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Mist(停止中  作者: RYUITI
21/35

yellowish greenNo.2投げ渡したのは純粋な意志


――――静寂を充満させていた空間の中で、

沢山の空気を吸い込んで、

彼らと化け物、双方に響くような大きな声を上げる。


「ダメだよリクーこんなところで力尽きたらさ、

 やっと逢えたと思ったら、シロは固まってて、

 リクは眼を逸らしてるし、

 ここはやっぱり、中立組織所属の私の出番でしょ!」


――と。


話しながら【彼】の反応を確認してみたが、

驚きと懐かしさによってか口がぽっかりと開き、何かを口に出そうとして居た。


反対に、化け物の方は何の動きも無く、

その場にスーッっと佇んでいただけだった。


その化け物の様子をみた私は、

再度【彼】の様子を確認するために、

彼の顔の方へ顔を向けた。


――すると、

【彼】は苦いような、気持ち悪いような。そんなモノを思い出したかのように、

うつむいて身体を低くした。


――きっと、教会で化け物と最初にあったときのことを思い出しているのだろう。


そんな【彼】の様子を見た私は、

内心、仮にもスキル保持者なのになんて脆いのだろうかと思ったけど、

彼に差ほど大きくない木箱を投げ渡した。


その中に入っているものは――


【シングルスキル】の【マルチタイプ】である【彼】にとって、

これからの戦いや苦難において……

とても重要で必要な意味を持つモノになるだろう。と私は考える。


まあその箱の中にあるものが本当に必要になるかどうかは、

これからの彼――【リク】自身が、

他人に路を決められる前に、

答えを選び出せるかどうか、が鍵になるんだけどね。


箱を受け取り、中身を確認した彼は、


グローブをスキルで形成して、

箱の中に存在していたものをしっかりと握っていた。


銀色の光沢を放ちながら、

純粋に敵を屠るための、

真っ直に伸びる意志の塊を。


No.2end 

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