第八話 馬車の中は、折り紙日和
ん~、身体が痛い!
荷馬車の中で、布にくるまって寝てたから、
仕方ないか……
アル、外を眺めてる
アルだって、村の外に出るのは初めてなんだよね
魔術師さんは……
何か書いてる。
・・・・ ひ・ま ・・・・
外を見る
木と草だけ
しかも、ほぼ枯れてる
・・・・ ひ・ま ・・・・
「どうしました?」
魔術師さんが気がついた
紙を見つめる
「紙?」
こく
「普通の紙ですか?」
こくこく
魔術師さんが箱から紙を出して
数枚を手渡してくれた
「これは魔術用ではありません。
好きに使って構いません」
!!
・・・・
好きに?
ほんと?
ヤッホー!!!
A4くらいのサイズ
端と端を合わせて三角に折って正方形にして
手で切って
それを四つ折りにして、小さく切る
うんうん、たくさん折れそう!
・・・・
気がつくと
アルと魔術師さんが、手元を凝視してる
???
折る、切る
アルと魔術師さん
目が、私の手に合わせて動いてる
ふふっ、おもしろ!
折る、切る
目が動くwww
・・・・ これも珍しいってことか~
どうやって、紙切るんだろう?
ハサミ?
……
まっ、いっか…
たくさん折り紙できたし
折ろうっと!
なに折ろうかなぁ~
伝承のものからかなぁ~
升とか?
カタツムリ?
かえる?
二双舟に騙し舟…
風車に手裏剣
お家に机と椅子
ピアノ…あるのかな?こっちに…?
◇
ひとまず、大きめの紙でお家
これなら、アルでもわかるはず!
長四角に半分に折って
もう一度、半分に折ったら、ひらいて
端が真ん中にくるようにっと
ポケットのところをひらいて、三角にたたんで
うん!お家のできあがり!
「家か?」とアル
コクン
「もうひとつ、折ってください。
小さくても構いません。」と魔術師さんw
やっぱり、折り紙って欲しくなるよね~
わかる~、わかるよ~
◇
……これは、どういうことだろうか
ゆり…だけではない?
そういえば、解体されてしまったが、
飛行機なるものもあったか…
空を飛ぶ…と言っていたな
風魔法の術式紙で折るとどうなるのだろうか…
手だけで、紙は切れるものなのか
破るのとは違って、ナイフで切ったかのような…
チョコ殿のスキルなのだろうか?
いや、それよりもこの家
土魔法の術式紙で折ったら……
簡易のテントくらいにはなったりするのではないか?
……
あぁ~、チョコ殿の手から、次々と新たな形が!
ひとまず、領主様には報告しなければ……




