第五十七話 わたしの勝ち! ZZZZZ……
えっ。。。。
えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どうしよう、どうしよう、どうしよう
こんな日に限って、サナ様が留守なんて・・・
え~っと、落ち着かなきゃ。
メイドたるもの、なにがあっても慌てないって、
サナ様にならったんだもん。
チョコ様が本の部屋に行った。
これは、いつものこと・・・
でも、今日は、トトも消えた!
トトも一緒に行ったってことだよね。
ずるい!
・・・じゃなくて、これは、
いつもと違うことだから、
大人に報告しなくちゃだ!
扉をドン!って力いっぱい開く。
「ロドさん、すみません!!!!
チョコ様とトトが消えました!
本の部屋に行ったんだと思います!
私は、どうしたらいいですか?」
「・・・・・え?!
いや、大丈夫だ。本の部屋だな。
なら、すぐに戻ってくるだろう。
リリは、部屋でいつものように待っていなさい。
また、なにかあったら、すぐに教えて。」
「わかりました!」
そうだった、チョコ様の変わったことは、
まずは、そっとしておくんだった!
いつもどおりに、
なにもなかったようにって習ったんだ!
それが、村を救ってくれた
聖女チョコ様を守ることなんだって!
頼まれたオリガミしながら待っていよう。
でも、トトはいいなぁ~
わたしもいつか、本の部屋に入れてもらえるかなぁ~
・・・・
「チョコ様、おかえりなさい!」
クスダマが一個できたころ、
呆然としているトトと一緒にチョコ様が帰ってきた。
「ただいまぁ~」
うん、チョコ様は通常運転。
トトは・・・
「トト?」
「リリ、聞いて!すごいんだ!
チョコ様の本の部屋は、書物がいっぱいあって
全部、全部、オリガミの書物なんだ!」
「すごいね!いっぱいあるんだ!
私も見たいな!」
あっ、うっかり普通に話しちゃった。
いまは、メイド時間だったのに・・・
「ん?行きたい?」
ギュッ、パッ、トン!
・
・
・
えっ、あっ……えぇ~!
これは、トトがあぁなるのもわかる。
本がたくさん。
ん?トトの字がある……
「花」「ユニット」・・・
あっ、ちゃんとわかるようにしてあるんだ。
だから、遅かったんだぁ~
花……
ほんとに沢山の花。
って、えっチョコ様
クッション机でオリガミしてるし…
「チョコ様、チョコ様はこの本のどこになにがあるか
覚えていらっしゃるんですか?」
「ん~、なんとなく~」
顔も上げずに答えるチョコ様。
通常運転過ぎる!
「終わったら言って~」
「いえ、皆が心配するので、一度帰りましょう。
また、連れてきてくださいね!」
コクン
ギュッ、パッ、トン!
まだ、惚けてるトトがそこにいた。
頭の中、すごいことになってそう。
トトだもんねw
トントンと扉が開いた
「チョコ様、焼きたてのパウンドケーキはいかがですか?」
サナ様だ!ロドが知らせてくれたんだ!!
これで、もう大丈夫。
「食べる~
トトも食べる?」
「あっ、先程、アルがトトを探していましたので、
一度、研究棟に戻った方がいいかもしれません。」
サナ様の目配せで、トトを扉の外に追いやった。
チョコ様は、パウンドケーキを美味しそうに召し上がってる。
なんてことない感じだなぁ~
ここで、私も本のお部屋に行ったこと話しても大丈夫かな?
早く伝えた方がいいと思うし…
いつも通りに・・・
「サナ様、さっき、チョコ様に、
本の部屋に連れて行っていただいたんです。
すごくたくさんの書物で驚きました。」
「それは、よかったですね。
チョコ様、お疲れではないですか?
おやつを食べたら、お昼寝されてはいかごでしょう?」
コクン……って、チョコ様、頷きながら寝始めてる。
あれって疲れるのかな?
魔術?
でも、術式紙使ってないけど…
チョコ様は、不思議。
でも、聖女様だもの、不思議が当たり前なんだ!
◇
食堂に皆を集めた。
サナ、ロド、リリ、アル、ロイ、ミド様、魔術師
「日中ではありますが、別邸会議を開催します。
サナ、報告を。」
「リリが、チョコ様とトトが本の部屋に消えるのを目撃しました。
数時間後、お戻りになり、今度はリリを連れて移動。
リリの機転ですぐにお戻りになられました。」
「リリ、中の様子を話せるか?」
「はい、棚がいっぱいあって、
書物も入り切らないほどありました。
書物は、全てオリガミについてみたいです。
チョコ様は、どの書物になにが書かれているか、
なんとなくわかってるとおっしゃってました。」
「トトは?」
「トトは、チョコ様と『セドには内緒』と約束したから、
ここには来れないって。でも、俺が聞いてきた。」
「私には内緒とは?」
「セドは、本を数えようとするからダメなんだってさ。
前に、仕事しすぎて、飯も食わなかったから、
チョコなりに心配してんじゃないか?」
・・・・
「そ、そうですか……」
「書物のことは、リリが言った通りだ。
はっきりとではないけど、
おおまかに花とかユニットと分かれてるらしい。
見たことのないオリガミがたくさんあったって。」
「どうやって移動を?」
「手を繋いでです」
「チョコ様のお疲れ具合は?」
「いま、お昼寝をされています。
かなり、お疲れだったのではないかと。」
「では、ひとまず…
今後は、多くても二日に一度、一人だけがお部屋にお供させていただこう。
ただし、チョコ様がお疲れではない時のみ。
また、お誘いいただける者のみだ。
オリガミがそれだけあるという情報だけでも大事だ。
トトには、できるだけ詳細に記録するように伝えてくれ。
リリは、引き続き、チョコ様のおそばでお世話を頼む。
本の部屋に必要そうなもの等あれば教えてくれ。」
「はい!」
「では。これで解散。」
胃が痛くなってきた……
◇
トトもリリも喜んでたし
パウンドケーキおいしかったから
わたしの勝ち! ZZZZZ・・・・




