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異世界エグゼキューター 〜その世界を壊します〜  作者: まあれ
第一章 23歳、異世界で冒険始めます
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第3話 覚悟は決まった

白服の貴族との決着がついた。


「ありがとうございます。お陰で子供達もこの家も無事に済みました。このご恩は一生忘れません。ほんとに、ほんとにありがとうございます!」


そういって店の主人とその家族は何度も何度も頭を下げて感謝した。


「無事ならそれでいいんです。では」


やりとりを済ませると銀次はフリートとソフィアのところへと向かった。


「なんか、ごめんな。ここまで一緒に来てもらったのに。でも、貴族のことなら心配しなくていいよ、これからは1人で旅を続けることにするよ。」


「何言ってんだよ。普通逆だろうがよ!あれだけ派手に貴族に手出しちまってからにはもう戦うしかないだろ?それなら俺様の力も必要じゃねーか」


「そうよ、銀次。それに、あんた貴族舐めてるでしょ?貴族ってのはすごい権力を持っていてあんた1人でどうこうできるような問題じゃないのよ。だから私もついて行くわ。」


「二人ともありがとう、本当にいいんだな?」


「当然だぜ」


「当たり前よ」




* * * * * * * * * * * * * *


夜になり三人は宿屋に来ていた。

銀次は二人に 徹 を探したいという事、そして今日のような権力を悪用する貴族から人々を救いたいという事を話した。


「でも、貴族を倒すって言ってもそう簡単にはいかないと思うわ。今日の相手はたまたま運が良かったってこともあるでしょうしね。それに、貴族だけでもあと三十一人いるのにその上には八人の『上位貴族』がいてその上にはさらに『柱の王』が四人がいるのよ。」


「上位貴族に柱の王?」


「あぁ、そうだ。貴族ってのは今日のやつのよう白いスーツを着た連中で戦闘力というよりは権力を駆使する連中だが上位貴族や柱の王は全く別物だぜ。上位貴族は赤みがかかった肌で黒装束に身を包んでいて恐らくそこらの軍隊を連れてっても互角以上に戦える。柱の王に至っては未知なる存在でそれぞれ『火の柱』、『水の柱』、『風の柱』、『土の柱』の名をを冠されているらしいぜ」


「なんだか僕はとんでもない相手に喧嘩をふっかけてしまったみたいだね。」


「銀次って創界術のことも貴族のことも知らないし本当に不思議な人よね。」


「それに今日の戦いでは確かにあいつの創った異界を消滅させていた。一体あれはどうやっていたんだ?」


やはり二人からもう一つの世界の事を隠し切ることはできないか。いや、たとえできたとしてもやはり二人は言うべきだな。銀次はついに決意した。


「二人とも、よく聞いてくれ。実の事を言うと、僕はこの世界の住人じゃないんだ。詳しいことはまだわからないが今日のように創界術を破壊することのできる力もあるらしいんだ。」


「それなら昔、ある本で読んだことがあるわ。まさか銀次がその本にあるような破壊者だったとはね。でもその通りなら常識知らずなのも創界術が使えないのも今日の戦いのことも説明がつくわね。」


「俺様にはいまいちよくわからないが要するに違う世界から来たってことでいいんだよな」


「ああ、そう言うことだ。もしかしたら破壊者の力は他にもあるのかも知れないが今はまだよくわからない。」


「それにしても最近は驚かされることの連続だわ。でも銀次が創界術が使えないのはわかったけどあんたはなんで使えないのよ。」


そう言ってソフィアはフリートをどつく。


「それは多分神が俺様には力を与えすぎたから創界術は必要ないだろうってことだろうよ」


「ほんとあんたの考え方って傲慢で馬鹿げてるわね。」


「とりあえず今日はもう寝ることにしないかい?それと明日向かうのはパールって言う所でいいんだよね?」


「そうよ、石の町パール、宝石がよく取れる場所よ。そこの貴族を倒してお礼に宝石をたくさん貰えば一攫千金も夢じゃないわ!」


「お前の方はほんと考え方が下衆だな。いいか?本物の正義の味方ってのは見返りを求めないものなんだぜ!」


「何が正義の味方よ!今日だって私と一緒に銀次が立ち向かっていくのをただ見ていたくせに」


「そ、それはだな、それは...」


「まぁまぁ、二人とも仲良くしていこうよ」


二人はぷいっ とそっぽを向くと布団に入り疲労のせいか一瞬で眠りについていた。

銀次もまた色々なことがありすぎて疲れがたまっていたため、すぐに眠りについた。




* * * * * * * * * * * * * *



その頃、貴族の一人が銀次によって倒されたと言うことが一人の上位貴族に知らされた。


「報告します。今日の昼ごろ、下町のフォーラムを預かっていた貴族のジョージ・ホラインが通りすがりの何者かによって倒されたとのことです。」


「ジョージ? あぁ、あの火炎銃の男かぁ。それが貴族でもない人間に負けただとぉ。貴族の恥めぇ。そいつは『執行人』を使ってを始末しとけぇ。」


「かしこまりました。」


男は深く頭を下げた後部屋を退出した。



「これは面白くなってきそうじゃないかぁ。だが果たしてこのヴラド様の元までたどり着くことはできるかなぁ?」


上位貴族の男、ヴラド・ドラクレアは大きな高笑いをあげた。




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