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この記憶の片隅に  作者: さんしあ
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次の記事をみて、またスライド。


日本で生きる以上、情報を収集することは良いことだと偉い人は言う。


は?


情報を収集して、結局それが何になる。


このことにさほど意味なんてない。ただの暇つぶしだ。これが一番時間を潰せる。まぁ利

点を強いて挙げるとすれば、人と他愛もない世間話をするのに困らないことくらいだろう

か。


今日の僕はいつになく憂鬱だった。昨日で三連休が終わるということもあり、休日明けの

気怠さがあるのも否めない。


『四ツ谷、四ツ谷です』


最寄りについた。


誰も道を空けてくれない。僕は無い隙間を必死にかぎ分け、電車の外に出た。


こんな人生が、きっとあと何十年も続くんだろう。


でも、そんなことにも、もう慣れてしまった。


僕はもう、自分を変える術も、すっかり忘れてしまっている。


誰か、僕の人生を変えてくれないだろうか… 。


そんなことを思っているうちに、僕は住んでいるマンションについた。


僕は一階のロビーにある郵便受けを開ける。今日もくだらない広告がいっぱい入っている。


「… なんだこれ」


その中に、何やら見るからに不気味なカードが一枚入っていた。


「なんだこのカード… 」


そのカードは、漆黒の背景に血赤の模様が描かれており、禍々しさを感じさせるデザイン

だった。模様は、薄気味悪い蔦のような形状で、カードの隅々まで広がっているかのよう

に見えた。


カードの表面には、白い文字で


『あなたはゲームに選ばれました』


とだけ書かれていた。


それがより一層不気味に感じさせる。


誰かのいたずらか… ?


僕は胸騒ぎを覚えつつ、辺りをキョロキョロ見渡す。周りには誰もいない。


最近の子供の悪戯にしては手が込んでるな。


そう思っていると。


「!?」


後ろから突然何者かに羽交い絞めにされる。


「な… なに… !」


身体を動かすも、力で抵抗出来ない。


そのまま布で鼻と口元を強く抑えられたかと思うと、フラッと意識が遠のいてしまった。


「くそ… 」


これから何が起こるんだろう。僕は朦朧とした意識の中で、車に揺られながら、はっきり

とした恐怖を感じていた。


自分の中の何かが変わってしまうという恐怖を。


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