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aqua blueNo.3休息と加速
――家と森が焼失してから、丸一日。
気が付けば、焼けずに残っていた木の上で、
私はゆっくりと睡眠をとっていた。
何故なら、【スキル】の使いすぎで体力を極端に消耗してしまったからだ。
いつもなら――
情報収集以外ではそこまで使うことの無い能力さえも、
使ってしまったのが原因の一つだと思う。
元々、人間には存在しない【スキル】という能力。
元々存在しない能力がどうして使えるようになったのか、
というのは一般的には伝えられては居ないけど、
私はその原因に近いモノを知っている。
ふと短パンのポケットの中に手を入れて、
硬い感触を確認する。
何度も何度も――。
同じ動作を繰り返していると、
唐突に端末機が振動するのを感じた。
端末機のディスプレイには【リク】の文字が映って居て、
その下には応答要求の文字が光っている。
なんだか……。
文字を見ただけで面白い話をしようとしてくる彼の顔が頭に浮かんだ。
その顔はいつも楽しそうに見えていて――。
浮かんだ彼の顔に少しだけ頭の中で霧で隠した後、
直ぐに緑色の応答開始のパネルを押そうと手を伸ばした――
その瞬間。
頭の中が、
ビリビリとしたものとザラザラとした景色で埋め尽くされていく。
そのままゆっくりと意識は溶けていった。
№3 end




