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「ここ… どこだ… 」
僕は目を覚ました。周りを見渡すと、見知らぬ部屋にいた。頭がぼんやりしているのは、
目が覚めたばかりだからだろうか。僕は状況を把握しようと立ち上がり、部屋を見回した。
そこは古びた倉庫のような場所だった。壁には経年による汚れが目立ち、床はコンクリー
トで硬かった。天井は高く、窓は小さく、光がほとんど差し込まなかった。僕はこの場所
がどこなのか、そして何故ここにいるのか全くわからなかった。
それより、頭が痛い… 。
眠らされた影響だろうか、頭がガンガンする。
その頭痛に耐えていると、部屋の片隅から声が聞こえてきた。
「う… うう… 」
女性の声だった。彼女もまた、僕と同じく目が覚めたばかりのようで、頭を抱えながらよ
ろよろと起き上がった。
「あの… 」
彼女は僕の姿を確認したあと、僕を震えた目で見つめていた。彼女は女子高生くらいの年
齢だろうか。シンプルな白いティーシャツに、膝丈のスカートを合わせた清楚な服装をし
ていた。彼女は、白いスニーカーを履いていた。
彼女の端正な顔立ちと大きな瞳は、暗闇の薄暗い光の中でも輝いて見えた。彼女の肩まで
の黒髪は、柔らかそうな手触りが伝わってくるかのようだった。
「えっと… あなたは… 」
「私は美咲彩音、あなたは… ?」
「あの… えっと… 僕は光創一」
美咲彩音と名乗る女性は、怯えたような、困惑した表情をしていた。そしてそれはきっと
僕も同じだ。
「えっと… ここは… ?」
彩音の声は震えていた。
「僕も起きたばっかりで、よくわかってないんです… 家にいたら、突然誰かに襲われて…
気が付いたら… 」
「え… あなたも?」
「あなたも、ということは… もしかして」
僕達が会話していると、突然大音量で二人のポケットから何かブザーのような音が鳴り響
いた。
「なんだ!?」
ビックリして飛び跳ねる。今がどういう状況かわからないまま、僕たちはポケットに手を
伸ばしてスマホを取り出した。




