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記憶  作者: 海香
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3/6

3

仕事を辞めて1人で過ごす日々が始まった。


家から1人で出ない。

買い物には一緒に行く。

友達には会わない。

親に連絡をして愚痴を言わない。


結婚していく上でのルールだった。


金銭的にも厳しかった。


義理の両親はプライドと見栄の塊のような人たちだった。


安くて狭い部屋より

お金をあげるからここに住みなさいと

言う人たちだった。


私も強く断ることができず

彼らの言うことはほとんど聞いていた。


最初はよかった。

見返りも何も求められなかったからだ。


ただ、段々と息をしづらくなっていった。


毎日、1人でテレビを見て

誰とも会話もせず

仕事から帰ってきた彼はご飯を食べて寝て

本当にいつも1人だった。


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