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異世界折り紙物語  作者: Chieko


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第49話 みんないっしょに!

「アルベルト、準備はいいですか?」


「みんな、大丈夫か?」

切り込みが入った紙を囲む魔術師と魔力過多の子どもたちが一斉に頷く。


「はい、大丈夫です。始められます!」


今日は、魔術会議2日目。

ヒャッカクの再現実験を隣国の魔術師達の前で行う。


前回の反省点は改善した。

アルベルトの魔力が欠乏しかけたところから、

事前にユニットに魔力を蓄え、魔術師達に配布してある。

また、要所要所に魔力過多の子どもたちを配置し、

ツルになったところから魔力を入れてもらうことにしている。


参加希望の魔術師を広く募集し、前回の倍以上の参加者がいる。

事前に、皆にレンヅルの練習をしてもらった。

これで、2日かかったものを1日に短縮できるはずだ。


アルベルトには、全体をみながら、

最後に、ロン、トト、ルルと共に、中心のツルに注力してもらう。


・・・・


「楽しみですな! このような大きな紙でつくるのですな。」

「周囲には、病人やけが人などが配置されていて、治癒の範囲の検証も興味深いです。」

「いや~、これだけの人数の魔術師が一堂に会するのも見ものですなぁ~」

「アルベルト様の、あの小さなお身体のなかに、どれだけの魔力があるのか…

 それもまた、気になるところですなぁ~」


隣国の魔術師たちも、興奮に沸き立っている。

・・・西の隣国以外は・・・だが。


西の隣国からは、代表一人だけの参加だ。

他の魔術師たちからは、昨日発表されたコップについての

追加検証をしたいと、研究室の使用申請があった。


そうだ、昨日は話が流れて、西の隣国の発表がまだだ。

明日の最初の議題に組み込まなくては。

静かで、あまり発言をされない方たちなので、気を付けなければな。


・・・・


ヒャッカクは順調にできあがってきている。

やはり、体が楽になっているのは間違いない。

私も肩こりが楽になっている。目も見えやすくなった気がする。


「いいか、無理はするな!

 自分の魔力が半分くらいになる前に、休憩し、ユニットを使うんだ!」


「はい!!!!」


アルベルトが大きな声で叫んでいる。

魔力過多の子らは、小さな子が多いから、気にしてくれているようだ。


それにしても、みな、アルベルトを信頼しているな。

信頼・・・それよりも、憧れか、いきいきと協力してくれている。


迷惑者とされてきた魔力過多の子が王宮で働いているのだから、

自分もと期待と憧れが生まれているのだろう。


ただ、アルベルトほどの魔力を持つ子は、まだ見つかっていない。

いや、いま来てもらっている子らも魔力が多いのだが、

アルベルトが多すぎるのだ。よく生きていたものだ。


・・・・


うぉ~~~~~~~~~~~~~~!


ヒャッカクができあがった。

短くなったとはいえ、一日仕事だった。

見学していた魔術師たちは、飽きるかと思ったが、

近くに寄って、魔力供給に参加するなどして、

だいぶ満足のいく一日だったようだ。


子らは、床の上に転がっている。疲れたのだろう。

けれど、とてもいい顔をしている。


病人、けが人達も治癒した。

いまのところ、王宮内はすべて届いている。

明日には、王宮外からの報告が上がってくるだろう。


なにより、一番喜んでみえるのが陛下だ。

研究棟でご覧になってから、

王宮にヒャッカクを飾りたいとおっしゃっていたからな。


強化してあるので、広間の天井から吊るして飾る予定だ。

文句なく美しいのだから、陛下の気持ちもよくわかる。


・・・・


これで、ヒャッカクが手に入った。

広間に飾れば、毎日、見ることができる!


もちろん、治癒の効果は気になるところだが・・・

とにかく、欲しかった!

研究棟でひとめぼれしてしまったのだ。


・・・秘密だがな。


◇


「コップは、『箱』に比べて持ち運びが楽ですな。」

「紐をかけて、肩から掛けることもできると言ってましたな。」

「あとは、大きさと容量を決めていきたいですが…

 『箱』と比べて、どうなのでしょうか。」

「作り方が簡単なのもいいですな。」

「まずは、大きさを変えてコップをつくり、その上で容量を測っていきましょう。」


『箱』を国に持ち帰って、最初に容量を確定しようと水を入れた時は大変だった。

術式紙がひろがって、水浸しになってしまったのだ。


そのあと、水の術式紙ではと試してみたところ、これがうまくいった。

様々な大きさで作り、容量を確定していったが、いかんせん持ちにくい。

そこを今回の会議で相談したかったのだが、答えが先に出ていた。


コップに、水を入れて容量を測り記録していく。

我が国は、乾燥しがちだから、水の運搬は最重要事項だ。

このコップは、『箱』よりもずっといい。

持ちやすいし、こぼれない。


これらの実験結果もまとめて、明日報告をしよう。


そういえば、なにか大掛かりな実験をすると言っていたが、どうなっただろう。

あとで、参加したものに聞かなくてはな。


◇


なんか、人がいっぱい来てるんだって

だから、今日は畑はお休み


知らない人には会いたくないしね!


こんな日は、ホットケーキとかどうかなぁ~


ホットケーキミックスは高いからって

母が自家製ホットケーキミックス作ってたから

材料は、なんとか覚えてる・・・はず


失敗してもご愛敬だよね!

きっと、ロイがなんとかしてくれるwww

おばあちゃんもいるしね!

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