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記憶  作者: 海香
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2

彼はすごく私のことが好きだった。


私も彼のことが大好きだった。


私たちは同じ会社に勤めていて男性が多い職場だった。


上司や仲のいい同期もほとんどが男性で

男性と関わらないことができない職場だった。


いつからか、彼は

私に職場を辞めて欲しい、と言い出すようになった。


まだまだ付き合って短い期間、

それは難しい、そう何度も伝えた。


じゃあ‥と




2016年10月、私の妊娠が分かった。


不安と驚きと嬉しさと、

そして自分のバカさ加減呆れた。


彼の部署異動で収入が不安定だったため

結婚しても仕事は続けられると思っていた。


彼は

仕事を辞めてくれないなら

結婚はしない、子どもは勝手にしろと

激怒して来た。


私には1人で子どもを育てる覚悟も

彼を失う覚悟もなかった。


ひとつ目の間違い。




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