cream yellowNo.2紙と訴え
――欠伸をしながら廊下を進み、階段を下りていくと、
そこに見えたのは大きな広いスペースときっちりと並べられた椅子や机。
スペースの先にある大きなカウンターには、
沢山のお酒の瓶がこれまた綺麗に並んでいる。
壁に掛かっている特殊時計には12時の表示がしてある。
どうやらお昼みたいだった。
ここは町一番の大きな酒場。
そして――【白紙】の大事な仕事の場でもある。
階段を降りきった後、
カウンターに置かれてある紙の束を手に取って、
近くに並べられている椅子にゆっくりと座る。
手に取った紙には、
今度教会の子ども達に、ウチのことを紹介するための内容が書かれてある。
ほんとうは、子ども達への説明と託けて……
その親や町のお偉いさんへの説明がメインなんだけどね!
――紙に書いてあるタイトルは【白紙と組織】
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1【白紙】と言うのは、霧が世界を侵食した後、
大きく勢力を増してきた数々の【組織】から市民や仲間を守るために、
ゆるりと集まった集団を総称して言われる名称なのだ!
2【白紙】には、明確に集まる場所が存在しないから各地の酒場や空き地を転々としながら、
情報交換や行動を行っている人が多いんだけど、
たまに私みたいに一つの場所にずっと留まってる人間も居るんです!
3.上の方に書いてある【数々の組織】というものについては、
――全ては把握できてないけれど。
今のところ判明しているのは、
中立組織である【雲】と、かなり危ない【枯れ葉】と、
情報屋として働いている【虹】の三つです☆
組織に共通するのは本部が何処にあるか分からないってことと、
どんなことをしているか分からない、
後、スキル所持者が居るということです!
良い子のみんなは絶対に枯葉の支部にも近づかないようにしてくださいっ!
【製作者:シロガミ】
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改めてみると、本当に情報が少ないことと、
適当な感じがして自分で書いたのにちょっとがっかりしちゃうなー。
そう思いながら机に顔を埋めていると、
酒場の扉が勢いよく開き、
子ども達が息を切らしながら入ってきた。
どうしたのかと思いながら口を開こうとした瞬間、
子どもの達の中の一人の女の子が、
「リクせんせーが大変なの!
きょうかいに行ってあげてシロおねえちゃんッ!」
と涙ながらに訴えたのを聞いた瞬間。
ウチは酒場の扉を勢いよく開けて、
教会へ走り出していた。
子ども達が叫んでいた、化け物の事が耳に入る前に。
No.2end




