表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/54

~マンション(共同住宅)の物語 其の1 「眼球の乾き」

マンション内では、安仁屋さんの話題は2段階に

広まって行った。


一点目は、あの鼻持ちならない副理事長江川の

鼻を明かした武勇伝。

そして、二点目は、「FBIめ!」って叫んでいた

ことについてであった。


安仁屋さんは、周囲の目が少し自分寄りになって

きたことを感じながら、あらたなインベーダーの

接近に、神経がピリピリし始めていた。


電話が鳴った。

セールスの電話だった。

しかし、安仁屋さんは、電話をかけてきた男性に

「あなた、私の何を探っているの?」


「けっしてそんなことはございません。

 セールスのお電話です。お気になさらないで

 下さい。」


そう男性が言っても、安仁屋さんはどんどん

エスカレートしてきた。


「FBIでしょ!私を捕えようとしているのでしょ!

 世の中、悪い奴がいっぱいいるのに何故私なの!

 もうやめてぇ、あたいを苦しめるのは!ヤメぃ!

 ぎゃぁぁぁっ!」


相手の男性は思わず電話を切ってしまった。

それほど、安仁屋さんのパワーはすごかった。


電話が切れても、受話器をもったまま、荒い

息で目は、映画リングの貞子のように白目を

剥き、眼球が乾燥し、瞬きするまで続いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ