3分クッキング
短いですが19話です。どうぞー
19話 - 3分クッキング
二人で満腹亭に向かって店の主人に挨拶をし、夕飯時の混雑が過ぎ去るのを食事しながら待つ。
僕は蒸し鶏にゴマソースのかかったサラダ、神威は牛のステーキ(2段)を頼んで食べている。
店主があぁいう体型なのにメニューに載っている料理は鳥料理と牛料理がほとんどでたまに野菜料理がある程度だった。
「これはあれかな。共食い回避?」
「どうなんだろうね。。。材料が豚だって聞いて怒られなきゃいいけど」
「それは大丈夫だろ」
「で、材料あるって言ってたけど例の依頼のやつ?」
「おう。すげぇでかかったぜ。4tトラックくらいのサイズだな」
「うへ、すげー。そっちにすればよかったー」
「まぁおまえじゃ当たり負けして吹き飛ばされるのがオチだよ。」
「だよねー。。。」
「ま、とりあえずはこの依頼をがんばりたまえ」
「うわ、なんかすごい上から目線。むかつく」
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食堂に食べに来ていたお客さんがみんな帰ったのが店に来てから約3時間後。
時間的には21時ぐらいだろうか。
「おまたせおまたせ。すまんね、だいぶ待たせちゃって」
「いえいえ、お忙しいなかすみません」
「こちらこそ!新メニュー教えていただけるのはこちらなので」
「はいはい、謝りあいはそこらへんで。先に進めましょう」
店主と二人して頭を下げて謝りあってると神威が手を叩いて話を先に進めろと言ってくる。
「すまんすまん。でどんな料理なんだ?うまいのか?材料はなんだ?」
「基本的に豚肉料理なんですけど店で扱わないとかって決まりあります?メニューに一個もなくて気になったんですけど」
「豚肉か。なかなか食材が手に入らないんだよな。市場で売ってるやつだとどうしても単価が高くなってな。」
「あら、そうなんですか。高くても食べたい料理。ってのじゃないと難しそうだなぁ」
「そうだな。高くて旨い料理ってなれば牛料理とかもあるからな。しばらくは物珍しいというので売れるとは思うがどうだかな」
「むー。じゃあ豚料理一つ、鳥料理一つ。でどうです?」
「む、そんなにいいのか?こっちとしては助かるが。。。」
「大丈夫です。問題ありません。メニューとしては「カツ丼、鳥から揚げ」です。
「ほう?どんなものだ?」
「カツ丼というのは、スライスした豚肉をパン粉で作った衣で包んで油で揚げた後、卵と醤油ダレなどで煮込んだ後にご飯の上に乗せたものです」
「ん?ご飯というのはなんだ?」
「あう、もしかしてご飯ってないのか。。。『米』って聞いたことないです?」
「米か。大陸の遥か東の方で栽培されてるとかは聞いたことがある。たしか穀物だよな」
「そうです。その米を蒸し炊きしたものを『ご飯』といいます。美味しいですよ」
「ふむ。どこかの商会が取り扱ってないか聞いてみるとしよう。で、から揚げとはなんだ」
「同じようにブロック状にした鶏肉に卵を溶いた小麦粉とか片栗粉なんかで衣を作って油で揚げたやつですね。」
「ほう。こっちならすぐ作れそうだな。」
「鳥肉だけじゃなくて豚肉でも同じように作れますよ。」
「ほうほう。ちょっと試しに作ってみないか?」
「いいですよ。材料もありますし。神威、ちょっと厨房にいってくるねー」
神威はテーブルで刀の手入れをしながらこっちにいってこいと手を振っていたのでついでに僕の刀もやってもらうことにした。
店主と二人、厨房にうつって、まずはから揚げから。
まずは肉を一口サイズに切り分け、砂糖、日本酒がないから白ワインっぽいお酒、にんにくっぽいやつ、生姜っぽいやつを混ぜた奴に漬ける。
油をあっためている間に卵を割り、ふるいをかけた片栗粉に混ぜ合わせる。
ほんの少し胡椒を振り、ブロック状にした鶏肉と一口サイズにスライスした豚肉に衣をつける。
油の中に軽く液状の衣を入れて温度を確かめる。
うん。そろそろかな。
まずは一つ。
鶏肉と豚肉を投入。
1分ほどして音が変わってくる。
さいばしがないから替わりに金属の網っぽいのでから揚げを油から上げ、キャベツっぽいものを刻んだものの上に置き、油をとる。
5分ほどして、適度に油も落ちたところで半分に切り、二人で味見する。
「うん、成功」
「ほう、これはうまいな。。。」
「こっちの豚肉の方も食べてみて」
「こっちは少し噛み応えがあるな。でもうまい」
「よかった。メニューとして出せそう?」
「んむ、十分だ。作り方もそんなに手間がかからないのがよい。
「夕飯時なんかだと鍋一つじゃ厳しいかもしれないけどね。そこは試行錯誤してみてください」
「あぁ、十分だ。ありがとう」
漬けてあった肉を使って店主に揚げる時間や掬い上げるタイミングを教える。
ボウル一つ分を揚げきる頃にはちょうどよく狐色に上がった唐揚げが出来上がるようになっていた。
カツ丼についてはご飯が流通してきちんと毎日手に入るようになるまで待つことにしたらしい。
ざっくりとカツの作り方だけ教えたのでそれでしばらくは持たせるそうだ。
厨房に残った店主、名前をツンさんというらしいが、一晩かけてもっと美味しくなるように研究するらしい。
神威が100kgくらいあるボアの肉を一塊、無料で提供したので研究含め、2~3日分は賄えるだろう。
邪魔しちゃ悪いのでツンさんに声をかけ店を出る。
もう夜中なので宿に行き、今日はもう休もう。
明日は朝にギルドに行って、教会の子守の日程聞かなきゃ。
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ありがとうございます。寝起きで見て夢かと思いましたよ。。。(´・ω・`)
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って書いててものすごい数がブックマーク来たら卒倒しそうだけども(;´Д`)
次は月曜日夜の予定です。よい週末を~(ノシ´・ω・`)ノシ




