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【書籍化】魔法が使いたくて肉が食いたくて努力してみたら最強になっていた  作者: 大野半兵衛


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第108話 今年の作付

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 第108話 今年の作付

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 仏法守護社の管理要員を募ったら、結構な数が集まった。戦闘部隊からも生産部隊からも応募があり、組織の再編をしなければいけなくなったほどだ。

 意外だったのは、グルダがこれに応募したことだろう。あの演舞が癖になったのかもしれない。

 そこでグルダを第九部隊長から外して、仏法守護社の神官にする。もちろん、二級神官として皆をまとめてもらう立場に就けた。

 問題は第九部隊長だ。第九部隊は実戦部隊で、戦闘部隊としては最も多くの毘沙門党員が所属している。この大任を任せるとなると、誰がいいか?


「よし、第二独立部隊と第九部隊を統合しよう!」


 そうすれば、ホッタンを第九部隊長にできる。

 うん、いい案だ。副隊長は苦労するだろうが、がんばってもらおう!(丸投げ!)


「そんなわけで第二独立部隊を廃止し、第九部隊に統合する。第九部隊長はホッタンで副隊長はシューとジラルディンだ!」


 人数が多い部隊なので、副隊長を二人にした。


 仏法守護社の神輿を造ろうと思う。

 菩薩様をご神体とした神輿だが、まあいいだろう。この世界に日本の仏教や神道はないので、神仏合祀の宗教を模索すればいいはずだ。


「レンドルえもーん。神輿を造ってー」

「変な名前で呼ぶなよ」

「ポケットから便利な道具を出してくれー」

「なんだよ、それ? 変なこと言うなって、マジで」

「ノリが悪いな、レンドルえもんは」

「だから、変な名前で呼ぶなっつーの!」

「あー、分かった、分かった。それじゃあ、神輿を造ってな」

「神輿ってなんだよ?」

「こういうの」


 俺はちゃんとイメージ図を描いてきているのだ。ドヤッ!


「その顔がムカつく」

「顔のことを言うなよ、ぶっ飛ばすぞ」

「止めろよ! ボスが殴ったら、俺は死ぬからよ」

「軽くに決まってるだろ」

「いや、マジで止めてくれ。常識で考えてくれよ、俺は普通の人間なんだから」


 それでは俺が普通じゃないみたいじゃないか。納得いかねぇんだけど。


「旦那様、レンドルさんが困っているので、絡むのはそのくらいにしてください」

「む……分かったよ、スライミン姫」

「ノイスはレンドルが大好きなんだよね。アハハハ」

「何を言っているんだ、クラリッサ。俺はレンドルを頼りにしているだけだぞ」

「はいはい」


 そんなわけで、神輿を造ってもらう。皆で担いでワッショイするんだ。




 季節は初夏に移り、農作業の最盛期を迎えている。

 開墾のおかげで、かなり多くの作付けができるし、色々な野菜も育っている。今のところ、不作になりそうな気配はないが、天気のことはさすがにね。

 このまま順調に作物が育ってくれると、ありがたい。

 そのためにも化学肥料の生産にも力をいれないとね。

 化学肥料は人間や家畜の糞尿を、発酵させて硝石などを回収して作っている。

 トルク様がジール州全体を支配下に置いたことで、多くの糞尿が集まるから、生産体制を強化している。

 あと、ほしかも作っている。こちらは、小魚が材料なので、あまり多く作ってない。糞尿と違って海の幸は獲りすぎると枯渇する可能性があるから、適度に制限を設けている。

 糞尿を発酵をさせる工房を三カ所に築き、テンダロスを責任者にした。テンダロスは腐敗魔法の使い手で、早くから硝石生産に携わっている。

 その腐敗魔法を持つ毘沙門党員を三カ所に配置し、ジール州全体に化学肥料が行き渡る体制を取っている。なんとか需要に供給が間に合っているといったところなので、これ以上の増産は難しい。

 そもそも腐敗魔法の使い手があまり多くないのだ。それがネックになっているので、魔法を使わなくても硝石丘法で硝石生産をする場所を五カ所に設置している。こちらは硝石が採れるまで三年くらいかかるので、気長にやっていくつもりだ。これの責任者もテンダロスにやってもらっている。


 ビトン菜(てん菜)の生産も順調で、雪解けと共に蒔いたものが、しっかり育っている。こちらは盛夏の頃から初秋にかけて収穫になる。

 収穫後、根を適当な大きさに切り、十日間水に浸し、蒸して、圧搾し、絞った汁を煮詰める。これで砂糖ができるのだけど、この行程を模索するのに、結構苦労した記憶がある。

 あと、出来上がった砂糖は、白色じゃなくベージュ色だ。真っ白な砂糖はどうやって作るんだろうか?

 ま、これまでに流通していた砂糖も茶色に近い色をしているし、ベージュ色でも問題ないのだけどね。

 昨年生産した砂糖はほんの少しだけど、ソルバーン家として皇室に献上している。砂糖は高価なものだから、大変喜ばれたそうだ。

 今年はそんなビトン菜を多くの土地で生産している。各騎士家がこぞって育ててくれているのだ。おかげで、砂糖の生産量はかなりのものになると思われる。

 石鹸、ガラス、砂糖が輸出の三本柱になってくれることを祈っているよ。マジで。


 あと、麦の生産量もしっかり増やしている。連作障害が起きないように指示をしている。本当は稲、麦、大豆の輪作をしたいのだけど、稲は手に入っていない。だから、麦、大豆、ビトン菜の輪作を推奨している。


 あと、ソルバーン家の税率は一律で五割にしている。麦でも大豆でもビトン菜でも五割で、その他の野菜は作付け面積で、納税額が決まっている。

 ただ、ビトン菜は五割を税で徴収するけど、残った五割はソルバーン家が全て買い上げる仕組みになっている。ビトン菜を勝手に販売することは厳しく処罰されるのだ。

 ビトン菜に関しては騎士家も勝手に販売ができないので、全てソルバーン家が購入する。



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