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第23話 リラとレグ。

レグホーンさんと二人で、冒険者ギルドに移動した私、リラ。

今、ギルドの依頼掲示板に来ています。


でも、正直なところ、依頼の内容確認とか、あと街の雰囲気とか噂を確かめたりとか、何かしら調べる作業はレグホーンさんにお任せしています。


何故って?

レグホーンさん、色々早すぎて追い付かないからです。


あ、敬語はいらないよって言われてたんだ。

ちょっと恥ずかしいけど頑張ろう。

パーティメンバーだもんね。


さっきギルドに移動する最中、とある店の様子を見ていたレグホーン…レグが、

「冒険者の活動に支障が出ているかもしれんな。」

と教えてくれた。


「そうなんですか?」

「あの店、店構えや提供する食事の内容、価格、顧客の多くは冒険者だろう。」

「結構お客さん入ってるけど。」

「一見するとな。ただ、2,3人欠けているテーブルが多い。」


つまり、冒険者のパーティ構成を考えてか6人掛けのテーブルが多いのに空席がある、メンバーが欠けたのだろう、だって。


まあ、言われればそうかと思うけど。

ちらっと見ただけだよね。


それから、道端で座っていたお婆さんの様子を見て「街中の雑用をこなす若い冒険者の数が少ない」とか、道を行き来する馬車の様子から「王都内の警備も大変なようだ」とか、とにかく分析が早い。


私が遅いんじゃなくて、レグが早いんだからね。


トープが聞いたら「いや苦手だろ」とか言いそう。

はいはい、すいませんね苦手で。



っと、レグが戻ってきた。


「一通り依頼を確認したが、やはり様子が多少おかしいな。」

「そうなの?」

「薬草や薬用果実の収集依頼が大変なことになっている。」


もともと、薬草などの収集依頼は、かなり大変な作業だ。

王都に住む何十万人が使うものだから、大規模な栽培で賄うのが基本だけど、栽培が難しい一部の薬草などは収集の依頼がよく出されている。


ただ、とにかく手に入らないか、集める数が多いか、本当に大変。

5,000本とか、よほどの群生地帯でも見つけないと無理だよね。


たまに「○○草を10本集めてきてくれ!」とかいう依頼がネタであるけど、普通に考えたらおかしいよね。

え?この街の住人は何人ですか?みたいな。


まあいいか…。


で、何が大変なんだっけ。


「桁が一つ多くなっている。」


ということは、50,000本?!

多すぎぃ!


「まあ緊急依頼では無いから一定の供給はあるんだろうが。」


これは私も分かるよ!

収集依頼を受ける冒険者が減ってきている、っていうことだよね!


「供給が安定しているなら依頼を出す必要も無い。この辺りではあまり需要がない解毒系の薬草や薬用果実の依頼が多いから、土地の特性上解毒系の薬草が必要な南の方で何かあったのかもしれんな。」


そう来たかあ…。


やっぱり得意な人に任せよう。

うん。


それにしても、掲示場所の辺りは流石に人が多い。

けど、もしかするとこれでも少ないほうだったりするかな?

と思ったら、「いつもはもっと多いのだろう」とレグに言われた。


ちょっと嬉しい、と思っていたら、

「ところで、リラは解毒や疾病治癒が可能なのか?」

と、レグが聞いてきた。


「えっと、回復系のスキルと、その派生スキルが幾つかあるから、大体対応できるよ。」

「そうか。そうすると、もしかすると出番があるかもな。」

「それは…南の方っていうのと関係ある?」

「ああ。」


レグ曰く、王都や周辺で用事があるなら優先してもいいが、南の方が深刻な事態になっているなら、移動してみてもいいかもしれない、とのこと。


自分のスキルが必要とされるのは嬉しいことだし、状況が大変ならなおさらだ。

あとで皆と合流した時に相談しよう。


「もし南に向かうなら、その時は頼りにさせてもらおう。」


えへへ。

頼られるのは嬉しい。

頑張ろう。

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