
じっとして見ていたが、
結局のところ行動が起きる気配は無く、
その間にも、化け物は彼らに近づいていく。
しばらくしたところで、
彼の方が異変に気付いたようだ。
が、彼女に動くそぶりは無く、
足も止まってしまっている。
そして彼の「シロガミ!逃げなくていいの?」という声がこのフロア一帯に響く。
このままでは仕事が果たせなくなるのかな。
それは困る。
……あんまり不用意に介入しちゃうと、
お咎めを食らいそうだけども仕方がナイね。
呆れながらも身体の芯に力を入れる。
私は【ふうっとため息をついて】
彼らと化け物の間に飛び出した。
もちろん、彼らには言葉をかける。
――少しの陽気さと気だるさを交えて。
【To Be Continued】




