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異世界折り紙物語  作者: Chieko


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第四十五話 わくわく、ヒャッカク!

待ちに待った日!

今日は、大きな紙が届く日!

セドにお願いしてあったんだぁ~

大きな紙お願いって


ふふ~ん♪

ふふ~ん♪


広間のテーブルとか、全部片づけてもらって

大きな紙を広げてもらったんだ♪


元の世界では、

場所も紙も時間もなくて挑戦できなかった「百鶴」

挑戦、できちゃうのよ!!!

できちゃうの!


ふふ~ん♪

ふふ~ん♪

護衛さんに運んでもらいながらも

ついつい鼻歌を歌っちゃうw


このままだと、足が退化するんじゃないかと思う今日この頃

楽ちんだからいいんだけどw


手には、笠原邦彦先生の「新版・千羽鶴折形」

この本、本当にやっと手に入れたんだよね~


その中で紹介されている『秘傳千羽鶴折形』の「百鶴」

厳密には百羽の鶴がいるのではなくて

大きな鶴が真ん中に一羽

そこから四方向に九十六羽の小さな鶴たちを

一枚の紙から折りだすの


百って、100じゃなくて

「もも」っていう大和言葉で

数が多いことを表す固有の数詞だったらしいんだよね~


今日は、みんながお手伝いしてくれるの

一番肝心なのは切り込みを入れるところ

間違っちゃうとつながらなくなるし…


折るのは一人でいいかなぁ~と思ってたんだけど

みんな折りたいっていうから

ここのところ、連羽鶴の練習をしていたんだよね

だから、鶴の羽に折り筋の入らない折り方は

みんなマスターしてるし


妹背山とか、絵拾い、風車に青海波あたりは

みんな折れるようになってるんだ~


トトとセドは、先に図を見て写していて

どのように描いていくのがいいのかを検討してたし

なんか、その配置図の転記は二人でやってくれるんだって


私が折りたいんだってば~って思ったけど

でも、楽しそうだからいっかw


それに、呼ばれたってことは

たぶん転記も切り込みも終わってるんだと思う

よく間違って切っちゃったりするから信用ないんだよね~


・・・・


人手が多いから、小さな鶴から折ることになった

途中でお昼ご飯を食べて

おやつも食べて

お夕飯も食べて

続きは、明日


朝ごはんの後、折り始めて

お昼ご飯を食べて

おやつを食べた後くらいに

やっとできあがった!


おっきぃ~~~~~~~~~~~い!


満足!


みんなもうれしそう

そばで見てただけのおばあちゃんも

今日は杖がいらないみたい

やっぱり、うれしい~は伝染するよね!


アルとトト、ロン、そして魔術師軍団が

めっちゃ百鶴を見ながら話し合ってる

なに話してるんだろう?

難しそう・・・みなかったことにしよう



「チョコ様、こちらどうなさいますか?」とセド。


ん~~~~~~~~~~~

折ったら満足なんだけど・・・

どうしよう?


あっ!あの軍団にあげよう!


「アルにあげる」


アルと軍団がこっちを見た


「いいのか?!」


コクン


うぉ~~~~~~~~~~~~~~!

軍団が抱き合って喜んでる


そ・・・そんなに喜んでくれるなら、よ・よかったよ・・・

こわっ!



まぁ、楽しかったから

わたしの勝ち!


◇


昨日と今日、別邸ではみんなの体調がよかった。

セドは肩こりが治って、目も見えやすいらしい。

ばあちゃんは、杖がいらなくなったし、

ロイと庭師さん達は、腰が痛くないっていってた。


このヒャッカク、おもしろい!


トトは大きな一羽から二十四羽ずつ四方向につながる設計がすごいといっていた。

その辺りは、よくわからないけど、折ってる間、

魔力が吸い取られていく感じがすごかった。


チョコは、きっとなんにも感じてないだろうけどな。


たぶん、みんなの体調と関係があるはず。


「セド、これって治癒の魔術じゃないか?」


「その可能性は、あると思いますが、検証が難しいですね。

 もちろん、記録はしておきますが。」


「だよな、もう一度・・・っていうには規模が大きいし、

 俺も少し休みたい。魔力なくなるかもって思ったよ。」


「そうですか、私も多少は吸い取られている感じがありましたが、

 そんなに大量だったんですね。

 陛下にも報告してまいります。たぶん、見たいとおっしゃると思うのですが。」


「これ、動かすの大変じゃね?」


「ですねぇ~

 研究棟に移動するだけでも、大変かと。」


「じゃあ、そう伝えておいて。

 研究棟には、板にのせて運ぶよ。

 そんな簡単には切れないと思うってチョコが言ってたし。」


・・・・・


後日、急遽研究棟の視察に陛下が来て、

再検証は王宮でするように厳命されたのは

また、別のお話・・・








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