第六十五話 ドキドキ
遅くなりました(汗)
「おはよう!ロンおにいちゃん!」
「おはようございます!アルベルト様、セドリック師団長!」
入口のあいさつが聞こえてる。
「ダン、今日は研究棟のお話だよね。」
「うん、そう。」
「研究棟に行く?」
「僕は、トト様がいるから、行ってみたい。」
「そっか、ダンはトト様すきだよね~」
「うん」
「すごいなぁ~、勇気あるよね!」
「うん、すごい!アルベルト様がいるとこだよ!」
「そうだよね!絵本で読んでもらった。
ききん?を救ってくれたんだよね!」
「そうそう、魔力もすごくあるんだよね!」
「一緒に遊んでくれてたけど、お話聞いたらなんか緊張するよね!」
「そう、そう!」
「うん、僕も5歳の時はちょっと怖かったんだ。
でも、やっぱりトト様と一緒にいたいって思ったんだ!」
「わぁ~、頑張ってね!」
「ダンなら大丈夫だよ!6歳になったし!」
「そうだよ!がんばって!」
「ありがと!行ってくるね!」
・・・・
アルベルト様と師団長が並ぶと、やっぱり緊張する。
ドキドキだ。
だって、絵本に出てくる人なんだよ。
みんながおいしいご飯を食べられるようにしたすごい人達。
研究棟に行くってことは、そんな人たちと一緒にお仕事するってことだ。
でも、トト様のそばに行きたいんだ。
トト様、魔力ないのに、アルベルト様とお友達だし、
なにを聞いても、ちゃんと答えてくれるし、一緒に考えてくれる。
わからないって、気になるって、いいことだって言ってくれる。
トト様みたいになりたいんだ・・・
「ダン、君は研究棟で過ごしたいかい?」
「・・・はい、アルベルト様。
トト様のお手伝いをしたいです。」
「ダンは、オリガミが好きなんだったか?」
「はい、師団長。トト様にいっぱい聞いて作っています。
でも、わからないこととかできないこといっぱいあります。」
「研究棟で暮らすことになるけど、大丈夫か?
トトは別の家で暮らしているから、通ってきてるんだ。」
「・・・大丈夫です。ロンおにいちゃん。」
「トトの手伝いばかりではできないが、それでもよいか?」
「はい、師団長。大丈夫です!
なんでも、一生懸命やります!」
「そうか。」
「わかったよ、ありがとう。
トトとも相談して、また連絡する。
次は、ライだな、呼んできてくれるか?」
「はい!師団長!」
・・・・
「ライ、君は研究棟に行きたいかい?」
「アルベルト様・・・僕、むずかしいことできません。」
「研究棟は難しいことをするところではないんだよ。
みんなで、色々考えて実験したりするんだ。
小さいころから研究棟にいる子たちもいるよ。」
「ロンおにいちゃん、僕・・・できるかな?」
「大丈夫だと思うよ。」
「そうだな、ライは魔力も多いし、元気もいい。
研究棟向きだと思うぞ。」
「・・・ありがとうございます。アルベルト様。」
「なにが気になっている?言ってごらん。」
「・・・師団長、研究棟の人みたいにできないかもって思います。
魔力うまく使えないし・・・
ダンみたいに、オリガミも得意じゃないです。」
「あぁ、それなら、余計に研究棟に来た方がいいぞ!」
「アル、説明が雑だよ!
ライ、研究棟は魔力の多い子が多くて、
魔力がうまく使えるように練習したりしているんだ。
最初から実験をしたりしなくてもいいし、
やりたいなって思ったら、手伝ってくれればいい。
それに、行ってみて、やっぱりいやだなってなったら、
いつでも師団に戻ってもいいんだよ。」
「・・・ほんとに?」
「そうだな、間違いない。」
師団長とロンおにいちゃんの言ったこと、ほんとかな・・・
ほんとなら、ダンも行きたいっていってたし、
一緒に行きたい。仲良しだもん。
「・・・それなら、行ってもいいです。」
「そうか、わかった。
また、あとで連絡しよう。
行っていいぞ。」
「はい、師団長。」
◇
「今年は2人だな。」
「そうだね、アル。ライがOKしてくれてよかったよ。
ちょっと魔力多すぎるから、研究棟の方が安心なんだよね。」
「ダンは、トトの弟子ということか?」
「うん。セド、ダンはオリガミの仕組みとかに興味があるらしいよ。
トトがダンはすごいって話してた。
オリガミの筋の一つ一つをたどって、どうなっているのかって考えるらしい。
俺には、さっぱりわからなかったけど、すごいことだって言ってたぞ。」
「そういってたね。トトとアルが話しているの、僕も聞きました、師団長。」
「そうか、わかった。
研究棟の魔術師達とも調整をして、春には入れるようにしよう。
ダンは、テンカイズとチョコ様が呼ぶ図を読めるようになるかもな。」
「トトも手を焼いてるやつですよね。
あれがわかると、魔力の通し方が変わるって言ってました。」
「魔力は通せば通るぞ!」
「それは、アルだけw」
「そうだな、アルベルトだけだなw」
「なんだよ、それ! 難しいこと考える前に通してみたらいいんだ。
きっと、ライなら、そのうちわかってくれるさ!」
「はい、はい、ユリの聖人アルベルト様のおっしゃる通りだなw」
「ロン!」
なんだかなぁ~
チビ達も、5歳くらいになると、
アルおにいちゃんだったのが、アルベルト様になるし、
ほんと、絵本読ませるのやめてほしいんだけど。
オリガミに魔力を通すのだって、
トトが言うように通した方が楽なのは、わかってるさ!
でも、引っ掛かりがあるところは、グッと押し切った方が早いときだってあるんだ。
まぁ、みんなができるわけではないみたいだけど・・・
でも、ライが来てくれるのはよかった。
魔力、多すぎるとコントロール難しいからな。
そこは、俺だから教えられることだってあるかもしれない。
◇
ん~
今日は、お夕飯にセドとアル、帰ってこなかった~
忙しいのかなぁ~
でも、新しい折り紙ながめてしあわせだから
わたしの勝ち!




