第六十六話 お仕事♪お仕事♪
「ねぇ、ヤッコ~ どうしよっか~」
ペコリ?
「お仕事、なにしようかな~」
『チョコがお仕事って、笑える!
お前、オリガミ以外に何ができるんだ?』
「え~、ひどくない? ぬぅ・・・
まぁ、間違ってはないかもだけどw」
『だよな!』
ペコリ!
・・・
そうなんだよね~
大人だった時も、色々仕事したけど
まわりの状況もあったり、体力的なこともあったりで
長続きしたことないんだよね~
折り紙のことは、ずっと続けてたけど・・・
器用だねって、よく褒められたけど
実は、折り紙以外は不器用で、お皿もよく割ってたし
なにか頑張ると転んだりしてケガしてたし・・・
子どものこの体で、なんのお仕事できるかなぁ~
こっちの子どもたちの方がしっかりしてるんだよね
リリなんて、ちゃんとメイドさんのお仕事してるし
アルなんて、なんか偉い人やってるみたいだしね~
どうしようかなぁ~
ん~
あぁ~、お布団あったかいなぁ~
ゴロゴロしてるだけで、ご飯食べられるから
普段はお金いらないんだけどなぁ~
でも、また、あのお店行きたいもんなぁ~
セドが作ってくれるのとは全然違う折り紙!
ほんとは、全部ほしかったんだよね~
厳選して二つにしたけど
ん~
あれだ、ここは働いてる先輩のリリに相談してみよう!
・・・・
「ねぇ、リリ」
「はい、チョコ様?」
「あのね、お金がもらえるお仕事したいの!」
「・・・えっと、お金がもらえるお仕事・・・ですか?」
「うん! この間ね、リリに折り紙買ってもらっちゃったでしょ?
あのお金も返さなきゃだし・・・
でも、お金ないから、お金もらえるお仕事したいなって
リリ、お仕事してるから、どうしたらお仕事できるか知ってるかなって思って」
「えっと・・・チョコ様、わたし、よくわからないので、
サナ様に聞いてきますね。ここで、待っててくださいますか?」
「うん!ありがと!」
うふふっ、お仕事!お仕事!
お仕事もらえるかもだから
わたしの勝ち!
◇
えっと・・・どうしたらいいの?
まずは、護衛さんに部屋を離れることを伝えて、
サナ様のところに行く・・・そう、まずは動こう。
確かに、チョコ様は貴族じゃないから、
お金をメイドが持って歩くというのを知らない。
いや、いまさらだけど!
そして、外にでてなかったから、お金を使ったことがない。
いや、ほんとに今さらなんだけど!
当たり前すぎて、気がつかなかった
だから、この間のお出かけでも、申し訳なさそうになさってた?
あの時も、一瞬思ったけど・・・まさかねって忘れてた。
トントン
サナ様の部屋をノック
「サナ様、リリです。」
「リリ、なにがありました? いまは、チョコ様の部屋のはずですよね?」
「はい、チョコ様のことでご相談があります。」
「急ぎなのですね? なんですか?」
「あの、チョコ様がお金がもらえるお仕事がしたいそうです。」
・・・
「えっと、お金がもらえるお仕事ですか?」
「あの、チョコ様は、ご自身がお金を持ってないことに気がつかれたみたいで、
オリガミを買ったお金を、わたしに返すためにお仕事をなさりたいそうです。」
サナ様が、頭を抱えた・・・
「チョコ様には、貴族のお嬢様の役とお伝えしたはずですが・・・」
「あの、わたしもですけど、田舎で育つと、
貴族のお嬢様がお金を持たないって知らないんです。
メイドがお金を払うものだっていうことも。」
「・・・あぁ、そういうことですか。」
「はい、いままで、チョコ様は外にでなかったので。」
「・・・ということは、お金の問題はもちろんですが、
それ以外の、貴族令嬢としての基本的なことも知識がないということですね。」
「はい、そうなるかと。
いままでは、ここだけだったので、誰も気がつかなかったのかと。」
「わかりました。私が参ります。」
「お願いします!」
◇
すぐに、リリがサナを連れてきてくれた!
「サナ!お仕事ある?」
さっそく聞いてみたんだけど・・・
わたし、いつの間にか、お金持ちだったらしい!!!!
「えっと、折り紙の作品、高く売れてるっていうこと?」
「そうですね、もちろんチョコ様の作品は、貴族に人気ですので、
いくらでも払うという者もいます。
それだけでなく、チョコ様が教えてくださったクッション机なども売れていますし、
先日行かれたロイの店では、チョコ様が教えてくださった食べ物を売っております。
なので、チョコ様には、たくさんお金がありますし、
ここの生活も、そういったお金で賄っております。」
えぇ~~~~~~~~~~~、そうなの?
なんか、なんにもしてないのに、売れてるんだぁ~
クッション机とか、誰が作ってるんだろう?
メイドさん達? ちゃんとお給料もらってる?
えっ、ブラック企業になってない?
大丈夫????
「えっと、作る人・・・ みんな、お金ちゃんともらってる?
お休み、ちゃんとある?」
「はい、大丈夫です。街で働くより、たくさん手当が出ておりますし、
休みの日もあります。」
・・・
ん~、じゃ、いっか!
「折り紙、買ってもいい?」
「はい、リリがチョコ様のお金を持っているので、
欲しいものがあったら、いつでもリリに言ってください。
先日のオリガミも、チョコ様のお金で買っています。」
よかったぁ~
リリのお給料横取りしてなかった!
「ここまでは、よろしいですか?」
コクン
「では、これからなのですが、週に2日 2時間ほど、
お勉強の時間をいただきます。」
「・・・勉強?」
「はい、外に出ることもあるかと思いますので
貴族令嬢としての基本を学んでいただきます。」
え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「・・・やだ」
「やだ、ではございません。しっかり学んでいただかなくては困りますので。
アルベルトや研究棟の子どもたちも学んでおります。」
藪蛇だぁ~~~~~~~




