↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日出づる処の覇王 〜聖徳太子が歴史を変えたなら〜』  作者: 明太パスタ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/10

飛鳥大王即位

西暦六二八年。三十年以上にわたり国を温かく見守り続けた推古天皇が、穏やかにその生涯を閉じた。


先帝の崩御を受け、朝廷の臣下、物部・蘇我の両氏をはじめとする全土の豪族、そして飛鳥京に集う民衆から、熱烈な推挙の声が湧き起こる。


「厩戸皇子をおいて、この国を率いるお方はおられぬ!」


御年五十四歳。長年摂政として国を導いてきた厩戸皇子が、満を持して即位の礼に臨むこととなった。


新しく造営された『小墾田宮(おはりだのみや)』の広場。絢爛豪華な紫の衣を纏った厩戸が玉座へと登ると、数万の参列者が一斉に平伏した。


大王となった厩戸は、朗々とした声を響かせ、全土に向けて新たなる宣言を発する。


「本日より、我が国の名を『日本(ひのもと)』と改める。我らは東の海に昇る日のごとき、自立と平和を尊ぶ国なり。我こそは、その平和を守る『飛鳥大王(あすかのおおきみ)』である!」


「日本」――史実よりも数十年の早く、この国の正式な国号が誕生した瞬間であった。


豪族たちの私兵は完全に廃止され、大王のもとに集約された正規軍と中央官庁が整然と機能し始める。血筋ではなく才能によって登用された若き官吏たちが都を駆け巡り、律令国家としての完成度は極限に達しようとしていた。


しかし、その頃――西の大陸では隋が滅亡。

さらに苛烈で強大な軍事力を誇る超大国『唐』が勃興し、東アジア全域へその支配の影を落とし始めていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。