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本編とは全く関係ないところで転生した男の、危機感スキルがいい感じで仕事をしない話。その5。

煙の方角に歩きながら、周囲に目を配る。


感覚的に10分くらいは歩いたはず。



さて、では改めて確認。



周囲を見渡しつつ、それぞれの方角に移動する自分を想像する。

相変わらず、煙の方角の警告音が一番低い。


何となく思い立って、ちらっと空を見ると、警告音…というか、地鳴りのような音が、頭に響く。


音がデカすぎて頭痛くなりそう。


「つまり、空に行くと即死、と。」



行く手段が無いから行かないけど、あっても行きません。

大体にして、空の危険って何だ。



と思ったら、自分のほぼ真上に、ポツンと黒い点が見えた。


かなり上空を飛んでいる…鳥だろうか?



そのまま黒い点を凝視していると、警告音と共に、視界に変なメッセージが現れた。


【プリズムドラゴン:Lv:2,000,581、真名:ミモニ・ガ・ニゼット・ランローラン】


天空の支配者。性格は比較的大人しい方だが、降りかかる火の粉は全力で払う。

たまに降りかかる前に払おうとして被害が拡大する。

一応、他の存在に対しては比較的寛容という設定(本ドラゴン談)。

ちなみに、この間、変なでかいワームを食べておなかを壊していたけど、そのことを突っ込むと顔を真っ赤にしてブレスを吐いてくるから注意!

あと、うっかり悪口とか言うとブレスを吐いてくるから注意!

真名を呼べば何処からでもやってくるよ!ブレスを吐きながら!

なお、人間で換算すると2,893歳くらいだけど心は乙女らしいから、「ミモちゃんって初々しさの中に大人の魅力も兼ね備えてて最高に可愛いね。究極理想の女の子だよ。ナウなヤングにバカ受けだよ。」とか何とかテキトーにそれっぽい言葉を並べて口説けば良い事あるかも?!



後半の口調がフレンドリー過ぎる。

あとブレス吐き過ぎる。


ということで、当然ですけども、真名は呼びません。

ブレス吐かれても困るし。


もう少し状況を把握して、気が向いて、気が向いたら、恐らく向きませんが、向いたら考えます。




地雷臭がヤバいプリズムドラゴンの事は一旦忘れて、移動を再開。



更に10分ほど歩いただろうか、煙の方角には小高い丘があった。

周囲に多少警戒しながら、ゆっくりと丘を登る。



登り切った場所で、眼下に広がる光景は。



「マジか…。」



煙の方角は、人里では?

だったらいいな、と思っていた時が、僕にもありました。

いや、今の今まで思ってました。


「まさか本当に戦争だったとは…。」

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