Li.3-5 普通落ちているはずのないモノがやっぱり・・・
兎に角、メイド服の呪いは強力です・・・
オッドアイの片目は充血で説明出来るとして
青い瞳は・・・ ペルシャ猫!?
もしかして、遂に菜子は人間から猫へと
戻ろうとしているのでしょうか?
「あれ・・・?(悩)」
人間から猫に?
猫から人間に?
あれ? 菜子って元々は人間だっけ?
「まぁ、良いか♪」
それにしても、こんなメイド服があるなんて・・・
やっぱり、菜子は変なモノばかり拾ってくるのですね。
「って・・・(困)」
「あっ・・・(驚)」
本当・・・ 菜子さん・・・
どうしましょうか?(泣)
「なんか、見覚えのある物が・・・」
「・・・・・・同じっ!」
菜子を連れて駅へ向かう途中
見てはいけない物を見てしまいました(泣)
「これって菜子と同じメイド服?」
「そうそう! 全く同じっ!」
「やっぱり・・・(泣)」
「こんな風に、道に落ちていたんだよっ!」
この流れって・・・
もしかしてっ!?
「あ、あの? 菜子さん???」
「(にやり)」
「もしもし、菜子さんっ!?(汗)」
「ふふふっ」
「ちょ、なっ! 菜子っ! 菜子ってば!(焦)」
「諦めてね♪」
急に、別人になったかのような菜子に引き摺られ
本当はダメなのだけども・・・
そのまま、お店の多目的トイレへと連れ込まれ
私はそこで・・・
「な、菜子ぉ~(涙)」
「似合う×2」
「うぅ~(泣)」
「お揃い♪」
私は、菜子に服を脱がされ・・・
強制的に落ちていたメイド服へと
着替えさせられてしまいました(泣)
「お揃いって・・・」
「そう♪」
「私も、メイド服が脱げないって事!?」
「そう♪×2」
試しに、私も脱ごうと試みましたが・・・
どうしてなのか、全く脱げる気がしません(泣)
「どうするの・・・ これから(泣)」
「メイド喫茶のバイト面接でも受けに行ってみる?」
「行かない・・・(泣)」
「あはは~ 冗談だよ♪」
あり得ない展開で、私もメイド服の被害者?
になってしまいました(泣)
って! メイド服の被害者なんて言葉
今まで聞いた事が無いのですけどもっ!!(涙)
「はぁ・・・」
「どうしたの?」
「なんか、菜子の気持ちが少し分かった気がする」
「でしょっ!? 分かってくれる?」
「うん・・・」
「良かった~♪」
些細な事であったとしても経験というのは
テレビや本で見たり読んだりするよりも
何十倍もの情報量と感情量を
短時間で得る事が出来るのですね。
「分かったよ・・・ 菜子がこういう服を着る理由」
「えっ?」
「なんか、普段の押さえ込んでいる自分を忘れて」
「えっ??? ちょ! ちょっと!?」
「心が解放されたような気分になるんだねっ!」
「そ、それっ! 違うからっ!!」
「メイド服って、テンション上がるねっ!(///)」
「それは誤解だってば!!!(汗)」
結局、菜子に無理矢理メイド服を着せられた私は
普段とは違う格好が人間をそうさせるのか
テンションが上がってしまい、菜子とお揃いの衣装で
普段は滅多に入らない珈琲屋さんとか
菜子のバイト先へお客さんとして行ってみたり
他にも、いつもなら気にも掛けない色々なお店を
数々廻っております♪
「さてさて~♪ 今度はどこに行こうか?」
「じゃ~ ミュージアムに行く?」
「ミュージアム?」
「アート作品とかを見学するだけなんだけど」
「そんな所あるの?」
「ちょっと電車移動になるけど」
「えっ? どこ???」
「ターミナルビルだよ」
「空港?」
「そうそう、空港だよ」
菜子は普通に空港だよと言いますけど・・・
空港なんて飛行機に乗る用事が無い限り
行くことは無いと想って居ましたけど
色々と話を聞くと、小さな映画館があったり
美味しいレストランとかカフェとか
あと、地域限定のお店?とかが入っていて
飛行機に乗らなくても空港に行く人は多いみたいです。
「改めて見ると広いね~」
「そうだよね~ 迷子になりそう」
「あっ! その時は、迷子センターで呼んで貰うね」
「えっ!?」
「メイド服を着た菜子ちゃん、お連れ様が待っておりますって」
「そ、そのアナウンスは避けたいかもっ!!」
数回しか来たことのない空港ですが
菜子のお陰で今まで知らなかったミュージアムコーナーや
航空資料館のような所の他、有名店のお土産コーナーとか
展望デッキとか♪
新鮮で充実した時間が過ぎ、気が付けば夕暮れになっておりました。
「ふにぇ~ なんか、空港内だけでもすごく歩いた気がする」
「そうだね~ 色々見学出来る所があったし」
「さて~ そろそろ戻ろうか♪」
「うん」
たぶん私1人では、この格好で外を歩くのは
無理だったと想いう・・・
でも菜子が一緒で、それもお揃いの衣装だったので♪
今日1日、とても楽しく過ごせましたっ!
「結構、空港も近くて楽しい所だったんだね」
「でしょ♪ また今度行ってみる?」
「うん、行くっ♪」
「また季節が変わったら行ってみようか♪」
「それじゃ、今日は帰ろうか♪」
「えっ?」
「うん? どうしたの?」
「どうって・・・ まだメイド服が脱げないけど?」
「あっ・・・(汗)」
「・・・(泣)」
そうでした・・・
この拾ったメイド服!
菜子が自分で拾って着たのは良いとして
私が無理矢理着せられたメイド服も同じく
未だに脱げないままだったのですっ!




