氷と雷と物理
間に合った。。。ぜえぜえ
34話書き上がりました。
33話の後半、途切れていたところも昨日修正してありますのでご覧になってない方はぜひ見てみて下さいっ
34話 - 氷と雷と物理
砂煙が上がるほどの勢いで1kmほどまで迫ってきている魔物の群れ。
壁を作ったときの魔力に反応して、引いてくれないかなぁ、とか思っていたが無理でした。
さぁ、じゃあまずは範囲で行きましょうか。
魔力も8割がたに戻っているからそこそこの大技なら出来そう。
「一番。浅井瞬。いっきまーす」
嵐雷鵺を杖の様にかまえ、魔物の群れに向ける。
それにあわせて神威も濡羽黒烏を構え、同じようにしている。
範囲が重ならないように僕は右側、神威は左側のはじっこをそれぞれ狙う。
「我誘うは雷の道。我が願うは裁きの鉄槌。落ちよ神雷。」
「凍れ!凍れ!凍れ!わが前に立ちふさがりし全ての愚かなる者へ。永久の眠りを等しく与えん!」
神威と顔を合わせて、お互い厨二絶好調よのう。とアイコンタクトで会話する。
いくぞ!
「上級雷魔法!雷神の荒ぶる鉄槌!!!」
「上級氷魔法!永遠なる氷姫の抱擁
左右それぞれに向いた方向にむけて、まず向かうのは魔力の波。
群れにその波がぶち当たるところで魔力は属性を発現させ、魔法となる。
片や荒れ狂う雷が天から落ち、地面を這いずり回り、それに触れた魔物から近くにいる魔物へと連鎖して雷の餌食になって黒焦げになっていく。
片や足元から急激に凍り、氷が蛇のように体中に纏わりつき、その蛇が身柄を拘束した後に地面から突き出た氷に百舌の贄のように宙に打ち上げられる。
わーお。
大体三分の一程度づつ、計三分の二が今の魔法で吹き飛んだ。
残り1割になるくらいの魔力の使用量だったけど、すっげー威力。。。
本気で打つとこうなるのかぁ。
魔力使いすぎてちょっとフラフラ。
僕がやったほうはいまだに帯電した魔物からバチバチと音がしていて、肉が焼け焦げた匂いが風に乗って流れてくる。
神威の方は串刺しにされた魔物から流れ出た血が氷を緑色や紫色に染め、ものすごく血なまぐさい匂いを風に乗せてくる。
結論。真ん中がものすごく臭いです。
隣でドヤ顔している神威の顔が非常にむかつく。
倒せたのはゴブリンやら狼やらの小物とワイバーンとかレッサーデーモンの様に空を飛んでいた魔物。
ワイバーンなんかはちょうどよく落ちた雷に巻き込まれたらしく、黒こげになって地面に転がっている。
まだトロールやサイクロプスなんかの中ボスクラスは生き残っている。
しばらくまた魔法なんかは使えないから後は物理だね。
魔物の群れはいきなりの範囲攻撃で大半が消し飛んだのを見て進行を一時止めたように見える。
「奴らびびっちゃったね」
「おむつでも渡しに行こうか。」
「ペットボトルでいいんじゃない?」
「ボトラーかよ!」
刀を無造作にぶらさげ、歩みの止まった群れに対してゆっくり歩き出し、徐々にその歩みを速める。
「背中は任せたよ」
「そっちもなー」
群れにつくころには身体強化の効果もあり、通常人間が出せる速度の限界とも言える速度になっている。
「いくよ!!!!」
「あいよ!!!!」
速度を落とさず、近場で接敵した魔物へ刀を振るい、腕や胴体、首を斬り飛ばしていく。
わざと囲まれるように神威と背中合わせになってお互いの死角をつぶした陣形で、目の前の敵のみに集中できるようにしつつ、100匹。200匹と続けて小物を中心に仕留めていく。
時たま現れる大鬼や大蛇族の様な魔物に小鳥遊流の陣形で対応していく。
「壱の陣!」
「おうっ!」
僕と神威で前と後から。延髄と腹の辺りを狙い、上下でずらして避けられないようにして刀で挟み込む。
気合の入っている刀たちの前には中ボスクラスなど、たいした脅威ではなく、どんどん回りに死骸がつみあがっていく。
身体に纏わりつく血の匂いに吐き気をもよおしながら刀を振るい続ける。
その状態になってから1時間程がたっただろうか。
中央の本陣の周りには魔物の残りはもうほとんど残っていない。
周囲にいる雑魚は後回しだね。
最悪騎士団におまかせしちゃおう。
見えるのは全身鎧を着込んだ数十体のゴブリンに周りを守らせているたいそう大きなゴブリン。
その後ろには綺麗な黒色の全身鎧を着た一つ目鬼や銀色の毛並みをした大きな狼、大きな目玉に手足の生えた魔族っぽいものが見える。
神威が銀色の狼を見て若干、手が震えているが、どうしたのだろうか。鑑定でなんか見えたのかね。
正直身体も疲労が溜まりはじめている。
これは。。。やばいかな。。。?
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今俺の目の前にはあの銀色の狼がいる。
俺に異世界でのトラウマを刻み込んだあいつだ。
今はとりまきの狼どもはいないがそれが逆に恐ろしい。
ゴブリン?サイクロプス?目玉?
そんなのはどうでもいい。
俺の敵はあいつだ。
あれから魔力の使い方も覚えた。
こっちに来てから無性に調子のいい身体にも慣れた。
服の力じゃない、魔力での身体強化にも慣れた。
濡羽黒烏の力にも慣れた。
あとは。。。やる!
瞬を置いて、銀狼の所までダッシュでかけより懐にもぐりこむ。
鞘で顎を下から突き上げ、銀狼が上を向いたところで、リベンジに燃えている濡羽黒烏で首を薙ぎ払う。
ギャリンッ
金属同士を引っかいたような音がその場に鳴り響き、刃に纏っていた氷が砕け散る。
かってぇな、ちくしょう。
急所を狙われた銀狼も反撃とばかりに大きな口を開いて俺に噛み付いてくる。
あの牙だ。
身体が震える。
一瞬逃げ遅れたが、地面を転がるように身体を倒したおかげで牙が服を掠る。
あっぶねぇ。
銀狼の前足での追撃を地面を転がりながら躱し、反撃のタイミングを探す。
地面に巻き散らかされている血のせいで服はもう見る影もない。
綺麗に勝とうとは思っていないからいいんだが。
濡羽黒烏が纏っていた氷を一度破棄し、再度氷を纏わせて、銀狼とにらみ合う。
まだまだ身体には震えが来ているが、さっきよりかはましだ。
もうトラウマなんて怖くない。
両頬を平手で叩き、自分自身に気合いを入れなおし、銀狼を睨みつける。
よし。
いける。
今度は負けない!
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銀狼に向かって特攻していってしまった神威きゅんを呆然と見ている僕です。どうもこんにちわ。
なんとなく残っているのは僕の役割といった気がしています。はい。
というわけで僕の割り当ては黒サイクロプスと目玉のお化け。ゴブリンお化けは後回し。
なんか地味ーにイヤなんだよね。あのゴブリンの集落の一件から。
しっかし物理でやるのにあの鎧は邪魔だよなぁ。
とりあえず目玉からやるか。
神威と同じように目玉のお化けまで一気にかけより、目玉の後ろに回りこむ。
回り込んだ瞬間、正面はレーザー光線のような攻撃で地面をえぐっている。
あぶな。しかし、いくら目がでかいとはいえ、後ろは死角でしょう。
とか思っていた時期がありました。
そして回り込んだ目玉の後ろに小さな目がぶわっと開く。ざっと50程度。
イヤあああああああああああああああああああああああ
きもいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
慌てて開いた大量の目に向けて手を出して視界を塞ごうとした時に、無意識に雷光を手から出し、それがいい感じで目潰しになった。
目を潰された目玉のお化けは慌てて後ろを振り向こうとするが刀の一閃のほうが早かった。
横一文字。
唐竹割り。
袈裟切り。逆袈裟。
半分パニックになりつつ雷を纏った嵐雷鵺を我武者羅に振り回す。
その刃が当たったところからは透明な液体がドロドロと流れ出て仕舞には目玉のお化けはしぼんでいってしまった。
あっけなかったけど。。。。
きもかった。。。
ある意味状態異常:混乱って所かなあ
これもトラウマになりそうだ。
さて、次はあの一つ目だ。
きっついなぁ。。。
一つ目までは少し距離があるため、ダッシュではなく、小走り程度で近づいていく。
多分この鎧は黒鉄製なんだろうね。
僕の刀で歯がたつかなぁ。
一つ目が持っているのは同じく真っ黒の金棒。
よく鬼が島とか地獄の鬼が持っているようなトゲトゲがついたやつ。
あんなんで殴られたら一発でお陀仏だね。
少しでも素早さの底上げで剣舞姫の舞踊着着てくればよかった。。。
まぁないものはしょうがない。
ここで着替えるわけにもいかないし。
着替えないよ!?
もう一歩踏み出せば一つ目の間合いに入るぎりぎりの距離。
「あのときのように言葉が通じるかどうかわからないけど。。。」
一つ目がこっちに気づいてでかい身体をむけて金棒を振り上げる。
「正直この二つ名は気に入らないけども。」
振り下ろされた金棒をわざと大きく横に跳び、避け、刀を構える。
「さぁ。舞おうか。」
逝く前に記憶に残る舞を見せてあげる。
そしてやはり戦闘シーンは苦手です(;´Д`)
タグの微チートの範囲に収まらなくなってきているから修正した方がいいですかねぇ。。。(´・ω・`)




